「We can make this work.」に見る、予定どおりにいかないときに立て直す・見切りをつける英語表現|『モダンファミリー』S03E10で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「We can make this work.」に見る、予定どおりにいかないときに立て直す・見切りをつける英語表現|『モダンファミリー』S03E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン3第10話では、家族がその日のうちにクリスマスを祝おうと準備を進めます。ところが七面鳥は用意できず、ツリーも壊れた状態で届き、計画は次々に崩れていきます。その中で、形を少しずつ変えながら何度も出てくるのが make it work という表現です。

今回は、この表現を中心に、予定どおりにいかないときに立て直す言い方と、区切りをつける言い方を、場面の順に見ていきます。

目次

「What’s the plan?」と「make it work」

食料品の買い出しを担当していたフィルが戻り、全員に知らせます。

Phil: I am sorry, but there is no turkey.
(悪いけど、七面鳥はないんだ。)

Claire: There’s no turkey? What’s the plan, Phil?
(七面鳥がない? どうするつもりなの、フィル?)

Phil: Cornish game hens.
(コーニッシュ・ゲームヘンだよ。)

Phil: If you get real close, they look like turkeys, and everyone gets their own.
(うんと近くで見れば七面鳥に見えるし、一人一羽ずつあるんだ。)

Jay: Sounds like fun.
(楽しそうだな。)

Claire: Not fun.
(楽しくない。)

Claire: Not fun.
(楽しくない。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

What’s the plan? は「で、どうするの?」と、予定が崩れたときに相手の代案を求める聞き方です。フィルの答えは Cornish game hens で、小ぶりの鶏を指します。ジェイの Sounds like fun. に対し、クレアは fun を使って Not fun. と2回打ち消しています。

クレアが調理済みの七面鳥を頼んでいたと言うと、フィルは店に七面鳥がなかったと説明し、こう続けます。

Phil: The store was out of turkeys.
(店に七面鳥がなかったんだよ。)

Phil: It was an hour to express Christmas.
(エクスプレス・クリスマスまで、あと1時間だったんだ。)

Phil: Please, just make it work, okay? Please.
(頼むよ、なんとかしてよ、ね? お願い。)

Claire: They’re not even defrosted.
(解凍もしてないじゃない。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

make it work は「手持ちのものでなんとかうまくいかせる」という言い方です。it は目の前の状況全体を指し、完璧でなくても形にしてほしいという頼みになります。前後を Please で挟み、okay? も添えているため、頼み方の強さが伝わります。

その前の The store was out of turkeys. の be out of ~ は「〜を切らしている、〜が品切れだ」という意味で、予定が崩れた理由を短く伝えられます。It was an hour to express Christmas. の an hour to ~ は「〜まであと1時間」と、残り時間の少なさを表しています。

「We can make this work.」と「push dinner back」

少し後、クレアが同じ表現で段取りを組み直します。

Claire: Okay.
(オーケー。)

Claire: Okay.
(オーケー。)

Claire: Um We can make this work.
(えっと、なんとかできるわ。)

Claire: This can work.
(これでいける。)

Claire: Dad, you and Mitchell reassemble that tree.
(パパ、ミッチェルと一緒にあのツリーを組み直して。)

Jay: All right.
(分かった。)

Claire: And I am going to defrost these birds, and we’ll cook them in shifts, and we’ll just push dinner back by a bit.
(私はこの鳥を解凍して、何回かに分けて焼くから、夕食はちょっと遅らせるわね。)

Haley: Oh, how long? ‘cause I still have my party.
(え、どのくらい? まだパーティーがあるんだけど。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

We can make this work. は、フィルの make it work の it を this に変え、主語を we にした形です。頼まれる側だった人物が、今度は「自分たちでなんとかできる」と言い切っています。続く This can work. は this を主語にして、同じ内容をもう一度確かめています。

Dad, you and Mitchell reassemble that tree. は、命令文の前に呼びかけと主語を置き、ジェイとミッチェルに担当をはっきり示す形です。reassemble は「組み立て直す」という意味で、崩れた計画を具体的な作業に分け直していく流れが見えてきます。

段取りの部分では、cook them in shifts が「何回かに分けて順番に焼く」、push dinner back by a bit が「夕食を少し後ろにずらす」という意味です。push back は予定を遅らせるときの言い方で、by a bit が「少しだけ」と幅を添えています。ヘイリーはすぐに how long? と、どれくらい遅れるのかを確かめています。

  • A: The caterer is running late. Can we push the party back by an hour?
    (ケータリングが遅れてる。パーティーを1時間遅らせられる?)
  • B: Sure. We can make this work.
    (大丈夫。なんとかなるよ。)

「It’s not sticking.」と「give it our best shot」

立て直しは長く続きません。ミッチェルが「I’m out」「I’m done」と言い出し、ヘイリーも「We’re never gonna get this together.」と、パーティーに行くと言います。クレアはヘイリーを引き止めます。

Claire: You’re staying right here, because you’re not going to abandon your family on Christmas.
(ここにいなさい。クリスマスに家族を置いていくなんて、させないわよ。)

Haley: It’s not Christmas.
(クリスマスじゃないし。)

Mitchell: Exactly.
(そのとおり。)

Mitchell: Exactly.
(そうだよ。)

Mitchell: It’s not Christmas, Claire.
(クリスマスじゃないんだよ、クレア。)

Claire: Okay, fine! Fine! You know what? I am really tired of trying to make this work on my own.
(ええ、分かったわよ! 分かった! あのね、一人でなんとかしようとするのには本当にうんざりなの。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

ここでの make this work は、一人で状況を立て直そうとしてきた疲れを表す言い方として使われています。この後、ジェイが口を開きます。

Jay: Can I put in my 2 cents on fake Christmas?
(このニセのクリスマスについて、ひと言いいか?)

Phil: Express Christmas.
(エクスプレス・クリスマスだよ。)

Jay: Let it go, Phil.
(もうよせ、フィル。)

Jay: It’s not sticking.
(定着してないぞ。)

Phil: It needs time.
(時間がかかるんだよ。)

Jay: We all gave it our best shot to make this thing work.
(俺たちはみんな、これをうまくいかせようと精一杯やった。)

Modern Family Season3 Episode10 (Express Christmas)

put in my 2 cents は「ひと言意見を言う」という前置きです。ジェイの fake Christmas をフィルが Express Christmas と言い直すと、ジェイは It’s not sticking. と返します。stick は「くっつく」から、呼び名などが「定着する」という意味で使われています。

最後の gave it our best shot は、give it one’s best shot で「できる限りやってみる」という意味です。ここにも make this thing work が入っていて、ジェイは家族の努力を認めたうえで区切りをつけています。この後、ジェイの呼びかけで家族は出かけることになります。

まとめ|make it work が運ぶ4つの気持ち

make it work は、頼む場面、立て直す場面、疲れを打ち明ける場面、区切りをつける場面と、同じ形のまま違う気持ちを運んでいました。What’s the plan? や push dinner back とあわせて覚えると、予定が狂ったときの会話に対応しやすくなります。

計画どおりにいかない一日を、『モダンファミリー』の家族と一緒に英語でたどっていきましょう。

同じ回のほかのコラムでは、この日の準備がどう分担されていったのかも取り上げています。

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