「No problem」と「Following the law」で学ぶ、のらりくらりとかわす英語|『メンタリスト』S01E23で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「No problem」と「Following the law」で学ぶ、のらりくらりとかわす英語|『メンタリスト』S01E23で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ「ドラマdeエイゴ」へようこそ。

『メンタリスト』シーズン1エピソード23では、捜査官たちが私書箱の代行業者を訪ねる場面が描かれます。今回は、この場面で使われる「No problem」と「Following the law」という言い回しに注目し、表向きは協力的に見せながら実質的に手続きを引き延ばす、のらりくらりとかわす英語を読み解きます。

一見物腰の柔らかいやり取りの中に隠れた駆け引きに目を向けながら、表現の使い方を見ていきます。

目次

「No problem」-表向きは快諾しながらかわす言い方

捜査官のチョウは、「R-Jay Solutions, Inc.」という会社の郵送先として登録されている私書箱代行業者の店を訪ねます。「スイート121」という表記について尋ねると、チョウは次のように説明を加えます。

Cho: A suite is a box. You’re a small company, you look big.
(「スイートというのは実際には箱にすぎない。小さな会社を大きく見せるためのものだ。」)

The Mentalist Season1 Episode23 (Red John’s Footsteps)

a suite is a box という一言には、私書箱を使って会社の規模を実際より大きく見せる、という体裁づくりへの皮肉めいた視線が表れています。look big は「大きく見せる」という意味で、実態と体裁のギャップを端的に表す言い回しです。

このあと、チョウが箱121を開ける協力を求めると、店主は次のように応じます。

店主: No problem. You have a warrant?
(「かまいませんよ。令状はお持ちですか?」)

The Mentalist Season1 Episode23 (Red John’s Footsteps)

no problem は本来「問題ない、お安い御用」という快諾の表現ですが、ここでは即座に令状の有無を尋ね返しており、表向きの快諾の裏に手続き上のハードルをさりげなく差し込んでいる点が見どころです。日常会話で “No problem” と言えば、多くの場合は本当に負担を感じていないという意思表示です。ここでの店主も表向きの態度そのものは崩していませんが、間髪入れずに令状という条件を差し挟むことで、快諾の言葉と実際の対応との間に落差が生まれています。柔らかい言葉遣いのまま相手の要求にブレーキをかける、という話し方の型がここに表れています。

「Following the law」-手続きを盾に取る言い方

チョウが「これは殺人事件の捜査であり、令状を取るには時間がかかる」と説明すると、店主は同じ言葉を繰り返し、最後にもう一言付け加えます。

Cho: Ma’am, this is a murder investigation. We can get a warrant, but that takes time.
(「これは殺人事件の捜査です。令状は取れますが、時間がかかります。」)

店主: No problem. Go get a warrant. I’ll be here.
(「かまいませんよ。令状を取ってきてください。ここにいますから。」)

店主: Following the law.
(「法律に従っているだけですから。」)

The Mentalist Season1 Episode23 (Red John’s Footsteps)

following the law は、直訳すれば「法律に従っている」という当然の主張ですが、ここでは協力を渋る態度を正当化するための盾として使われています。表面上は非の打ちどころのない受け答えでありながら、実質的には捜査の足止めになっている点に、この言い回しの機能が表れています。

following the law に似た機能を持つ言い回しには、次のようなものがあります。

表現 意味
Following the law. 法律に従っているだけだ
I’m just doing my job. 仕事としてやっているだけだ
Rules are rules. 決まりは決まりだ

いずれも、自分の行動を規則や職務のせいにして、個人としての判断や協力の姿勢を前面に出さないための言い回しです。no problem を繰り返しながら要求のハードルを一段ずつ上げていく話し方とあわせて、責任の所在をやんわりとかわす典型的な話法として機能しています。

まとめ|物腰やわらかく手続きを盾にする英語

no problem で快諾しつつ次の条件を差し出し、following the law で協力を渋る姿勢を正当化する。ふたつの言い回しには、表向きの丁寧さと実質的な引き延ばしが同居しています。

『メンタリスト』の会話から、こうした駆け引きの言い回しにもこれからも目を向けていきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


[dde_episode_columns id=”MENT_US_S01E23″]

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次