「Let’s compromise」と「Deal.」で学ぶ、条件をすり合わせる英語|『メンタリスト』S01E11で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Let's compromise」と「Deal.」で学ぶ、条件をすり合わせる英語|『メンタリスト』S01E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ「ドラマdeエイゴ」へようこそ。

『メンタリスト』シーズン1エピソード11では、服役囚との接触を続けようとするジェーンに対し、上司から監視役を任されたリズボンが、その行動に条件をつけて折り合いをつけようとする場面が描かれます。今回はこのやり取りを起点に、交渉の場で条件をすり合わせるときの英語表現を読み解いていきます。

一つの申し出がどう受け止められ、どう条件が重ねられていくか。そのやり取りをたどりながら、言い回しに触れていきます。

目次

「Let’s compromise.」と提案するリズボンと、一言で返すジェーン

上司ミネリからジェーンの監視役を命じられたリズボンは、四六時中つきまとうのではなく、折り合いをつける道を選びます。

Lisbon: Minelli wants me to keep a watch on you. What are you gonna do? I’m not gonna follow you around. Let’s compromise. When you get into trouble, call me first so I can try and minimize the damage.

Jane: Deal.

(「ミネリから、あなたを監視するよう言われたの。一体どうするつもり? 四六時中つきまとうつもりはないから、お互い折り合いをつけましょう。トラブルに巻き込まれたら、まず私に電話して。被害を最小限に抑えられるように」「それでいい」)

The Mentalist Season1 Episode11 (Red John’s Friends)

上司の命令と、ジェーンの単独行動の間で板挟みになりながらも、リズボンは無理に押さえつけるのではなく、条件付きで容認する道を選んでいます。compromiseは「妥協する」「折り合いをつける」という意味の動詞で、Let’s compromise.は対立を続けるのではなく、お互いが譲り合える着地点を探ろうと切り出す一言です。follow you aroundは「四六時中つきまとう」という意味の言い回しで、リズボンはそれをしない代わりに条件を出す構えを見せています。minimize the damageは「被害を最小限に抑える」という意味で、トラブル自体を防げなくても悪化だけは食い止めたいという実務的な発想がにじむ表現です。そしてDeal.は「それでいい」「合意した」と一言で示す相槌で、交渉が成立したことを短く伝える型として便利です。長い前置きを重ねなくても、この一語だけで合意の意思がはっきりと伝わる点も、口語表現ならではの効率の良さと言えます。

条件を重ねるリズボンと、「I hear you.」で受け流すジェーン

折り合いをつけたあとも、リズボンは具体的な条件を重ねていきます。

Lisbon: And don’t use your CBI card. If the bureau finds out you used it without authorization, you’re done.

Jane: I hear you.

(「それと、CBIのカードは使わないで。無許可で使ったことが局にばれたら、あなたは終わりよ」「分かってるよ」)

The Mentalist Season1 Episode11 (Red John’s Friends)

without authorizationは「無許可で」「権限がないまま」という意味の言い回しで、公式な手続きを踏んでいないことを指摘する場面でよく使われます。カードという小さな道具の使い方にまで条件をつけているところに、リズボンの周到さが表れています。you’re doneは「あなたは終わりだ」というくだけた言い方で、深刻な結末を短く言い切るときに使える型です。そしてI hear you.は「聞こえている」という直訳から、「言い分は分かった」という意味合いで使われる相槌です。ただし、必ずしも同意を意味するわけではなく、相手の話を受け止めただけという含みを残せるところが、この表現の面白いところです。ジェーンの返しからは、条件をすべて飲んだとは言い切れない、どこか含みのある態度が見て取れます。Deal.が明確な合意の一言だったのに対し、I hear you.は聞いたという事実だけを伝える、温度の低い相槌になっている違いも見どころです。同じ「了承」でも、言葉の選び方一つで受け止め方の強さが変わってくるところが、このやり取りの面白さと言えます。

まとめ|折り合いをつける英語のやり取り

Let’s compromise.で提案し、Deal.で合意を示し、I hear you.で受け止める。リズボンとジェーンのやり取りには、対立を避けながら条件をすり合わせるときに役立つ言い回しと、その温度差がまとまっています。

次回も『メンタリスト』の登場人物たちのやり取りを通して、英語表現を見ていきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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