海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第6話に登場する、朝食のあとに風邪をひいたシェルドンを、テキサスから訪れた母メアリーがキッチンで甲斐甲斐しく看病する場面のやりとりです。体調を崩したシェルドンが、母に独占的な世話をねだり、さらに子どもの頃と同じ食べ物をリクエストしていく様子が描かれています。
気遣う言い方から、子ども返りした甘え方まで見ていきます。
体調を気遣う言い方と、母性を示す決めゼリフ
朝食のあと、体調の異変に気づいた母メアリーがシェルドンに声をかけます。
Mrs Cooper: Sweetheart, are you sick?
(あら、具合が悪いの?)Sheldon: I hope so, because if this is well, life isn’t worth living.
(そうだといいけど。もしこれで元気な方だとしたら、生きてる意味がないからね。)Mrs Cooper: Oh, sugarpie, you are burning up. We’ve got to get you to bed.
(あらまあ、シュガーパイ、すごい熱じゃない。ベッドに連れて行かないと。)Sheldon: Okay.
(うん。)Mrs Cooper: Don’t worry. Mama’s here to take care of her baby.
(心配しないで。ママがちゃんと坊やの面倒を見てあげるから。)TBBT Season5 Episode6 (The Rhinitis Revelation)
Are you sick? は体調を気遣うときの基本的な尋ね方です。これに対するシェルドンの返し I hope so, because if this is well, life isn’t worth living. は、風邪をひいていてほしいという逆説的な誇張であり、自傷的な意味合いは込められていません。普段の絶好調が本当に「元気な状態」だとしたら困る、という彼一流の軽口です。
you are burning up は「すごい熱がある」という体調の切迫を伝える言い方です。そして母メアリーが口にする Mama’s here to take care of her baby. は、相手を子ども扱いして安心させる、母性そのものの決めゼリフと言えます。
独占的な世話をねだる甘え方と、子どもの頃の食べ物のリクエスト
看病してもらえると分かったシェルドンは、さらに条件を付け加えます。
Sheldon: And just to be clear, only her baby and not these other people.
(はっきりさせておくけど、その坊やっていうのは僕だけで、他の人たちのことじゃないからね。)Mrs Cooper: Of course.
(もちろんよ。)Sheldon: Can I have tea with honey and toast with the crust cut off?
(はちみつ入りの紅茶と、耳を切り落としたトーストをもらえる?)Mrs Cooper: You can have whatever you want.
(欲しいものは何でもあげるわ。)Sheldon: Thanks, Mom. You’re the best.
(ありがとう、母さん。母さんが一番だよ。)TBBT Season5 Episode6 (The Rhinitis Revelation)
just to be clear, … and not these other people は、独占的な扱いを念押しする言い方です。看病そのものを喜ぶだけでなく、その対象が自分だけであることまで確認する念の入れようが、子ども返りしたシェルドンらしさを際立たせています。
Can I have … with the crust cut off? は、子どもの頃に好んだ食べ方をそのまま持ち出すリクエストです。with the crust cut off(耳を切り落として)という具体的な条件を添えることで、幼い頃の甘え方がそのまま再現されている様子が伝わってきます。
まとめ|看病されて甦る、子どもの頃の甘え方
Are you sick?、you are burning up、Mama’s here to take care of her baby.、just to be clear、with the crust cut off。体調を気遣う言い方から、独占的な世話と子どもの頃の食べ物をねだる甘え方まで、看病をめぐるやりとりを見てきました。相手の体調を気遣い安心させる言い方は、身近な人とのやりとりにもそのまま活かせそうです。
看病されて子どもに戻るシェルドンの姿は、この母子ならではの空気を残しています。
この母子のやりとりの続きは、同じエピソードの他のコラムやエピソードまとめでも取り上げています。


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