「I love you」と「Love ya」はどう違う?家族に気持ちを言葉で伝える英語|『モダンファミリー』S10E17で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I love you」と「Love ya」はどう違う?家族に気持ちを言葉で伝える英語|『モダンファミリー』S10E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン10第17話では、ジェイのバードウォッチングについてきたミッチェル、キャメロン、フィルが、ジェイと一緒に山小屋で一晩を過ごします。小屋での会話は、やがて大切な人に気持ちを言葉にしようという話に進みます。

毎日きちんと言う形、メッセージで軽く送る形、そしてどうしても口に出しにくい相手。家族への愛情表現をめぐるやりとりから、言い方の違いを順に見ていきます。

目次

「I love you」と「Love ya」、言い方で変わる距離感

キャメロンはミッチェルに、気持ちは言葉にして伝えるべきだと持ちかけます。そこから始まるやりとりがこちらです。

Cameron: Tell the people who matter the most how you feel.
(一番大切な人たちに、自分の気持ちを伝えるんだよ。)
Mitchell: I tell you and Lily I love you every single day.
(君とリリーには、毎日欠かさず愛してるって言ってるよ。)
Cameron: True.
(確かにね。)
Cameron: What about Phil?
(フィルには?)
Phil: He did text me with a “Love ya” this morning.
(今朝ちゃんと「愛してるよ〜」ってメッセージをくれたよ。)
Cameron: Close enough.
(まあ、合格だね。)
Modern Family Season10 Episode17 (The Wild)

the people who matter the most は「自分にとって一番大事な人たち」、how you feel は「自分がどう感じているか」で、2つを tell でつなぐと「大切な人に気持ちを伝える」という形になります。ミッチェルの tell 人 I love you は、伝える相手を先に置き、伝える言葉をそのまま後ろに続ける語順です。every single day の single は「1日も欠かさず」と強める働きをしています。

フィルが受け取った Love ya は、I love you の I を省き、you を ya とくだけて書いた形です。親しい家族や友人どうしのメッセージや別れ際に、軽い調子で使われることが多い言い方とされます。キャメロンの Close enough. は「ぴったりではないけれど、それで十分」と認める返しで、きちんとした I love you でなくても気持ちは届いている、という判定として働きます。同じ love でも、形によって相手との距離感の出し方が変わることが読み取れます。

「have a hard time saying that word」口に出しにくい相手

続いてキャメロンは、ミッチェルの父ジェイのことを持ち出します。

Cameron: And your dad? Seriously?!
(それで、お父さんには? 本当に?!)
Mitchell: I just have a hard time saying that word to him.
(父さんには、どうもその言葉が言いにくいんだ。)
Jay: Which is fine for the both of us.
(それで俺たち2人とも構わないんだよ。)
Cameron: Okay, well, it sounds like you might be uncomfortable with that word, too.
(なるほど、そっちもその言葉には抵抗があるみたいだね。)
Jay: No! I don’t have a problem with it.
(いや! 俺は別に平気だ。)
Modern Family Season10 Episode17 (The Wild)

have a hard time ~ing は「〜するのに苦労する、なかなか〜できない」という意味で、気持ちの上での言いにくさにも使えます。ミッチェルは love という語そのものを口にせず、that word と言い換えています。言いにくい言葉を名指ししない言い方そのものが、照れを表しているようにも見えます。

ジェイの Which is fine for the both of us. は、直前の発言をまるごと受けて「それで2人とも構わない」と同意する返しです。Which で文を始めて相手の言葉に続けるのは、会話でよく見られる形です。the both of us は both of us のくだけた言い方として口語で使われることがあります。

キャメロンは it sounds like と might を重ねて「どうも〜のようだね」と柔らかく指摘し、be uncomfortable with ~(〜に抵抗がある)という言い方でジェイの側の照れに触れます。ジェイは don’t have a problem with ~(〜は別に嫌ではない)で即座に打ち消します。言われた側も言う側も、口に出しにくさを抱えている構図が浮かび上がる場面です。

「I love things」物には言えても、人には言いにくい

否定したジェイは、自分がどれだけ love を使っているかを並べ始めます。

Jay: I use it all the time.
(しょっちゅう使ってる。)
Jay: I’m always saying I love things.
(いつも何かしら「大好きだ」って言ってるさ。)
Jay: I I love the feel of toasty socks out of the microwave.
(お、俺は電子レンジで温めたほかほかの靴下の感触が大好きだ。)
Jay: I love the far-off sound of a train whistle.
(遠くで鳴る汽笛の音も大好きだ。)
Modern Family Season10 Episode17 (The Wild)

I love the feel of ~ は「〜の手ざわりが好きだ」、I love the sound of ~ は「〜の音が好きだ」で、五感にまつわる名詞を後ろに置くと、好きなものを具体的に言い表せます。toasty は「ほかほかに温かい」、far-off は「遠く離れた」という形容詞です。

物や音への love は、気軽に何度でも口にできる使い方です。ジェイは love という語に抵抗がないことを示そうとして、物への好みを次々に挙げます。ところが挙げられるのはどれも身の回りの好きなことばかりで、ミッチェルへの言葉にはなっていません。直前の場面で問われていたのは父と息子のあいだの love であり、その差がこの列挙からかえって際立ちます。このあとフィルは、どれもいいものだと受け止めて、話をジェイ自身のことへ移します。

人に向ける場合は、I love you のほかに、I を省いた Love you や、さらに崩した Love ya などの形があり、相手や場面によって選ばれることが多いとされます。物への love と人への love を比べると、同じ語でも口にするときの重みが違うことが分かります。

まとめ|家族に向ける love の言い方

毎日伝える I love you、軽く送る Love ya、それを認める Close enough.、言いにくさを表す have a hard time saying that word、そして物に向ける I love the feel of ~ を見てきました。気持ちの伝え方にも段階があることが見えてきます。

小屋の4人の会話を思い浮かべながら、『モダンファミリー』の家族の言葉に耳を傾けてみるのも楽しみ方のひとつです。

同じ回のほかのコラムでは、考えすぎて不安が膨らむときの英語や、バードウォッチングの文化も取り上げています。

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