「drawn a heart in the steam on the medicine cabinet」に見る、アメリカの家庭のバレンタインデーの祝い方の文化|『モダンファミリー』S01E15で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「drawn a heart in the steam on the medicine cabinet」に見る、アメリカの家庭のバレンタインデーの祝い方の文化|『モダンファミリー』S01E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語文化を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『モダンファミリー』シーズン1第15話は、タイトルのとおりバレンタインデー当日を舞台にした一話です。ダンフィー家とプリチェット家、そしてミッチェルとキャメロンの家庭では、カードや贈り物、毎年恒例の食事といった形で、それぞれがこの日を祝う様子が描かれます。台本に描かれた具体的な場面をもとに、この家族が見せるバレンタインデーの過ごし方を見ていきましょう。

目次

子ども世代からもバレンタインの挨拶がある

ヘイリーの恋人であるディランが、クレアにバレンタインの挨拶をします。

Claire: Hi, Dylan.
(あら、ディラン。)

Dylan: Happy Valentine’s Day, Mrs.
(ハッピーバレンタイン、)

Dylan: Dunphy.
(ダンフィー夫人。)

Claire: Oh.
(あら。)

Claire: Dylan, thank you.
(ディラン、ありがとう。)

Claire: That is so sweet.
(優しいのね。)

Modern Family Season1 Episode15 (My Funky Valentine)

このやり取りが示すとおり、バレンタインデーの挨拶は恋人同士だけでなく、家族ぐるみで交わされることもあるようです。娘の恋人という立場のディランが、クレア個人にも「Happy Valentine’s Day」と声をかけている点が印象的です。

家庭によって範囲は異なりますが、この日を家族全体で祝う雰囲気があることが、この場面からうかがえます。クレアが「That is so sweet.」と素直に喜びを言葉にしている様子からも、こうした形式ばらない挨拶のやり取りが、この家庭では自然に受け入れられていることが伝わってきます。恋人の家族にまでこの日の挨拶を欠かさない姿勢は、バレンタインデーが単なる恋人同士の行事にとどまらない広がりを持つことを示す一例と言えそうです。

小さな演出を毎年欠かさない

一方フィルは、自分が毎年欠かさず続けている恒例行事について語ります。

Phil: I have hand-picked a card, drawn a heart in the steam on the medicine cabinet, and taken Claire to Fratelli’s, a family-style Italian restaurant, for 17 years in a row.
(17年連続で、カードを厳選して選び、洗面台の鏡の湯気にハートを描いて、クレアをファミリー向けイタリアンレストランのフラテリーズに連れて行っているんだ。)

Phil: Yeah, he got me.
(ああ、してやられたよ。)

Phil: He got me.
(してやられた。)

Modern Family Season1 Episode15 (My Funky Valentine)

フィルが語る恒例行事は、カードを選ぶ・鏡の湯気にハートを描く・決まったレストランで食事をするという3つの要素で成り立っています。金額をかけた贈り物というより、手をかけた小さな演出を毎年欠かさず繰り返している点が特徴です。こうした「毎年同じことを続ける」というスタイルは、バレンタインデーの祝い方の一つとして家庭によって見られる傾向と言えそうです。

Fratelli’s は劇中に登場する架空のレストランで、フィルとクレアが17年連続で通っている場所として語られています。決まった店で同じ日に食事をするという習慣も、恒例行事の一部として描かれています。

フィルが「Yeah, he got me. He got me.」と繰り返す様子は、毎年欠かさず続けてきた自分の恒例行事があっても、ディランの贈り物にはしてやられた、と素直に負けを認める場面です。17年という年数を具体的に語る点は、この行事がその場限りのものではなく、夫婦の歴史として積み重ねられてきたものであることを印象づけています。カード・湯気のハート・決まったレストランという3つを毎年欠かさず続けている点に、フィルなりのこだわりが表れていると言えるでしょう。

ボックス入りのチョコレートを分け合う

ミッチェルとキャメロンの間でも、チョコレートを介したやり取りが描かれます。

Cameron: Maybe you’d like a chocolate.
(チョコレート、いる?)

Cameron: Notice that I have not eaten any of the chocolates.
(僕、まだ一つも食べてないんだからね。)

Modern Family Season1 Episode15 (My Funky Valentine)

箱入りのチョコレートを分け与える、あるいは勧め合うという習慣も、バレンタインデーの過ごし方としてよく見られるものの一つです。キャメロンは「一つも食べていない」とわざわざ伝えますが、ミッチェルは「There were two levels.(二段あったよね)」と返し、一段分がすでになくなっていることを指摘します。バレンタインのチョコレートが、二人の軽い言い合いの種にもなっている場面です。

これらの場面を総合すると、挨拶・小さな演出・恒例の外食・チョコレートという要素が、この家庭でのバレンタインデーを形作っていることがわかります。ただし、こうした祝い方は家庭や世代、地域によって大きく異なるものです。台本ではこのように描かれていますが、贈り物の種類や食事の形式は各家庭の習慣次第で、必ずしも同じスタイルが一般的というわけではありません。

大がかりなサプライズよりも、毎年欠かさず続ける小さな積み重ねを大切にする家庭も少なくないようです。フィルの鏡の湯気のハートのように、金額よりも手間や気持ちの継続を重視する祝い方も、バレンタインデーの一つの形として描かれていると言えるでしょう。

まとめ|恒例行事として続く祝い方

家族ぐるみの挨拶・小さな演出・決まった店での食事・チョコレートの受け渡し。『モダンファミリー』シーズン1第15話に描かれるバレンタインデーは、毎年同じことを繰り返す恒例行事という形で家族の中に根づいている様子がうかがえます。台本に描かれた具体的なディテールから、この日の過ごし方の一端を垣間見ることができます。それぞれの家庭なりの続け方があるという点も、この一話から見えてくる面白さの一つです。

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