「I can’t believe my own mother is abandoning me.」に見る、動かない側の意地の張り方|『ビッグバン★セオリー』S05E06で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I can't believe my own mother is abandoning me.」に見る、動かない側の意地の張り方|『ビッグバン★セオリー』S05E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第6話に登場する、観光に誘うテキサス出身の母メアリーを、シェルドンが朝食の席で頑なに拒み続けるやりとりです。動かないことで自分の主張を押し通そうとするシェルドンが、母にあっさりかわされたあげく、今度は大げさな言葉で相手を責め立てていく展開が描かれています。

意地を通す言い方から、大げさな責め言葉まで見ていきます。

目次

動かないことで意地を通す宣言と、あっさりした切り返し

朝食の席で観光に行こうと誘う母メアリーに対し、シェルドンは頑なに拒みます。

Sheldon: I’m not going, and you can’t make me.
(僕は行かないよ。母さんにも無理強いはできない。)

Mrs Cooper: You’re right, I can’t. Have a nice day.
(そうね、無理強いはできないわ。それじゃ、良い一日を。)

Sheldon: Well, I’m going to stand here until you change your mind.
(それなら、母さんが気を変えるまでここに立っているからね。)

Mrs Cooper: Well, then you are going to stand there all day.
(それなら、一日中そこに立っていることになるわね。)

TBBT Season5 Episode6 (The Rhinitis Revelation)

I’m not going, and you can’t make me. は、拒否の意志を強く示す子どもっぽい言い方です。you can’t make me は「僕に無理強いはできない」という決まり文句で、駄々をこねる場面でよく使われます。

これに対して母メアリーは You’re right, I can’t. とあっさり認め、Have a nice day. と軽く切り上げてしまいます。相手の強がりを正面から否定せず、認めた上でその場を離れる切り返しの型です。それでも動かないシェルドンが持ち出すのが I’m going to stand here until you change your mind. という宣言ですが、母はこれも you are going to stand there all day と、事実をそのまま返すだけで受け流します。

大げさな責め言葉と、格上げされた対立の言い方

動かない作戦が通じないと悟ったシェルドンは、今度は言葉の強さで攻めます。

Sheldon: I can’t believe my own mother is abandoning me.
(自分の母親に見捨てられるなんて、信じられないよ。)

Mrs Cooper: I am not abandoning you. Sheldon, abandoning you is leaving you in a basket on a church doorstep. I am going to Hollywood and thank a wax Ronald Reagan for his service to our country.
(見捨ててなんかいないわ。シェルドン、本当に見捨てるっていうのは、赤ちゃんをかごに入れて教会の戸口に置き去りにすることを言うのよ。私はハリウッドに行って、蝋人形のロナルド・レーガンにこの国への尽力を感謝しに行くだけなんだから。)

Sheldon: We appear to be at a crossroads in our relationship, Mother.
(僕たちの関係は、岐路に立たされているようだね、母さん。)

Mrs Cooper: Well, I guess we are.
(ええ、そうみたいね。)

TBBT Season5 Episode6 (The Rhinitis Revelation)

I can’t believe (that) … は、驚きや不満を大げさに表す言い方です。ただ観光に誘われて断っただけの状況を abandoning me(見捨てられる)という強い言葉に格上げしているのがポイントです。母メアリーは abandoning you is … という定義そのものを持ち出し、教会の戸口やハリウッドの蝋人形館という具体的な場所を引き合いに出しながら、大げさな主張をやんわりとかわしています。

最後にシェルドンが口にする We appear to be at a crossroads in our relationship. も、ちょっとした意見の対立を「岐路」という大仰な言葉で格上げする言い方です。日常の小さな言い合いを大きな言葉で表現するユーモアの型と言えます。

まとめ|意地を通す宣言と、大げさな責め言葉

I’m not going, and you can’t make me.、Have a nice day.、I’m going to stand here until you change your mind.、I can’t believe my own mother is abandoning me.、at a crossroads in our relationship。動かないことで意地を通そうとする宣言から、大げさな言葉で対立を格上げする言い方まで、母子の攻防を見てきました。相手の強がりをあっさり認めて切り上げる返し方は、日常の言い合いにも応用できそうです。

動かないシェルドンと涼しい顔のメアリーのやりとりから、意地の張り合いにもいろいろな型があることが見えてきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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