「It needs to be a Douglas fir」に見る、アメリカのクリスマスツリー選びと飾り付けの文化|『モダンファミリー』S03E10で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「It needs to be a Douglas fir」に見る、アメリカのクリスマスツリー選びと飾り付けの文化|『モダンファミリー』S03E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン3第10話では、家族がその日のうちにクリスマスを祝うため、手分けして準備を進めます。ツリー売り場での木選び、ライトやオーナメント、ツリーのてっぺんに飾る天使、そして家族の中で生まれる新しい習慣まで、準備の場面が細かく描かれています。

今回は、クリスマス当日の過ごし方ではなく、その前のツリーの準備に注目し、アメリカのクリスマスツリーをめぐる習慣を見ていきます。

目次

ツリー売り場で生木を選ぶ

ツリーの担当になったミッチェルは、リリーと一緒にツリーを買いに出かけます。売り場にはアレックスもいて、候補の木を挙げます。

Alex: What about this one?
(これはどう?)

Mitchell: Let’s see.
(どれどれ。)

Mitchell: No.
(だめ。)

Mitchell: No.
(だめだ。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

アレックスの What about this one? は「これはどう?」と候補を差し出す聞き方で、売り場で品物を比べるときにそのまま使えます。ミッチェルは候補を断り、探している木の条件を挙げます。

Mitchell: It needs to be a Douglas fir, at least 8 feet tall, and look good from all sides.
(ダグラスファーで、少なくとも8フィートはあって、どの面から見ても形がいいものじゃないと。)

Alex: Exactly.
(そうそう。)

Alex: No bald spots.
(スカスカのところがないやつね。)

Mitchell: Yes.
(そう。)

Mitchell: Thank you.
(ありがとう。)

Mitchell: Thank you.
(ありがとう。)

Mitchell: The key is symmetry, right?
(大事なのは左右対称、だよね?)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

条件は、樹種、高さ、形の3つです。Douglas fir はクリスマスツリーとして広く出回っている樹種の一つとされています。高さはフィートで言うのが一般的で、1フィートは約30センチなので、8 feet はおよそ2.4メートルです。

アレックスの No bald spots. の bald spot は、もともと「頭の薄くなった部分」を指す語で、ここでは枝がまばらで幹が見える部分を表しています。ミッチェルが symmetry まで持ち出すところに、ツリー選びへのこだわりが表れています。

アメリカでは、クリスマスの時期に開く専用の売り場や農園で生木を選ぶ家庭がある一方、人工のツリーを毎年組み立てて使う家庭もあります。どちらを選ぶかは地域や家庭によって異なると言われます。

ライトとオーナメント、てっぺんの天使

担当を決める場面では、フィルが「We’ve got lights and ornaments at our place.」と言い、ミッチェルの「You know what would be great?」に続いて天使の飾りが話題になります。クレアも「The angel.」と応じ、その置き場所をたずねます。

Mitchell: Um, Gloria, it’s up in your attic.
(ええと、グロリア、それ、そっちの屋根裏にあるんだ。)

Mitchell: Would you get it?
(取ってきてくれる?)

Gloria: Ay, no! Not the attic! It’s dirty, and there are spiders.
(いやよ! 屋根裏はいや! 汚いし、クモがいるんだもの。)

Mitchell: Oh, but it really won’t be Christmas without it.
(でも、あれがないとクリスマスって感じがしないんだよ。)

Jay: Won’t be Christmas with it.
(あったってクリスマスにはならんよ。)

Jay: It’s December 16th.
(今日は12月16日だぞ。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

lights and ornaments は、ツリーに巻く電飾と枝につるす飾りをまとめた言い方です。ミッチェルの it really won’t be Christmas without it は「それがないとクリスマスらしくならない」という意味で、この天使の飾りへの思い入れが伝わります。ジェイは with it に言い換えて、まだ12月16日だと返しています。

飾りを屋根裏や物置にしまっておき、時期が来たら取り出す家庭もあります。ツリーのてっぺんに星や天使を飾る習慣も広く知られていますが、何を飾るかは家庭によってさまざまです。

準備が進んだあと、ルークが天使の飾りを直している場面があります。

Gloria: How is she?
(その子、どう?)

Luke: I got the tire marks off her wings, but I can’t get her head to stay on.
(羽のタイヤの跡は取れたけど、頭がくっつかないんだ。)

Gloria: Okay, that’s what this is for.
(いいわ、そのためにこれがあるのよ。)

Gloria: Now stick it in the top of the tree with the good part facing out.
(さあ、いいほうを外に向けて、ツリーのてっぺんに挿して。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

with the good part facing out は「見栄えのよい面を外に向けて」という意味で、飾りの向きまで気を配る様子が分かります。

家族の中で生まれる「New tradition?」

準備の途中、ヘイリーがクレアに、買い物の場面で買ったガムを見せます。

Haley: Hey, mom? Check it.
(ねえ、ママ、見て。)

Claire: The gum! Oh, and you made it pretty.
(ガムね! あら、きれいにしてくれたのね。)

Claire: Honey, put it on the table.
(ハニー、テーブルに置いて。)

Haley: New tradition?
(新しい伝統にする?)

Claire: Oh, yes.
(ええ、そうね。)

Claire: Yes.
(そうよ。)

Gloria: Christmas gum.
(クリスマスガムね。)

Gloria: I take one.
(一つもらうわ。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

ヘイリーが持ってきたのは、買い物の場面でクレアが「Pack of gum.」「One more pack of gum.」と重ねて買ったガムです。見た目を整えてテーブルに置いたことで、ただのガムが Christmas gum という名前の付いた小さな習慣に変わっていきます。ヘイリーの Check it. は check it out を短くした形で、「見て」と相手の注意を引く言い方です。

tradition は大きな歴史的伝統だけでなく、家族の中でくり返す小さな決まりごとにも使える語です。決まった料理や飾り、プレゼントの開け方など、家族ごとに独自の習慣を持つ家庭も多いと言われます。

この回の家族は、ジェイの「95 degrees」という言葉にあるとおり、華氏95度、摂氏でおよそ35度の暑さの中で準備を進めています。そんな暑さの中でも、ツリーや飾りを整えることでクリスマスらしさを作っていく様子が見どころです。

まとめ|ツリーの準備から見えるクリスマス

樹種と高さで選ぶ Douglas fir や 8 feet、飾りの lights and ornaments とてっぺんの天使、そして New tradition? から生まれる家族の習慣。ツリーの準備だけでも、クリスマスをめぐる言葉と習慣がいくつも見えてきます。

季節の行事が出てくる回は、『モダンファミリー』を観ながら文化もあわせて楽しめます。

この日の準備の分担や、崩れた計画を立て直す会話は、同じ回のほかのコラムで取り上げています。

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