「Any leads on the person who stole my belongings?」に見る、進捗を尋ねる言い方とはぐらかしの返し方|『ビッグバン★セオリー』S08E01で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Any leads on the person who stole my belongings?」に見る、進捗を尋ねる言い方とはぐらかしの返し方|『ビッグバン★セオリー』S08E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第1話に登場する、捜査の進み具合を尋ねる言い方と、そっけない相槌の重なりです。長旅の途中で全財産を盗まれたシェルドンが、キングマンの警察署でヘルナンデス巡査に何度も進捗を尋ね、そのたびに要領を得ない返事を受ける場面が描かれています。

同じ「進捗はどうですか」と尋ねる場面でも、言い回しを変えながら食い下がる粘り方と、はぐらかす側の定型的な返し方を、順番に見ていきます。

目次

Any leads on ~?で進捗を尋ねる言い方

警察署に呼び出されたシェルドンは、担当のヘルナンデス巡査に単刀直入に尋ねます。

Sheldon: Excuse me, Officer Hernandez? Any leads on the person who stole my belongings?
(すみません、ヘルナンデス巡査? 僕の持ち物を盗んだ人物について、何か手がかりはありましたか?)

Hernandez: Not yet.
(まだです。)

TBBT Season8 Episode1 (The Locomotion Reciprocation)

Any leads on ~? は「〜について何か手がかりは」と、捜査や調査の進み具合をまとめて尋ねる言い方です。leads は「手がかり」を表す名詞で、犯罪捜査に限らず調べ物全般の進捗を尋ねる場面に応用できます。

家探しの状況や、仕事で進めている交渉ごとの進捗を尋ねる場面にも、同じ構文をそのまま当てはめられます。「捜査」という重い響きの言葉を使わなくても成立する、汎用性の高い尋ね方です。

対するヘルナンデスの Not yet. は「まだです」という最短の否定です。捜査中であることだけを認め、詳しい説明を一切添えない受け答えになっています。

leads という一語に対して、返ってくるのは単語ひとつの否定だけです。捜査の秘密を守っているのか、単に報告できる材料がないだけなのかは分からないまま、会話が一往復で終わる形になっています。

そっけない相槌のバリエーションとはぐらかしの返し

シェルドンがSherlock Holmesの推理法まで持ち出して助言してみせても、返ってくるのは同じくらい短い相槌です。

Hernandez: Nope.

TBBT Season8 Episode1 (The Locomotion Reciprocation)

Nope. は No の口語的な言い方で、Not yet. よりもくだけた響きを持つ否定の相槌です。同じ質問に毎回違う一語で切り返す様子から、取り合う気のない態度が伝わってきます。

Not yet. と Nope. は、どちらも一語か二語で完結する短い否定です。丁寧さの度合いは異なっても、追加の情報を何も渡さない点は共通しています。

しばらくして、シェルドンは尋ね方を変えて再び進捗を確認します。

Sheldon: Any word on my stolen items?
(僕の盗まれた品について、何か知らせはありましたか?)

Hernandez: We’re doing everything we can.
(できることはすべてやっています。)

TBBT Season8 Episode1 (The Locomotion Reciprocation)

Any word on ~? は Any leads on ~? と同じ「進捗はあるか」を尋ねる表現です。word は「知らせ・便り」を指すため、手がかりそのものよりも連絡の有無に焦点を当てた言い換えになっています。

これに対する We’re doing everything we can. は、具体的な情報を一切含まないまま相手を安心させようとする定型句です。何も約束せずに誠意だけを示す言い回しとして、問い合わせへの返答でもよく使われる型と読み取れます。

Not yet. から Nope.、We’re doing everything we can. へと、返し方の長さは少しずつ伸びていきます。それでも中身は「情報はない」のまま変わっていない点が興味深いところです。

まとめ|同じ質問を言い換えて食い下がる粘り方

Any leads on ~? と Any word on ~? という2つの言い方で進捗を尋ね続けるシェルドンと、Not yet. や Nope.、We’re doing everything we can. という具体性のない相槌で受け流すヘルナンデスのやり取りを見てきました。進捗確認の言い回しを重ねる粘り方と、情報を出さずに場をおさめる返し方の両方が、会話表現の引き出しに加わります。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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