「Come in, if you dare.」に見る、アメリカのハロウィンの文化|『モダンファミリー』S02E06で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Come in, if you dare.」に見る、アメリカのハロウィンの文化|『モダンファミリー』S02E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン2第6話は、クレアが一年で一番楽しみにしているハロウィンの回です。クレアは家族に役を割り振り、自宅をお化け屋敷に仕立てて、お菓子をもらいに来る子どもたちを迎えようとします。

今回は、この準備と本番の場面を手がかりに、アメリカのハロウィンがどのように過ごされることが多いのか、家庭での楽しみ方を中心に見ていきます。劇中の短い台詞にも、行事ならではの言い回しが出てきます。

目次

大人も楽しむ行事としてのハロウィン

冒頭、フィルとクレアは、この家でハロウィンがどれほど大切な日なのかを語ります。

Phil: We love Halloween, especially Claire.
(俺たち、ハロウィンが大好きなんだ。特にクレアがね。)

Claire: It’s my favorite holiday.
(一番好きな行事なの。)

Claire: Ever since I was a kid, I loved scary things.
(子どもの頃から、怖いものが大好きだったの。)

Claire: If there was a new horror movie in town I was the first in line.
(町で新しいホラー映画がかかったら、いつも一番に並んでたわ。)

Claire: One, please.
(1枚ください。)

Claire: Then I met Phil.
(それから、フィルに出会ったの。)

Phil: Two, please.
(2枚ください。)

Modern Family Season2 Episode6 (Halloween)

One, please. から Two, please. への流れは、チケットを頼むような一言で、1人で楽しんでいた怖いもの好きが、フィルと出会って2人の楽しみになったことを表しています。holiday は祝日に限らず、こうした年中行事を指して使われることもあります。

ハロウィンは毎年10月31日の行事で、古代ケルトの祭りに由来するとされています。日本では仮装イベントの印象が強いかもしれませんが、アメリカでは家の飾り付けや、子どもたちがお菓子をもらって回る行事として、家族ぐるみで楽しまれることが多いと言われます。ホラー映画を観たり、大人同士で仮装パーティーを開いたりと、大人の楽しみ方も幅広いようです。

クレアが favorite holiday と言い切るのも、この行事の楽しみ方の幅を考えると自然に聞こえます。この回では、職場に仮装して行くかどうかも話題になり、大人の生活にもハロウィンが入り込んでいる様子が分かります。ただし、職場で仮装する習慣があるかどうかは会社や地域によって大きく異なります。

自宅をお化け屋敷に仕立てる趣向

夜の本番を前に、クレアは家族に段取りを説明します。

Claire: All right, now.
(さあ、いい?)

Claire: I just wanna run through this really quick with everybody.
(みんなで、ざっと流れを確認したいの。)

Claire: Uh, first it’s “Trick or treat” and then Phil
(えっと、まず「Trick or treat」があって、それからフィル……)

Phil: Come in, if you dare.
(入れるものなら、入っておいで。)

Claire: Right, and then Dad does the thunder and the lightning and the fog.
(そう、それからパパが雷と稲妻と霧をやるの。)

Claire: Usher the children in, past Alex in her cage
(子どもたちを中へ案内して、檻の中のアレックスの前を通らせて……)

Modern Family Season2 Episode6 (Halloween)

Trick or treat は、仮装した子どもたちが家々の玄関先で口にする決まり文句で、「お菓子をくれないといたずらするぞ」という意味です。迎える側はお菓子を用意して手渡すのが一般的です。クレアの計画では、その玄関先で Come in, if you dare.(入れるものなら入っておいで)と子どもたちを招き入れ、家の中を怖い仕掛けの通り道にします。

Alex: I’m in a cage?
(私、檻に入るの?)

Claire: Yes.
(そうよ。)

Claire: You’re in a house of horrors, being held against your will.
(あなたは恐怖の館に、無理やり閉じ込められてるの。)

Alex: Yeah, I know.
(うん、わかってる。)

Alex: So why do we need the cage?
(じゃあ、なんで檻が要るの?)

Modern Family Season2 Episode6 (Halloween)

a house of horrors は「恐怖の館」、いわゆるお化け屋敷のことで、haunted house とも言います。遊園地や地域のイベントだけでなく、自宅のガレージや庭を使って手作りのお化け屋敷を用意する家庭もあると言われます。どこまで凝るかは家庭によってさまざまで、玄関にかぼちゃを飾る程度の家も多いようです。

段取りの説明は、そのほかの出番をはさんで締めくくりへ進みます。

Claire: And then Cam and Haley do their thing.
(それからキャムとヘイリーが出番をこなす。)

Claire: Kids get their candy.
(子どもたちはお菓子をもらう。)

Claire: They are ushered out.
(そして外へ案内される。)

Claire: They think it’s all over, but it’s not because out on the porch, the scarecrow pops to life Pow! For one final “aah!”
(もう終わりだと思ったら、まだなの。ポーチで案山子が動き出して、バン! 最後にもう一回「キャー!」ってわけ。)

Modern Family Season2 Episode6 (Halloween)

porch(玄関先のポーチ)は、ハロウィンの飾り付けの中心になりやすい場所です。案山子(scarecrow)は秋の飾りとしてよく見かけるもので、それが動き出して驚かせるのが、クレアの考えた最後の仕掛けという場面です。段取りに出てくる usher は「案内する」という動詞で、usher in なら中へ招き入れる、usher out なら外へ送り出すという意味になります。

本番で訪ねてくる子どもたち

いよいよ本番です。訪ねてきた男の子と、ヘイリーのこんなやり取りがあります。

Boy: Can we just get our candy?
(お菓子だけもらっていい?)

Haley: Okay, but beware of the fog, for you might not be able to see ahead.
(いいけど、霧に気をつけて。先が見えないかもしれないから。)

Modern Family Season2 Episode6 (Halloween)

子どもたちの目当ては、あくまでお菓子です。ヘイリーは段取りどおりの台詞で応じますが、男の子の Can we just get our candy? には、仕掛けよりお菓子という子どもらしい本音が見えるのが面白いところです。

ヘイリーの台詞に出てくる fog(霧)は、クレアの段取りでジェイが担当する演出の一つです。実際の家庭でも、霧の演出にはドライアイスや専用の機械を使うことがあるようです。

実際のハロウィンでも、子どもたちは限られた時間で多くの家を回ることが多いと言われます。玄関の明かりをつけている家を訪ねてよいという目安がある地域もあり、明かりを消してお菓子を配らない意思を示す家もあるようです。こうした習慣は地域や家庭によって異なりますが、迎える側と訪ねる側の双方に、ゆるやかな約束ごとがあると言えます。

まとめ|家族で迎えるハロウィンの夜

Trick or treat の掛け声、a house of horrors に仕立てた家、ポーチの scarecrow。クレアの段取りをたどると、子どもたちを迎える家庭の側から見たアメリカのハロウィンの姿が見えてきます。

秋にこの回を観直すと、家族それぞれの準備にも目が向き、行事の空気がより身近に感じられます。

このエピソードのほかのコラムでは、家族それぞれの一日の英語を取り上げています。

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