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『メンタリスト』シーズン3第19話には、捜査の進み具合を尋ねられて報告し、行き詰まりの度合いを言い分けたうえで、次の調べ物の指示を受ける場面があります。場面をまたいで、報告の型が順に出てきます。
進み具合の聞き方と答え方、少し手こずっている状態と手がかりが何もない状態の言い分け、分かっていることから整理し直す言い方を、台詞に沿って見ていきます。
「Where are we with ~?」進み具合を聞き、「まだ〜している」と答える
捜査の進み具合を確かめる場面は、ひとつの質問から始まります。
— Where are we with the Flynn murder?
(フリンの殺人事件は、今どうなっている?)
— Rigsby and I are still checking out Henry Cliff’s alibi. He said he was in a bar watching the game, but we still haven’t found anyone to confirm it.
(リグスビーと私で、ヘンリー・クリフのアリバイをまだ確認している。本人はバーで試合を見ていたと言っているが、それを裏づけられる人はまだ見つかっていない。)
— Stay on it.
(そのまま続けて。)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)
Where are we with ~? は、「〜はいまどこまで来ている?」と進み具合を聞く形です。we を使うことで、聞く側も含めた全体の状況を尋ねる言い方になっています。
答えの are still checking out ~ は、still と進行形が組み合わさり、「まだ調べている最中」であることを示します。check out ~ は「〜を確かめる、調べる」という意味です。
後半の we still haven’t found anyone to confirm it は、現在完了の否定に still が付いた形で、「いまだに見つかっていない」と、見つかっていない状態が続いていることを伝えます。to confirm it は「それを裏づけてくれる」という意味で、anyone にかかっています。
最後の Stay on it. は、stay on ~ で「〜に取り組み続ける」という意味です。報告を受けた側が、方針を変えずに続けるよう求める指示になっています。進み具合の問い、進行中の報告、続行の指示と、三つの台詞で一往復がまとまっています。
「some trouble」と「nothing to go on」手こずっているのか、手がかりがないのか
別の件についての報告では、行き詰まりの度合いを言い表す表現が並びます。
— Yeah, we’re having some trouble tracking her down.
(ええ、彼女の行方を追うのに少し手こずっています。)
— Symphony doesn’t have that information?
(シンフォニーには、その情報はないの?)
— It’s all fake–photos, driver’s license, Social Security number.
(すべて偽物です。写真も、運転免許証も、社会保障番号も。)
— I mean, the forgery’s good, so I can see how they missed ‘em. All we have is Cliff’s description of her, including a small tattoo near her hip. So basically, we have nothing to go on.
(偽造の出来はいいので、見落とされたのも分かります。こちらにあるのは、クリフの語る彼女の特徴だけで、腰の近くの小さなタトゥーもその一つです。要するに、手がかりになるものは何もありません。)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)
have some trouble ~ing は「〜するのに少し手こずる」という形で、track ~ down は「〜の行方を突き止める」という意味です。some が付くことで、追う作業は続いているが、思うように進まないという程度が伝わります。
聞き返された Symphony doesn’t have that information? のあと、理由として It’s all fake と、写真・免許証・番号が並べられます。ダッシュで項目を並べる形は、手元にあるものがそろって使えないことを一息で示しています。追う作業は続いているものの、使える材料に乏しい様子が、この台詞から読み取れます。
報告の最後は So basically, でまとめに入ります。basically は「要するに」と前の内容を一言に絞る語です。go on ~ は「〜を頼りに進める」という意味で、nothing to go on は「頼りにできるものが何もない」状態を表します。
台詞の中では、some trouble は追う作業に支障があるという言い方、nothing to go on は進める材料そのものがないという言い方として並んでいます。
「let’s start with what we do know」分かっていることから整理して次の指示へ
報告のあと、話は分かっていることの整理に移ります。
— Okay, let’s start with what we do know about Naomi.
(では、ナオミについて分かっていることから始めましょう。)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)
Okay, で話を切り替え、let’s start with ~ で「〜から始めよう」と提案しています。what we do know の do は know を強める働きで、「実際に分かっていること」を取り上げる言い方です。何もないという報告のあとに、残っている材料を数え直す流れです。ここでは、報告の終わりと次の作業の始まりが、この一言でつながっています。
少しあとには、調べる範囲を決める指示が出ます。
— Van Pelt, check into every dating service in the Bay Area.
(ヴァン・ペルト、ベイエリアにあるデート紹介サービスをすべて調べてください。)
— See if they’ve had any experience with Naomi.
(ナオミと関わったことがあるか確かめてください。)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)
最初に名前を呼びかけ、check into ~(〜を調べる)で調べる対象を示す形です。See if ~ は「〜かどうかを確かめる」という意味で、調べることの目的を続けています。
後の場面で、調べた結果がこう伝えられます。
— There are 11 matchmaking services in the Bay Area, four of which specifically cater to high-end clients.
(ベイエリアには結婚相手紹介サービスが11あり、そのうち4つは特に高級志向の客を対象にしています。)
The Mentalist Season3 Episode19 (Every Rose Has Its Thorn)
結果の報告にある four of which ~ は、数を挙げたあとに「そのうち〜」と内訳を足す形です。cater to ~ は「〜を対象にする」、high-end は「高級な」という意味で、数と内訳を一文にまとめて伝えています。数字を先に出して知らせる言い方になっています。
まとめ|進み具合の聞き方と、行き詰まりの言い分け
Where are we with ~? の問いに still checking out ~ で答え、some trouble と nothing to go on で行き詰まりの度合いを言い分け、what we do know で整理し直す流れを見てきました。
進み具合の報告に使える形が、場面をまたいで並んでいます。次回も『メンタリスト』と一緒に、場面ごとの英語を見ていきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。


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