「laid off」と「unemployed」はどう違う? 仕事を失ったことを打ち明ける英語|『モダンファミリー』S06E24で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「laid off」と「unemployed」はどう違う? 仕事を失ったことを打ち明ける英語|『モダンファミリー』S06E24で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第24話では、ミッチェルが仕事を失ったことをキャメロンに言い出せずにいます。上の階の部屋を買う話が進むなかで、ミッチェルの反応にキャメロンは違和感を覚えます。言い出せない事情と、そのあとの夫婦の会話が、この回の見どころのひとつです。

「仕事を失った」と英語で言うとき、表現によって伝わる事情が少しずつ変わります。laid off と unemployed、そして lose one’s job の違いを、場面の順にたどっていきます。

目次

「laid off」は会社の事情で職を失うこと

上の階の部屋を買う申し込みが通ったと知らされたあと、キャメロンはミッチェルの様子について次のように話します。

Cameron: I thought Mitchell would be more excited about the unit upstairs. Something is going on with him. He’s been more distant lately.
(上の部屋のこと、ミッチェルはもっと喜ぶと思ってたんだ。あいつ、何かあるんだよ。最近よそよそしくてさ。)

Modern Family Season6 Episode24 (American Skyper)

Something is going on with him は「彼に何か起きている」で、理由は分からないものの、様子がおかしいと感じているときに使われます。distant は「距離がある・よそよそしい」という意味で、He’s been more distant lately と現在完了進行形にすることで、しばらく前から続いている変化だと伝えています。

一方のミッチェルは、自分の状況を次のように説明します。

Mitchell: We had some budget cuts at the office, and a bunch of us got laid off. Now Now, I didn’t tell Cam because I was embarrassed but also because I knew – I knew I would get another job like that. It’s been a month and-and now it’s just weird that I didn’t tell him in the first place so every morning, I leave for work.
(職場で予算の削減があって、僕らのうち何人かが解雇されたんだ。で、で、キャムに言わなかったのは、恥ずかしかったのもあるけど、すぐに次の仕事が見つかると思ってたから。それが1か月たって、そもそも最初に言わなかったことが変な感じになっちゃって、毎朝仕事に出かけてるんだよ。)

Modern Family Season6 Episode24 (American Skyper)

get laid off は、会社の業績や予算の事情で人員を減らされ、職を失うことを表します。本人の落ち度を理由とする解雇には get fired が使われることが多く、laid off と言うと「自分のせいではない」という含みが伝わります。ミッチェルが budget cuts(予算の削減)と理由を先に述べ、a bunch of us(僕らのうち何人か)と言い添えているのも、その事情を補う形です。

get another job like that の like that は、指を鳴らすほどすぐに、という意味合いです。It’s been a month と in the first place(そもそも最初に)が続くことで、すぐに片づくはずだった話が、言わないまま時間だけが過ぎてしまった流れが分かります。

「unemployed」と「lose one’s job」が表すもの

ミッチェルは、毎朝家を出たあとの自分のことを、こう言い表します。

Mitchell: And then, like most unemployed people hiding the truth from their spouses I go to the park.
(それから、配偶者に本当のことを隠してる失業者の多くがそうするように、公園に行くんだ。)

Modern Family Season6 Episode24 (American Skyper)

unemployed は「仕事に就いていない」という状態を表す形容詞です。laid off が「職を失った」という出来事を指すのに対して、unemployed は理由を問わず、今仕事がない状態に目を向けた表現です。like most unemployed people と一般化しているところに、自分の状況を少し突き放して語る調子が表れています。求人の話題やニュースでは、the unemployed(失業者)や unemployment(失業)という形もよく見かけます。

その後、ホテルの領収書を見つけたというキャメロンに問い詰められる流れのなかで、次のやりとりが続きます。

— I got laid off.
(解雇されたんだ。)

— You lost your job? I’m sorry.
(仕事を失ったの? それは気の毒に。)

Modern Family Season6 Episode24 (American Skyper)

lose one’s job は「職を失う」を最も広く表す言い方で、理由が会社の事情でも本人の事情でも使えます。打ち明ける側は具体的に got laid off と言い、聞いた側は lost your job と受け止めているのが面白いところです。ここでの I’m sorry は謝罪ではなく、「それは残念だ」という同情の言葉です。打ち明けられた側が最初に返す一言として、短くても気持ちが伝わる返し方だと言えます。

表現 表すもの 伝わる含み
get laid off 会社の事情で職を失う出来事 本人の落ち度ではない
get fired 解雇される出来事 本人に理由があることが多い
lose one’s job 職を失う出来事全般 理由を問わない
unemployed 仕事がない状態 今の状況に目を向ける

失職のあとのお金の相談

このやりとりのあと、ミッチェルは上の階の部屋の話に戻ります。

Mitchell: I just I don’t think that we can get that apartment right now.
(ただ、今はあの部屋を買えないと思うんだ。)

Cameron: Of course we can. We already have the down payment. And you know what? We could get renters.
(もちろん買えるさ。頭金はもうあるんだ。それにさ、人に貸せばいいんだよ。)

Modern Family Season6 Episode24 (American Skyper)

I don’t think that we can ~ right now は、「今は〜できないと思う」と、断定を避けながら計画の見直しを切り出す形です。right now を付けることで、あきらめるのではなく「今は」の判断だという含みが残ります。大きな買い物を考え直したいとき、相手の期待を一度に否定しない伝え方として参考になります。

これに対するキャメロンの Of course we can. は、相手の言葉の形をそのまま受けて「もちろんできる」と返す切り返しです。続く down payment は住宅などを買うときの「頭金」、renters は「借り手」で、get renters で「部屋を人に貸す」という意味になります。不安を口にした相手に、具体的な手段を挙げて答える流れが印象的です。お金の事情で予定を考え直すとき、この「今は難しい」と「こうすればできる」の組み合わせは、話し合いの基本の形として覚えておくと役立ちます。

まとめ|仕事を失ったことを伝える英語

get laid off は会社の事情で職を失う出来事、unemployed は仕事のない状態、lose one’s job は理由を問わない広い言い方です。言葉を選ぶと、失職の事情や今の状況まで伝えられることが分かります。

『モダンファミリー』の夫婦の会話を観ながら、言いにくいことを伝える英語にも耳を傾けてみましょう。

卒業祝いの贈り物の文化や、一度断ったことを頼み直す英語は、同じ回のほかのコラムで扱っています。

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