「I’m just gonna drive wherever the wind blows me」に見る、アメリカのRVで気ままに旅するスタイルの文化|『モダンファミリー』S01E21で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I'm just gonna drive wherever the wind blows me」に見る、アメリカのRVで気ままに旅するスタイルの文化|『モダンファミリー』S01E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン1第21話では、フィルの父フランクが長距離を車で走ってダンフィー家までやって来て、しばらく私道に車を停めてから、また旅立っていく様子が描かれます。到着も出発も、自分のペースで動いているのが印象的です。

今回はこの場面を起点に、アメリカで見られる、決まった予定を持たずに車で気ままに旅をするライフスタイルの文化を見ていきます。

目次

車でダンフィー家までやって来るフランク

冒頭、フィルはフランクが車で来ることをクレアに伝えそびれていたと切り出します。

Phil: I meant to tell you he was driving out.
(伝え忘れてたんだけど、親父は車でこっちに来るつもりだったんだ。)

Frank: Did he say it?
(あいつ、ちゃんと言ったか?)

Claire: Oh, yeah.
(ええ、言ってたわよ。)

Frank: Good kid.
(いい息子だ。)

Phil: He wasn’t supposed to show up for a few more days.
(まだ数日先に来る予定だったんだけどね。)

Modern Family Season1 Episode21 (Travels with Scout)

フィルが I meant to tell you he was driving out と述べているとおり、フランクは長距離を車で移動してダンフィー家までやって来ています。He wasn’t supposed to show up for a few more days という一言からは、フランクの到着が当初の予定より早かったことが読み取れます。

フランクの Did he say it? は、直前にフランクが口にした軽口の予告どおりに、フィルが実際にその決まり文句を言ったかどうかをクレアに確かめる一言です。Oh, yeah というクレアの返事から、フィルが予想どおりの返しをしていたことが分かります。

こうした、家族の家を拠点にしながら車で長距離を移動する旅のスタイルは、アメリカでは RV(recreational vehicle、キャンピングカー)を使った旅として広く知られています。まとまった時間のある人が、RVで各地の親族や友人の家を訪ねて回るという過ごし方は、地域や家庭によって差はあるものの、アメリカ文化のひとつとしてしばしば語られます。なお、この場面でフランク自身がどのような生活状況にあるかは台本では触れられておらず、ここではドラマの場面とは切り離した一般的な文化背景として紹介します。

RVには寝室や台所を備えた大型のものから、乗用車で牽引する小型のものまで幅がありますが、共通しているのは「自宅を持ち運びながら移動する」という発想です。ホテルに泊まる旅とは違い、行く先々で長く滞在したり、予定を変更したりしやすいことが、こうした旅のスタイルが好まれる理由のひとつとして語られることがあります。

家族や友人の家の私道に車を停めさせてもらいながら各地を巡るという滞在の仕方も、こうした旅ならではのものです。ホテル代を抑えながら親族と過ごす時間を作れる点は、時間に余裕のある人にとって魅力のひとつとして紹介されることがありますが、実際の利用のされ方は家庭や地域によって幅があります。

私道を明け渡して次の目的地へ向かう言い方

話の終盤、フランクは家の私道を明け渡して翌朝また出発すると告げます。

Frank: Good news, you two.
(いいニュースだぞ、二人とも。)

Frank: You’re getting your driveway back.
(私道を返してやるからな。)

Frank: I’m hitting the open road in the morning.
(朝になったらまた旅に出るぞ。)

Claire: Oh, already?
(あら、もう?)

Frank: Yeah.
(ああ。)

Phil: Anxious to get home and see Mom, huh?
(家に帰ってお母さんに会いたくてたまらないんだろ?)

Frank: No, I’m just gonna drive wherever the wind blows me, which is usually into the next lane.
(いや、風の吹くままに車を走らせるだけさ、まあだいたい隣の車線に流されるだけだけどな。)

Modern Family Season1 Episode21 (Travels with Scout)

hit the open road(旅に出る)は、車で長距離の旅に出発することを表す定型的な言い方です。フランクが driveway(私道)を占有していたと示す You’re getting your driveway back という一言からは、RVで移動する人が家族や友人の家の私道に車を停めて滞在する様子がうかがえます。

Good news, you two と切り出してから私道を返す話を持ち出す順番にも注目できます。私道を占めていた側が「いい知らせがある」と切り出してから出発の予定を告げる言い方は、立ち去る話を軽い調子で伝える言い方として参考になります。

行き先を尋ねられたフランクが返す I’m just gonna drive wherever the wind blows me は、決まった目的地を定めずに気の向くまま走るという姿勢を表す言い方です。こうした、次にどこへ行くかをあらかじめ決めない気ままな移動の仕方も、RVでの長距離旅を語るときによく取り上げられる要素のひとつです。

フランクが続けて口にする which is usually into the next lane(だいたい隣の車線に入るだけだけど)は、大げさな旅の宣言を自分でおどけて茶化す言い回しとして使えます。壮大な目的を語ったすぐ後に小さなオチを付け加えるこうした言い回しは、旅の自由さを気負わずに語る態度としても読み取れます。ただし、こうした過ごし方の広まり方や実際の割合は個人差・地域差が大きく、この場面だけから一般化はできません。

まとめ|決まった予定を持たずに車で旅をする文化

車でやって来て私道を借り、また hit the open road で去っていくフランクの姿からは、アメリカで語られる、決まった予定を持たずに車で気ままに旅をするライフスタイルの一端が見えてきます。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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