海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第21話に登場する、緊張のあまり似た言葉が混ざってしまう場面での言い回しです。研究者仲間のプリンプトン博士を自宅に迎えたレナードが、あいさつのたびに言葉を取り違えてしまう様子から、動揺したときの英語表現を見ていきます。
“hi”のつもりが、思わぬ形になって飛び出す一瞬の言葉のつまずきから見ていきましょう。
「Hi」のつもりが「Hi-lo」に変わる瞬間
シェルドンの部屋に、物理学者のプリンプトン博士が到着した場面です。シェルドンからレナードを紹介されたレナードは、初対面のあいさつを言おうとして、思わぬ一言を発してしまいます。
Leonard: Hi-lo. Oops. I started to say hi, and then I switched to hello in the middle. It came out hi-lo.
(ハイロー。しまった。「hi」って言おうとして、途中で「hello」に切り替えたんだ。それで「hi-lo」になっちゃったんだよ。)TBBT Season3 Episode21 (The Plimpton Stimulation)
I started to say A, and then I switched to B in the middle. It came out … は、二つの似た言葉を言おうとして途中で言葉が入れ替わり、混ざった一言が飛び出してしまったことを説明する言い方です。”hi” と “hello” のように意味の近い言葉ほど、緊張した瞬間に混線しやすいというのが、このやりとりの見どころです。
英語ではこうした混成語を blend と呼びます。日常会話でも、言おうとしていた言葉が言い終わる前に別の言葉に切り替わり、両方が合体した一言になってしまう場面は珍しくありません。自分の言い間違いを “It came out …” の形で振り返ると、慌てず状況を説明する言い方になります。
同じ言い間違いが繰り返される、動揺のコールバックと切り返し
同じ夜、プリンプトン博士からおやすみのあいさつを告げられた場面でも、レナードは同じパターンの言い間違いを繰り返します。それを見ていたシェルドンは、短い一言で釘を刺します。
Leonard: Uh, sleep night. I mean, obviously, good night. I started to say sleep tight, then I changed my mind in the middle. I swear to God, I’m smart.
(あ、スリープナイト。いや、もちろんグッドナイトのことだよ。「sleep tight」って言おうとして、途中で気が変わったんだ。誓って言うけど、僕は本当に頭がいいんだ。)Sheldon: Get it together, man.
(しっかりしたまえ。)TBBT Season3 Episode21 (The Plimpton Stimulation)
“sleep tight” と “good night” が混ざって “sleep night” になる一言は、前の晩の “hi-lo” と同じ構造の言い間違いです。I swear to God, I’m smart. のように、うっかりミスのあとで慌てて自分の知性をフォローする言い方も、緊張した場面ではセットで出てきがちな表現と読み取れます。
これに対してシェルドンが返す Get it together, man. は、動揺している相手に「しっかりしろ」と促す短い一言です。単語自体は難しくなく、友人同士の会話で相手を落ち着かせたいときにそのまま使える言い方と言えます。
まとめ|緊張で言葉が混ざる瞬間にも、型がある
I started to say A, and then I switched to B in the middle. It came out …、I swear to God, I’m smart.、Get it together, man.。緊張のあまり言葉が混ざってしまう瞬間にも、それを説明したり、フォローしたり、相手を落ち着かせたりする言い方が揃っています。似た言葉ほど混線しやすいという法則ごと押さえておくと、いざ自分が言い間違えたときの立て直し方が見えてきます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードのフレーズ記事やエピソードまとめでも、このやりとりに関連する表現を扱っています。


コメント