「in one’s neck of the woods」の意味と使い方|『メンタリスト』S06E02で学ぶ英会話

「in one's neck of the woods」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

思いがけない場所で知り合いに出くわして、「どうしてこんなところに?」と声をかけたくなるような瞬間が、ドラマにはよくあります。

そんなときに登場する「in one’s neck of the woods」を、『メンタリスト』シーズン6第2話の後半、閉ざされた会議室にジェーンが割って入り、居合わせた三人と言葉を交わすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「in one’s neck of the woods」の意味とニュアンス

in one’s neck of the woods
意味:自分の地元では、このあたりでは

直訳すると「森の中の自分の一角」。自分が住んでいる地域や、生活の範囲を親しみを込めて指す口語表現です。

指しているのは行政上の区画ではありません。市や郡といった線引きではなく、話し手が日常的に動き回っている範囲、という感覚に近い言い方です。そのため範囲は人によって伸び縮みします。町ひとつを指すこともあれば、車で三十分の圏内をまとめて指すこともあります。

所有格を替えれば対象も変わります。my なら自分の地元、your なら相手の地元、this を使えば今いる場所。What brings you to this neck of the woods? は、自分のいる場所に相手が現れたときの定番の挨拶です。

くだけた響きがあり、公式な文書や報道文には向きません。世間話や近況報告など、力の抜けた会話で選ばれる表現です。

【ここがポイント!】

  • 番地や地名ではなく、生活圏を森の一区画として指す言い方
  • my / your / this の入れ替えで、誰の地元かを自在に切り替えられる
  • くだけた響きなので、あらたまった場面では別の言い方を選ぶのが無難

『メンタリスト』S06E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェーンが、扉の閉まった会議室にノックもせずに入り込みます。中では三人が顔をそろえて話し込んでいました。私的な集まりではないと説明する流れで、マカリスター保安官が合同捜査の目的を自分の土地の事情として語ります。

Jane: Well, as soon as you’re done, I need to talk with you.
(それで、お話が終わったら、少しお時間をいただきたいのですが)

Bertram: Well, we may be some time. We’re discussing a joint anti-narcotics effort by the CBI, the F.B.I, and Napa County.
(まだかかるぞ。CBIとFBI、ナパ郡による合同の麻薬対策を協議しているところだ)

McAllister: A lot of meth in my neck of the woods. I’d like to see it cleaned up.
(うちの地元は覚醒剤だらけでね。一掃したいところだよ)

Jane: Good luck with that. Uh, carry on discussing your effort. I’ll wait.
(ご健闘を。ええ、協議を続けてください。待っていますので)

The Mentalist Season6 Episode2 (Black-Winged Redbird)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

閉じた扉を開けて入り、待つと宣言して居座る。ジェーンの振る舞いは無作法ですが、その場の三人の反応を同時に見るための手続きでもあります。

この会話で目を引くのは、マカリスターの語彙の選び方です。合同捜査という制度の話が続いていたところへ、in my neck of the woods という素朴な言い回しが差し込まれます。州レベルの機関を代表する二人のあいだで、自分だけは土地に足がついているという立ち位置が、言葉の手触りとして表れています。田舎の実直な保安官という像を、この一言が支えています。

対するジェーンの Good luck with that. は、その像に一応うなずきながら距離を取る返しです。応援とも突き放しとも取れる短さが、会話の温度を微妙に下げています。続けて協議を続けてくださいと言い添えて居座る流れが、部屋に残った緊張をやわらかく見せています。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

地図の上の正確な境界線ではなく、話し手が普段暮らしているあたりをゆるく囲む場面を思い浮かべてみてください。neck of the woods は、そのような「このあたり」「うちの地元」をくだけた口調で示す表現です。

neck が首ではなく、細長く伸びた地形を指す語だと知っておくと、意味の飛躍が消えます。森が首のように張り出した部分、その付近が自分の生活圏。会議室で保安官が口にしたときも、指していたのは郡の境界線ではなく、日々巡回している範囲でした。都会の高官二人を前に素朴な語を選ぶという場面ごと覚えると、この表現が誰の口によく合うのかも一緒に入ってきます。

例文で覚える「in one’s neck of the woods」

地元を親しみを込めて指すこの表現を、3つの場面で確認していきます。

We don’t get much snow in our neck of the woods.
(うちのあたりでは雪はあまり降らない)
出身地の気候を話題にする場面です。地域差を語るときの、力の抜けた導入として働きます。

If you’re ever in my neck of the woods, let me know.
(もしうちのあたりに来ることがあったら、連絡して)
別れ際に再会をほのめかす場面。社交辞令としても実際の誘いとしても使える、便利な形です。

A: What brings you to this neck of the woods?
B: Just visiting my sister. I had no idea you lived around here.
(A:どういう風の吹き回しでこちらへ?)
(B:姉を訪ねてきただけ。この辺に住んでるなんて知らなかったよ)
自分の地元で知人に出くわしたやり取りです。this に替えると、今いる場所を指す挨拶になります。

あわせて覚えたい関連表現

in these parts
(この地方では)
話し手の生活圏よりも広い範囲を指し、やや古風な響きがあります。所有格を取らない点も、in one’s neck of the woods とは異なります。

around here
(このあたりでは)
もっとも中立で、範囲も曖昧なままです。土地への愛着や親しみの含みがないぶん、どんな場面でも使えます。

one’s old stomping ground
(なじみの土地、通い慣れた場所)
住んでいる場所ではなく、かつて通い詰めた場所を指します。懐かしさの色が濃く、old と組み合わせて使われることが多い表現です。

Note|neck が「地域」を表すわけ

neck には人間や動物の「首」だけでなく、土地の一部や地域を指す用法があります。

neck of the woods は、その neck に of the woods が続いた定着表現で、話し手の住む地域や生活圏を親しみを込めて指します。my / your / this を入れ替えることで、自分の地元、相手の地元、今いるあたりを表せます。

語源には複数の説明があるため、特定の開拓地の生活から直接生まれたと断定するのは避けるのが安全です。実用上は「自分の地域では」「このあたりでは」という口語的な意味を押さえれば十分です。

劇中でマカリスターが Napa County という公的な名称を in my neck of the woods と言い換えると、制度上の管轄よりも「自分が暮らし、日々巡回する土地」という近さが出ます。

森の一区画で場所を言う習慣が、車で移動する時代になっても残っている。言葉のほうが、地図より少しだけ足が遅いのですね。

まとめ|保安官が選んだ、素朴な地図

in one’s neck of the woods は、行政上の区画ではなく、自分が日々動き回っている範囲を指す言い方です。neck にある「地域」の用法が、この口語表現の意味を支えています。

この表現を持っておくと、地元の話題を切り出すときの手触りが変わります。地名を挙げるよりも距離が近く、around here よりも親しみがある。近況報告や世間話の入り口として、ちょうどいい温度になります。

場所を言うのに、地図ではなく暮らしのほうから測る言い方があるのですね。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「in one's neck of the woods」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

in one's neck of the woods

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次