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今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第22話から、気が進まなくても相手の選択を受け入れるときの一言を取り上げます。ペニーは元恋人のザックから、彼の会社で働かないかと誘われます。レナードはその話に乗り気ではないものの、ペニーが今の仕事に満足していないことも知っています。
遠回しな反対から、本音を添えた受け入れ、そして譲り合いへ。二人のやり取りを順に見ていきます。
「Don’t you think ~?」で遠回しに反対する
ザックと3人で食事をした場面で、ペニーが今の仕事の多くが好きではないと漏らすと、ザックは自分の会社で営業責任者を探していると切り出します。ペニーは Oh, that’s a nice offer.(ありがたい申し出ね)と、その場では好意だけを受け取ります。
ペニーの車で帰る場面では、レナードが本気で考えているのかと尋ね、ペニーはむしろ向いていると理由を挙げます。そこでレナードが切り出すのがこの一言です。
Leonard: Don’t you think it might be a little weird to work for someone you used to date?
(昔付き合ってた相手の下で働くのって、ちょっと変だと思わない?)TBBT Season10 Episode22
Don’t you think ~? は「〜だと思わない?」と、相手に同意を求める否定疑問です。might と a little を重ねることで、反対の響きが和らげられています。ペニーにシェルドンと働いている本人がどう思うのかと切り返されると、レナードは Yeah, it’s weird.(うん、変だね)とあっさり認めます。
この後のレナードは、Of course I don’t want you to be unhappy, but I also want you to be smart(もちろん君に不幸になってほしくはないけど、賢くもあってほしい)と、相手の幸せを認めてから懸念を伝えています。
「I don’t love it, but I’ll find a way to deal with it」で受け入れる
後の場面で、居間に来たペニーが You want to talk?(話したい?)と切り出し、二人はあらためて向き合います。ペニーは、ザックと働くのが落ち着かないのは分かるし、レナードに嫌な思いはさせたくないと伝えます。レナードも、ペニーに好きではない仕事に縛られていてほしくないと返します。そのうえで交わされるのがこのやり取りです。
Penny: Then what do we do?
(じゃあ、どうする?)Leonard: Well, I don’t love it, but if you really want to take this job, I’ll find a way to deal with it.
(まあ、気は進まないけど、君が本当にこの仕事を受けたいなら、僕は何とか折り合いをつけるよ。)TBBT Season10 Episode22
二人とも、まず I don’t want you to be ~(あなたに〜でいてほしくない)と相手を気づかう形で気持ちを口にしてから、自分の考えに入っているのが分かります。Then what do we do? は、決め方を二人の問題として相手に投げかける一言です。
I’ll find a way to deal with it は、直訳すると「それに対処する方法を見つける」です。賛成はしていないが、相手の選択を尊重して自分の側で何とかする、という受け入れを表しています。前に置かれた I don’t love it は、I hate it よりずっと柔らかい不同意で、本音を隠さずに受け入れるための前置きとして働いています。
「I’ll suck it up」と「You don’t need to do that」の譲り合い
ところがペニーは、レナードがつらくなれば自分もつらくなるので、for now(当面は)今の職場にいると言い、この申し出をそのまま受け取りません。レナードはさらに食い下がります。
Leonard: No, no, no, no, you’re, you’re unhappy there and then you’re gonna blame me for making you stay, and it’s fine, I’ll just, I’ll suck it up.
(いや、いや、いや、いや、君は、君はあそこで不満なんだし、そうなったら引き止めたって僕のせいにするだろ。だからいいんだ、僕が、僕が我慢するよ。)Penny: You don’t need to do that, it’s okay.
(そんなことしなくていいの。大丈夫だから。)TBBT Season10 Episode22
I’ll suck it up は「我慢して飲み込む」という、くだけた言い方です。deal with it より我慢の色合いが強く、レナードがもう一歩譲ろうとしていることが読み取れます。ペニーの You don’t need to do that は、相手の申し出をやわらかく断る返し方です。
レナードは、自分が身勝手でペニーの足を引っ張っているようでつらいと打ち明けます。後の場面で、ペニーはレナードに本当にいいのかを確かめてからザックに電話をかけ、仕事を受けたいと伝えます。しかし、ザックの婚約者が反対したため、誘いの話はなくなっていました。電話を切ったペニーは、レナードに You were right, I was wrong.(あなたが正しくて、私が間違ってた)と告げます。
まとめ|本音を添えて受け入れる
今回は、Don’t you think ~?での遠回しな反対、I don’t love it, but I’ll find a way to deal with it.での受け入れ、I’ll suck it up.とYou don’t need to do that.の譲り合いを見てきました。本音を隠さずに、相手の選択を尊重できるようになります。
気が進まない気持ちと相手を思う気持ちのせめぎ合いを、レナードとペニーの会話が映し出しています。
同じ話のほかのコラムやフレーズ記事と読み比べると、この回の会話の流れがさらに見えてきます。


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