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『メンタリスト』シーズン1エピソード11では、ジェーンがある人物の母親を訪ね、息子の人となりを尋ねる場面が描かれます。今回はこの母親の語りを起点に、人が生活態度を改め、家族と和解していく様子を語る英語表現を読み解いていきます。
問題児だった過去と、そこから立ち直った経緯。息子を評する母親自身の言葉をたどりながら、その言い回しに一つずつ触れていきます。
「a bully and a liar」だったと振り返る母親の言葉
友人として息子の無実を証明しようとしていると告げたジェーンに、母親は息子の若い頃をこう振り返ります。
Mrs. Renfrew: He was a troubled child, charming and bright, but a bully and a liar. Something of a sadist.
(手のかかる子どもでした。愛嬌があって頭も良かったけれど、いじめっ子で嘘つきでもあって。ちょっとした嗜虐的なところもありましたね)
The Mentalist Season1 Episode11 (Red John’s Friends)
troubled childは「問題を抱えた子ども」「手のかかる子ども」を指す言い回しで、育てにくさや行動面の課題を穏やかに表すときに使われます。charming and brightは「愛嬌があって頭が良い」という長所を表す一方、bullyは「いじめっ子」、liarは「嘘つき」と、性格上の欠点を率直に並べる言い方です。長所と短所を同じ調子で並べているところに、この母親の評価の仕方の特徴が表れています。something of a 〜は「ちょっとした〜」「多少の〜気がある」という意味の型で、断定を避けながら特徴を指摘するときに便利な言い回しです。息子の欠点を隠さず並べながらも、どこか突き放していない母親の語り口が、この一言から伝わってきます。
「turned himself around」から「the prodigal son」への歩み
問題児だった過去を認めたうえで、ジェーンが立ち直りの経緯を尋ねると、母親はその後の変化を語り始めます。
Jane: But he turned himself around, didn’t he?
Mrs. Renfrew: He gave up the drink and the drugs and the gallivanting, made peace with his brother and came home to help run the family businesses. The prodigal son.
(「でも、彼は生活を立て直したんですよね?」「お酒も薬も遊び歩くのもすっぱりやめて、兄とも和解して、家業を手伝うために家に戻ってきました。まさに放蕩息子の帰還です」)
The Mentalist Season1 Episode11 (Red John’s Friends)
turn oneself aroundは「生活態度をがらりと改める」「立ち直る」という意味の言い回しで、悪い状態から抜け出す変化を指すときに使えます。ジェーンの短い問いかけが、母親の長い語りを引き出すきっかけになっている点も見どころです。give up 〜は「〜をやめる」という基本の型で、ここでは酒・薬物・遊び歩きという具体的な行為が列挙されています。make peace with 〜は「〜と和解する」という意味で、仲違いしていた相手との関係を修復したことを表す言い回しです。そしてthe prodigal sonは、新約聖書のたとえ話に由来する「放蕩息子」を指す定型句で、放蕩の末に悔い改めて家に戻る者を語るときに使われる表現として定着しています。gave upで断ち切った行為を列挙し、made peace withで人間関係の修復に触れ、最後にthe prodigal sonという一語で締めくくる。三段階の変化を短い言葉で語り切る、母親らしい端的な言い回しです。
まとめ|更生と和解を語る英語表現
turned himself aroundで変化を示し、make peace withで和解を語り、the prodigal sonで立ち直った姿をひとことにまとめる。母親の語りには、人の更生を振り返るときに役立つ言い回しがまとまっています。
次回も『メンタリスト』の登場人物たちのやり取りを通して、英語表現を見ていきます。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
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