アメリカのサンクスギビングの食卓と、定番料理の英語|『モダンファミリー』S06E08で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: アメリカのサンクスギビングの食卓と、定番料理の英語|『モダンファミリー』S06E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第8話は、サンクスギビング(感謝祭)の一日を描いた回です。今年はフィルが七面鳥の料理を引き受け、買い忘れや思わぬ騒ぎを挟みながら、夕食の準備が進んでいきます。

感謝祭の食卓には、七面鳥のほかにも決まって話題に上る料理がいくつもあります。料理の担当、付け合わせの名前、家族が集まる日という位置づけを、場面に沿って見ていきます。

目次

料理を担当するのは誰か

感謝祭の当日、台所の様子を見に来たクレアとフィルが、こんなやりとりを交わします。

Claire: How’s it going in here?
(調子はどう?)

Phil: Great.
(ばっちり。)

Phil: You just take advantage of your first Thanksgiving not sweating over a hot stove and having to sit down to dinner all gross and grumpy and exhausted.
(君は、熱いコンロの前で汗をかかずに済む初めてのサンクスギビングを満喫してくれればいい。汗だくで不機嫌でくたくたのまま夕食の席に着かなくていいんだから。)

Luke: Yeah, this year, you can finally be in a good mood.
(そうそう、今年はやっと機嫌よくいられるね。)

Modern Family Season6 Episode8 (Three Turkeys)

sweat over a hot stove は「熱いコンロの前で汗を流す」で、手間のかかる料理に追われる様子を表す言い回しです。フィルの言葉からは、例年はクレアがこの役を担っていたことがうかがえます。

感謝祭の夕食は、大きな七面鳥を何時間もかけて焼き、付け合わせも何品も用意するため、準備がひと仕事になると言われることが多い行事です。誰が料理を担当するか、親族の誰の家に集まるかは家庭によってさまざまで、料理を持ち寄る家族もあれば、1人が台所を仕切る家族もあるようです。会場になる家を引き受けることは host と言い、Who’s hosting Thanksgiving this year?(今年の感謝祭はどこの家でやるの?)のような尋ね方もよく耳にします。

この回のダンフィー家では、いつもの担当を替えたことが一日の騒動の出発点になっています。ルークの you can finally be in a good mood という一言にも、例年の台所の大変さがにじんでいるのが印象的です。

七面鳥と、食卓に並ぶ付け合わせ

準備の途中で、フィルは買い忘れに気づきます。

Phil: You two need to run to the grocery store.
(2人で、食料品店までひとっ走りしてきてくれ。)

Phil: I forgot green beans, yams, and cranberry sauce.
(インゲンとヤムイモとクランベリーソースを買い忘れた。)

Modern Family Season6 Episode8 (Three Turkeys)

ここに挙がった3品は、いずれも感謝祭の付け合わせとしてよく名前の出る料理です。付け合わせは英語で side dishes、くだけた会話では単に sides と呼ばれます。代表的なものを表にまとめます(内容は地域や家庭によって異なります)。

英語 料理の内容
turkey 主役の七面鳥の丸焼き
stuffing 七面鳥に詰めたり別に焼いたりするパンの詰め物
gravy 焼き汁から作るソース
cranberry sauce 甘酸っぱいクランベリーのソース
green beans インゲン(キャセロールにすることも)
yams / sweet potatoes さつまいもに近い芋の料理
pumpkin pie 食後のかぼちゃのパイ

yams と sweet potatoes は、アメリカでは同じような芋を指して使われることが多いとされます。食べきれなかった七面鳥は、次の日以降にサンドイッチなどにして楽しむという話もよく聞かれ、残り物は leftovers と呼ばれます。クランベリーソースについては、マニーが車の中で次のような自説を語ります。

Manny: Long story short, if you pour it, it’s cranberry sauce.
(要するに、注げるならクランベリーソース。)

Manny: But I’m sorry, if you slice it, it’s cranberry jelly.
(でも悪いけど、切れるならクランベリーゼリーだよ。)

Modern Family Season6 Episode8 (Three Turkeys)

缶から出して輪切りにするゼリー状のものも、手作りのとろりとしたソースも、食卓では同じ名前で呼ばれることがあり、その線引きをわざわざ論じるのがマニーらしいところです。後の場面でフィルが the gravy is out of the woods(グレイビーは峠を越した)と、料理を患者にたとえて語る場面もあり、付け合わせ一つひとつに手がかかる様子が伝わってきます。

家族が集まる日としてのサンクスギビング

この回では、七面鳥がいくつもそろってしまう騒ぎの末に、ジェイがこう提案します。家族から少し離れて休みたかったと明かしたあとの言葉です。

Jay: Now, look, I get that Thanksgiving is a big day for families who never see each other, but this group is together non-stop.
(いいか、サンクスギビングが、普段顔を合わせない家族にとって大事な日だってのは分かる。だが、この連中はのべつまくなしに一緒にいるだろう。)

Jay: Look, why don’t you take the suitcase turkey home with you? You take the backpack turkey.
(なあ、スーツケースの七面鳥はそっちが持って帰れ。リュックの七面鳥はそっちだ。)

Jay: We’ll order a pizza, and we’ll all call it a night.
(俺たちはピザでも頼む。今日はみんなお開きにしよう。)

Modern Family Season6 Episode8 (Three Turkeys)

感謝祭は、離れて暮らす家族が実家に帰って食卓を囲む日として語られることが多く、前後は移動が混み合う時期としても知られています。ジェイの a big day for families who never see each other は、その一般的なイメージを踏まえたうえで、「うちは毎日会っているから例外だ」と言い返す理屈になっています。call it a night は「今日はここまでにする」という決まった言い回しです。

結局、ヘイリーの呼びかけもあって、家族はそろって七面鳥を食べることになります。食べ終えたあと、ヘイリーはこんな願いを口にします。

Haley: I hope that Thanksgiving’s on a Friday next year, so that I can sleep through the entire weekend.
(来年のサンクスギビングは金曜日だといいな。そしたら週末ずっと寝て過ごせるのに。)

Modern Family Season6 Episode8 (Three Turkeys)

アメリカの感謝祭は11月の第4木曜日と定められているため、金曜日になることはありません。感謝祭の次の金曜日も休みにする学校や職場が多いとされ、木曜から日曜までを連休として過ごす家庭も少なくないようです。ヘイリーの冗談は、その日付の決まりを知っていると、いっそうおかしみが増す一言です。

まとめ|感謝祭の食卓をのぞく

sweat over a hot stove に表れる料理担当の大変さ、green beans、yams、cranberry sauce といった付け合わせの名前、そして家族が集まる木曜日の祝日という位置づけ。ダンフィー家の慌ただしい一日から、感謝祭の食卓の輪郭が見えてきます。

これからも『モダンファミリー』を観ながら、アメリカの行事と英語に触れていきましょう。

予備の七面鳥をめぐる英語や子どもへの返し方は同じ回のほかのコラムで、場面ごとの言い回しはフレーズ記事でも取り上げています。

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