「I made a big stink.」大騒ぎした手前、本音を言い出せないときの英語|『モダンファミリー』S10E07で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I made a big stink.」大騒ぎした手前、本音を言い出せないときの英語|『モダンファミリー』S10E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン10第7話では、キャメロンが言い出して、ミッチェルとキャメロンの家の庭で鶏を飼い始めます。ところが2人とも、相手には言えない本音をそれぞれ抱えることになります。

前に強く言い張った手前、「実は考えが変わった」とは言い出しにくいものです。黙っておくときの言い方、隠していた本音、そして白状し合う場面の英語を、2人の言葉から順に見ていきます。

目次

「not gonna let ~ know」と「make a big stink」

鶏が来てから、キャメロンはミッチェルに、鶏を飼うのはミッチェルの夢ではないと分かっている、それでも自分を取り戻せた気がする、と伝えます。ところが続く言葉で、キャメロンの本音が明かされます。

Cameron: A person who hates chickens! They are filthy and beyond stupid.
(鶏が大っ嫌いな人間さ! 汚いし、どうしようもなくバカなんだ。)
Cameron: The moment I can find the receipt, I am returning that chicken.
(レシートが見つかったらすぐ、あの鶏は返品する。)
Cameron: But I’m not gonna let Mitchell know because, like that vile bird, I made a big stink.
(でも、ミッチェルには知らせないつもりだよ。だって、あの嫌な鳥と同じで、僕は大騒ぎしちゃったからね。)
Modern Family Season10 Episode7 (Did the Chicken Cross the Road?)

make a stink は「(不満を言って)大騒ぎする、強く文句を言う」という口語で、big を入れると騒ぎの大きさが強調されます。stink にはもともと「悪臭」の意味があり、キャメロンは「あの嫌な鳥と同じで」と前置きして、においのする鶏と自分の大騒ぎを重ねています。

let ~ know は「〜に知らせる」で、not gonna let ~ know と否定にすると「ミッチェルには黙っておく」という決意になります。gonna は going to のくだけた形です。The moment ~ は「〜した瞬間に、〜したらすぐに」という接続の言い方で、返品の決意の強さが伝わってきます。

キャメロンが黙っておく理由は、自分が先に強く主張したことにあります。言い出した本人が「やっぱりやめたい」と言い出せない状況は、英語でもこの I made a big stink. の一言で説明できます。

「there’s just something about ~」と「can’t let Cam know」

一方のミッチェルは、まったく逆の本音を語ります。

Mitchell: I’ve never really felt a connection to animals, but there’s just something about that chicken.
(動物に親しみを感じたことなんてほとんどないんだけど、あの鶏にはなんだか惹かれるんだよね。)
Mitchell: The soulful eyes, the nervous movements, the cute little splash of red on top.
(思いのこもった目、そわそわした動き、頭のてっぺんのちょこんとした赤。)
Mitchell: She’s just likeable.
(とにかく憎めないんだよ。)
Mitchell: Plus, I love going to that feed store.
(それに、あの飼料店に行くのが大好きなんだ。)
Mitchell: T-The second I walk through the door, I’m one of them.
(ド、ドアをくぐった瞬間から、僕も仲間の一人なんだよ。)
Modern Family Season10 Episode7 (Did the Chicken Cross the Road?)

There’s just something about ~ は「〜にはなんとも言えない魅力がある」と、理由をうまく説明できない好意を表す言い方です。likeable は「好感の持てる、憎めない」という形容詞で、人にも動物にも使えます。The second ~ は前の The moment ~ と同じく「〜した瞬間に」を表します。飼料店では、店員のボビーに Howdy とあいさつし、Smells like rain.(雨のにおいがするね)と天気の話を振るミッチェルの姿も描かれます。

Mitchell: The problem is I can’t let Cam know that I’m enjoying my new life as a gentleman farmer.
(問題は、紳士農場主としての新しい暮らしを楽しんでるって、キャムに知られるわけにいかないことなんだ。)
Mitchell: I-I’ve spent our whole relationship trying to tamp down his farm-ness.
(ぼ、僕はこれまでずっと、彼の農場っぽさを抑えようとしてきたんだから。)
Modern Family Season10 Episode7 (Did the Chicken Cross the Road?)

