海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン2第14話は、バレンタインの夜が舞台です。ジェイとグロリアはレストランで席を待ち、やがて同じ姓の別の予約をめぐるちょっとした騒ぎが起こります。店の入口での会話や席での会話には、予約して外食に出かける習慣がそのまま映し出されています。
今回はこの場面を起点に、アメリカのバレンタインデーの外食と予約の文化、そして店で使われる英語を見ていきます。
予約して出かける夜と、入口で席を待つ時間
レストランの入口で、グロリアがジェイに尋ねます。
Gloria: When is our reservation?
(私たちの予約は何時なの?)Jay: Here’s the thing.
(それがな。)Modern Family Season2 Episode14 (Bixby’s Back)
reservation は、レストランやホテルの「予約」を表す基本の語です。When is our reservation? は「予約は何時?」と時間を確かめる聞き方で、予約して来店するのが前提の会話になっています。ジェイの Here’s the thing. は、言いにくい事情を切り出すときの前置きです。
アメリカでは、バレンタインデーの夜に恋人やパートナーと少し改まったレストランで食事をする過ごし方がよく知られています。人気の店はこの日に予約が集中しやすく、早めに席を押さえておくのが一般的だと言われることが多いようです。ただし、どんな店を選ぶか、どれくらい前に予約するかは地域や家庭によって異なります。当日だけの特別なコースを用意する店もある、と言われることがあります。
ジェイは、バレンタインの計画を two Valentine’s in a row(2年続けて)しくじるつもりはないと話し、2か月前に自宅での夕食を手配していたと明かします。この日の計画を早くから進めていたことが、台詞から分かります。
入口では、店の案内係がジェイたちにこう伝えます。
Host: Just a couple more minutes.
(あと少々お待ちください。)Jay: So we don’t get the table at the fancy restaurant which drives Gloria crazy.
(で、俺たちは高級レストランで席にありつけない。それでグロリアはカンカンになる。)Modern Family Season2 Episode14 (Bixby’s Back)
host は、店の入口で客を迎えて席へ案内する係を指します。女性の場合は hostess と呼ばれることもあります。アメリカのレストランでは、入口で名前と人数を伝え、案内係に席へ通してもらう流れが多いとされます。Just a couple more minutes. は「あと少しで」と待ち時間を伝える決まり文句です。客の側から待ち時間を尋ねるときは、How long is the wait? という聞き方がよく使われます。
ジェイの台詞にある fancy restaurant は「高級レストラン」「おしゃれな店」を指すくだけた言い方です。get the table は「席を確保する」「席に着ける」という意味で使われています。
席に着いてからの会話と「for two」の予約
場面が進むと、ジェイとグロリアは席に着いています。ジェイは店にけちをつけ、グロリアがなだめます。
Gloria: Jay, relax.
(ジェイ、落ち着いて。)Jay: I’m sorry.
(悪い。)Jay: The place is a dump.
(ここはひどい店だ。)Gloria: It’s beautiful.
(すてきなお店じゃない。)Jay: Nothing good on the menu.
(メニューにろくなものがない。)Modern Family Season2 Episode14 (Bixby’s Back)
dump はもともと「ごみ捨て場」を指す語で、The place is a dump. は店や部屋を「ひどい所だ」とけなすくだけた言い方です。ジェイ自身は、自宅には5品のコースの夕食が待っていると語っています。店をけなすジェイと、It’s beautiful. と返すグロリアの対比が、この場面の見どころです。
そこへキャメロンがやって来て、席の予約について告げます。
Cameron: You took our reservation.
(僕たちの予約を取ってるよ。)Cameron: “Pritchett for two” is us.
(「プリチェット、2名」は僕たちのことなんだ。)Cameron: Come on.
(さあ。)Cameron: Let’s go.
(行くよ。)Cameron: Move your bottom.
(ほら、腰を上げて。)Cameron: Come on, come on!
(ほら、早く早く!)Modern Family Season2 Episode14 (Bixby’s Back)
ジェイとグロリアが座っていた席は、同じプリチェットの姓で入っていたキャメロンたちの予約だったことが、この台詞から分かります。
Pritchett for two は「プリチェットの名前で2名」という予約の呼び方です。アメリカのレストランでは、予約を姓で入れ、店側も「名前 + for + 人数」で呼ぶことが多いと言われます。a table for two(2名席)という言い方もよく使われ、入口で Do you have a reservation? と聞かれたら、Yes, under Smith, for two. のように名前と人数を答えるのが一般的な流れとされます。
同じ姓の予約が重なると、この場面のような取り違えが起こり得るのも、姓で予約する習慣ならではと言えます。
予約にまつわる言い方も整理しておきます。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| make a reservation | 予約する |
| book a table | 席を予約する |
| a table for two | 2名席 |
| under (名前) | (名前)の名義で |
| walk-in | 予約なしで来店する客 |
make a reservation と book a table はどちらも「席を予約する」という意味で、会話ではどちらもよく使われます。予約なしで店に来た客を walk-in と呼ぶこともあり、特別な日の人気店では予約なしだと入りにくいことがある、と言われることもあります。
まとめ|予約と席待ちから見えるバレンタインの夜
reservation、host、a table for two、fancy restaurant といった語から、バレンタインの夜に予約して外食に出かける習慣の一端が見えてきます。店選びや予約の時期は地域や家庭によって違いがあります。
レストランの場面を観ながら、入口や席で交わされる短い英語にも注目すると、場面の空気がいっそう伝わってきます。
同じ回のほかのコラムでは、この夜のジェイとグロリアのやり取りを別の角度から取り上げています。


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