「It is one thing to lie, but then to bully this young man- it’s unforgivable.」に見る、許せない行為を畳みかけて言い切る言い方|『モダンファミリー』S01E15で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「It is one thing to lie, but then to bully this young man- it's unforgivable.」に見る、許せない行為を畳みかけて言い切る言い方|『モダンファミリー』S01E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『モダンファミリー』シーズン1第15話では、ミッチェルが弁護士としての顔をのぞかせる場面が描かれます。ダーカスという人物を呼び止めたミッチェルは、相手の行為を一つひとつ指摘しながら、最後に「許せない」と断言します。普段の会話とは違う、法廷を思わせる言葉の組み立て方が見どころです。今回はこのやり取りから、非難を重ねて言い切る言い方と、同じ型を繰り返して相手を追い詰める話し方を見ていきます。

目次

過ちを重ねて指摘する「It is one thing to X, but then to Y- it’s unforgivable.」

ミッチェルはダーカスを呼び止め、正面から指摘します。

Mitchell: Whoa! Whoa, sir! Sir? Turn around.
(おっと、おっと、そこの人!ちょっと、こっちを向いて。)

Mitchell: Sir, you have no right to claim ownership of another person’s work.
(あなたには、他人の作品を自分のものだと主張する権利はありません。)

Durkas: Who are you? –
(あんた誰だよ?)

Mitchell: I’m a lawyer.
(弁護士です。)

Durkas: You have a lawyer?
(弁護士がついてるのかよ?)

Mitchell: It is one thing to lie, but then to bully this young man- it’s unforgivable.
(嘘をつくだけならまだしも、この若者をいじめるとなると-許せません。)

Modern Family Season1 Episode15 (My Funky Valentine)

It is one thing to X, but then to Y- it’s unforgivable. は、一つの過ちを認めつつ、それに重なるもう一つの行為の方がより悪質だと指摘する二段構えの言い方です。one thing to X で相手にまず譲歩してみせ、but then to Y で本当に問題にしたい行為を突きつける流れになっています。

ミッチェルはここで、嘘をついたこと自体は一旦脇に置き、その上でこの若者をいじめたことこそが許せないと断じています。段階を踏んで非難の重みを積み上げる話し方は、ただ「許せない」と言うよりも説得力が増す型です。unforgivable という強い形容詞を文の最後に置くことで、話全体に力強い締めくくりが加わります。

「弁護士です」という短い自己紹介のあとにこの一文が続くことで、ミッチェルの言葉全体が法廷のような響きを帯びる点も見逃せません。一つの過ちだけを指摘して終わらせず、二つ目の行為を重ねて突きつける構成は、日常会話の中ではあまり見かけない硬さを持っています。それだけに、この言い方を使うタイミングは選ぶ必要がありますが、いざという時に相手の行為を段階的に整理して伝えられる便利な型でもあります。

似た場面では、次のようなやり取りにも応用できます。

  • A: It is one thing to be late, but then to blame everyone else- that’s unacceptable.
    (遅刻するだけならまだしも、みんなのせいにするなんて-それは許されない。)
  • B: You’re right. I should apologize properly.
    (その通りだね。ちゃんと謝るべきだ。)

同じ型を繰り返して追い詰める「I know it. He knows it. … You know it too.」

ダーカスが披露した詩は、本来マニーが書いたものだとマニー自身がすでに指摘していました。ミッチェルはそのマニーを制してから、続けて言葉を重ねます。

Mitchell: Shh.
(静かに。)

Mitchell: I got this.
(ここは任せて。)

Mitchell: Ted Durkas clearly did not write that poem.
(テッド・ダーカスがあの詩を書いたのでないことは明らかです。)

Mitchell: I know it.
(私はそれを知っています。)

Mitchell: He knows it.
(彼もそれを知っています。)

Mitchell: Deep down in your heart, Fiona-
(フィオナ、あなたも心の奥底では-)

Mitchell: You know it too.
(あなたもそれを知っているはずです。)

Mitchell: Shame!
(恥を知りなさい!)

Modern Family Season1 Episode15 (My Funky Valentine)

I know it. He knows it. … You know it too. は、同じ主語+動詞の型を短く繰り返しながら、対象を一人ずつ切り替えて相手を追い詰めていく話し方です。I→He→you と主語だけを入れ替える反復は、同じ結論に向かって周囲の全員が同意しているように聞かせる効果を持っています。

この型のポイントは、文の長さや構造を変えないまま主語だけを差し替えているところです。短い文を立て続けに重ねることで、テンポよく相手を追い詰める迫力が生まれます。マニーを「Shh」の一言で制してから自分の言葉で押し切る流れも、ミッチェルが弁護士として場を掌握しようとしている様子を伝えています。

法廷スピーチの型をそのまま日常のやり取りに持ち込んでいる点も、この場面ならではの面白さです。同じフレーズを主語だけ変えて繰り返す言い方は、意見を強く印象づけたい場面で応用が利きます。一文ずつは単純な構造でも、主語を切り替えながらテンポよく重ねることで、聞き手に反論の余地を与えないまま結論へと運んでいきます。

短い文の積み重ねだからこそ、勢いを止めずに最後の「Shame!」まで一気に言い切れるのも、この型の強みです。「Shame!」と言い切ったあと、ダーカスはようやく詩を書いていなかったことを認めます。

  • A: I know it. You know it. Everyone in this room knows it.
    (私は知っている。あなたも知っている。この部屋にいる全員が知っている。)
  • B: Okay, okay. I’ll admit it.
    (わかった、わかったよ。認めるよ。)

まとめ|非難を積み重ねて言い切る型

It is one thing to X, but then to Y- it’s unforgivable. で過ちを重ねて指摘する言い方と、I know it. He knows it. … You know it too. で同じ型を繰り返して追い詰める言い方。どちらも、一文で終わらせずに言葉を積み重ねることで、相手に逃げ場を与えない構成になっています。弁護士としての顔を見せるミッチェルの言葉選びには、こうした畳みかけの工夫が詰まっています。

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