I can’t let Cam know は、キャメロンの not gonna let ~ know と同じ let ~ know の否定です。

キャメロンは「知らせないつもり」、ミッチェルは「知られるわけにいかない」と、意志と事情の違いはあっても、2人とも相手に黙っておくことを選んでいます。tamp down ~ は「〜を押さえつける、抑え込む」で、感情や勢いを抑えるときにも使われます。ミッチェルが言い出せない理由も、それまでの自分の態度にあることが分かります。

「I have a confession.」と「countrified / citified」

その後、鶏は庭から姿を消します。防犯カメラの映像を見たキャメロンは、アライグマが入ってきたようだと言いますが、実際にはキャメロン自身が鶏を車に乗せ、養鶏場へ連れていっていました。そのことが明るみに出たあと、2人はようやく本音を打ち明けます。

Cameron: Okay, I admit it.
(わかった、認めるよ。)
Cameron: I hated that chicken, and I was too ashamed to say anything cause I I made such a big stink out of you shaming the country out of me.
(あの鶏が大嫌いだったんだ。でも、君のせいで田舎っぽさを恥ずかしく思わされたって大騒ぎした手前、恥ずかしくて何も言えなくて。)
Cameron: I’m sorry.
(ごめん。)
Mitchell: I have a confession.
(僕も白状することがある。)
Mitchell: I love that chicken.
(あの鶏が大好きなんだ。)
Cameron: Really?
(ほんとに?)
Mitchell: I-I didn’t want to admit it because I like to see myself as a sort of, you know, sophisticated urbanite.
(み、認めたくなかったんだ。自分のことを、ほら、洗練された都会人みたいに思っていたいから。)
Mitchell: But I guess you you countrified me a little.
(でもたぶん、君のせいで少し田舎っぽくなったんだね。)
Modern Family Season10 Episode7 (Did the Chicken Cross the Road?)

Okay, I admit it. は「わかった、認める」と、隠していたことを白状する前置きです。too ~ to … の too ashamed to say anything は「恥ずかしすぎて何も言えなかった」で、黙っていた理由を自分から説明する形になっています。

ここでも made such a big stink out of ~(〜のことで大騒ぎした)が理由として繰り返されます。ミッチェルの I have a confession. は「白状することがある」と打ち明け話を始める決まった言い方で、I didn’t want to admit it because ~ と理由を添える流れも同じ型です。

Cameron: Well, you citified me.
(まあ、君は僕を都会っぽくしたけどね。)
Mitchell: Aww, that’s kind of sweet.
(わあ、それってちょっといいね。)
Cameron: It is.
(そうだよ。)
Cameron: You know, now we just need to find an activity that satisfies the straw-chewing country boy in you and the window-shopping cosmopolitan in me.
(ねえ、あとは、君の中の麦わらをかじる田舎者と、僕の中のウィンドウショッピング好きの都会派が、どっちも満足できることを見つけるだけだね。)
Mitchell: Drive up the road a piece.
(この道をもうちょっと先まで走って。)
Modern Family Season10 Episode7 (Did the Chicken Cross the Road?)

countrify は「田舎風にする」、citify は「都会風にする」という動詞で、互いに影響し合って好みが入れ替わった2人の関係を対にして表しています。the ~ in you は「あなたの中にある〜の部分」という言い方です。最後のミッチェルの up the road a piece は「この道を少し行ったところ」という田舎風のくだけた言い回しです。それをミッチェルが口にしている点は、直前の countrified という言葉と響き合っています。

まとめ|大騒ぎした手前の本音の英語

I made a big stink. で黙っている理由を語り、not gonna let ~ know と can’t let ~ know で隠し事を決め、I admit it. と I have a confession. で白状する流れを見てきました。countrify と citify の対も、言い張った手前の本音を伝える場面で役に立ちます。

隠し事を打ち明け合った2人の姿を、これからも『モダンファミリー』で追いかけていきましょう。

同じ回のほかのコラムでは、面接官の前で家族をよく見せたい場面や、だまされやすさを表す英語も取り上げています。

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