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『モダンファミリー』シーズン1第20話では、父ジェイのゴルフ仲間からの誘いをミッチェルがキャメロンに相談する場面と、終盤で二人がそろって同じ一言を口にする場面が描かれます。
どちらの場面も、自分の考えを先に言わずに相手の意向をうかがう姿勢が土台にあり、それが最後にはぴたりと重なる形で結ばれます。今回はこの二つの場面を通して、自分だけで決めずに相手に確認してから答える言い方と、相手も同じことを考えていたと気づく瞬間の言い方を見ていきます。
自分だけで決めずに相手へ確認してから答える言い方
父ジェイのゴルフ仲間であるチャーリー・ビンガムに電話をかけたミッチェルは、彼からビーチハウスでの集まりに誘われます。この誘いへの返事を保留したことを、ミッチェルはキャメロンに説明します。
Mitchell: Uh, so, Charlie Bingham just invited us over to his beach house for a little get-together.
(あの、チャーリー・ビンガムが、ちょっとした集まりでビーチハウスに招待してくれたんだ。)Cameron: Oh.
(ああ。)Cameron: Uh, what did you say?
(それで、何て言ったんだ?)Mitchell: I said I’d check with you.
(君に確認するって言っておいたよ。)Mitchell: I mean, what do you think?
(というか、キャムはどう思う?)Cameron: What do you think?
(ミッチェルはどう思うんだよ?)Mitchell: Well, I think it’d be rude not to hear him out.
(まあ、話も聞かずに断るのは失礼な気がするんだ。)Cameron: Yeah.
(だな。)Modern Family Season1 Episode20 (Benched)
I said I’d check with you は「君に確認しておくと言った」という意味で、自分一人で答えを出さずに、相手の意向を聞いてから返事をすると事前に伝えていたことを表す言い方です。似た働きを持つ表現に let me get back to you(折り返す)がありますが、こちらは相手に対して直接使う保留の言い方です。一方 I said I’d check with you は、「すでに相手にそう伝えてある」という経緯まで含めて報告する形になっています。
ミッチェルが即答を避けて What do you think? とキャメロンに問いを投げ返すと、キャメロンも同じ What do you think? を返し、互いに判断を委ね合う応酬になっているのがこの場面の見どころです。
続くやり取りでは、ミッチェルが自分の考えを I think it’d be rude not to hear him out と述べています。hear someone out は「相手の話を最後まで聞く」という意味の表現で、判断を保留していた理由が「話も聞かずに断るのは失礼だから」という一点にあることが分かります。
キャメロンが You’re probably right と同意し、ミッチェルが And don’t worry. You know, I’m not gonna take any job と念を押すところまで含めて、相談してから結論に至る一連の流れが自然な会話として描かれています。
- A: I haven’t decided yet. I said I’d check with my roommate first.
(まだ決めてないんだ。ルームメイトに確認してから返事するって言ってあるから。) - B: That’s fair. Let me know what you two land on.
(それでいいよ。二人でどう決まったか教えて。)
このように I said I’d check with [人] は、自分の一存で決めない立場を相手に説明するときの言い方として、日常のさまざまな場面に応用できます。
相手も同じことを考えていたと気づく瞬間の言い方
この場面の少し前、ジェイのゴルフ仲間のチャーリーは、財産を役立てたいので手伝ってくれる弁護士が必要だとミッチェルに仕事を持ちかけ、「in or out?(やるか、やらないか)」と答えを求めていました。ミッチェルは即答せず、相談してくると言ってその場を離れます。そうしてミッチェルとキャメロンが顔を合わせると、二人は相次いで同じ一言を口にします。
Mitchell: I need to talk to you.
(君に話したいことがあるんだ。)Cameron: I need to talk to you.
(私も話したいことがあるの。)Cameron: Nice top.
(そのトップス、素敵ね。)Mitchell: Come here.
(こっちに来て。)Mitchell: You- You- Cam- Cam, you have got to relax.
(あの、その、キャム、キャム、落ち着いてくれよ。)Mitchell: I told you I wouldn’t take a job without-
(仕事は受けないと言った…)Cameron: Take the job.
(受けて。)Mitchell: What?
(え?)Modern Family Season1 Episode20 (Benched)
I need to talk to you という同じ一文を、二人が相次いで口にしているのがこの場面の核心です。相づちや相手の言葉の繰り返しではなく、切り出す言葉そのものが丸ごと重なるという形で、「相手も同じ話をしようとしていた」ことに気づく瞬間が表現されています。
ミッチェルは you have got to relax とキャメロンをなだめてから、以前交わした「仕事は受けない」という約束を I told you I wouldn’t take a job without- と持ち出そうとします。しかしキャメロンは最後まで聞かずに Take the job と遮り、話の主導権が入れ替わります。
この後のやり取りでは、遠慮し合っていた二人の本音が一気にかみ合っていきます。
Mitchell: No, I want the job.
(いや、僕はその仕事を受けたいんだ。)Cameron: You do?
(本当に?)Mitchell: Oh, my God, yes.
(ああ、もちろんさ。)Mitchell: I- I love Lily, but I hate baby talk.
(リリーは大好きだけど、赤ちゃん言葉は苦手なんだ。)Cameron: I wuv baby talk.
(わたし、赤ちゃん言葉、らぶなの。)Mitchell: Oh!
(もう!)Cameron: Let’s go get this job.
(さあ、その仕事を掴みに行きましょう。)Mitchell: Let’s get this job.
(その仕事を掴みに行こう。)Modern Family Season1 Episode20 (Benched)
I want the job と You do? の短いやり取りには、遠慮していた本音を一方が思い切って口にしたことで、もう一方も即座に同意できる状態になっていたという流れが読み取れます。最後の Let’s go get this job と Let’s get this job は、ほぼ同じ言葉を重ねて決断を締めくくる言い方で、冒頭の I need to talk to you の重なりと呼応する構成になっています。
- A: I want to go for it too. I was just afraid to say it first.
(私も挑戦したいと思ってた。ただ、先に言い出すのが怖かっただけ。) - B: Same here. Let’s just go for it.
(私も同じ。もう、やってしまいましょう。)
このように、相手も同じ考えでいたと分かった瞬間に let’s で締めくくる形は、決断を二人の言葉として共有する言い方として応用できます。
まとめ|相談してから決める会話の型
I said I’d check with you で判断を保留し、What do you think? を互いに投げ合い、最後は I need to talk to you が重なって本音が一気にかみ合う。この一連の流れからは、自分だけで決めずに相手に確認してから答える言い方と、相手も同じことを考えていたと気づく瞬間の言い方が見えてきます。
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