「I appreciate the gesture, but this is a graduate-level physics class. I don’t think you’d understand a single thing I was talking about.」に見る、厚意ある申し出をやんわり退ける言い方|『ビッグバン★セオリー』S08E02で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I appreciate the gesture, but this is a graduate-level physics class. I don't think you'd understand a single thing I was talking about.」に見る、厚意ある申し出をやんわり退ける言い方|『ビッグバン★セオリー』S08E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第2話に登場する、厚意ある申し出をやんわりと退ける言い方です。誰も履修登録しなかった授業について、シェルドンが状況を淡々と語り、それを見かねて代わりに授業を受けようとする友人の申し出を、丁重に断る場面から見ていきます。

相手の気持ちをくみながら断る言葉の運び方を、二人のやり取りに沿って確認していきます。

目次

授業を淡々と言い切る、状況説明の言い方

シェルドンの教室を訪れたレナードたちは、誰もいない教室の様子に気づきます。授業の進み具合を尋ねられたシェルドンの返事は、感情を交えない一言でした。

Sheldon: There is no class.
(授業なんて、存在しない。)

TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)

There is no class. は、be動詞と主語だけの短い構文で、事実をそのまま言い切る言い方です。理由や感情を添えず、結論だけを差し出す響きが伝わってきます。

ハワードから「もう生徒を校長室にでも送ったのか」とからかわれると、シェルドンは実際の理由を一言で返します。

Sheldon: No one signed up.
(誰も履修登録しなかった。)

TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)

No one signed up. は、受け身の結果を主語に立てて述べる表現です。自分の落ち度には触れず、起きた出来事だけを報告する構文が見どころです。

レナードから「それは君のせいじゃない」と声をかけられると、シェルドンは事情をもう少し詳しく打ち明けます。

Sheldon: I called the department secretary to see what happened. Apparently, I have a reputation for being obnoxious.
(学部の秘書に電話して、何があったのか確認した。どうやら、僕は鼻持ちならない人間だという評判が立っているらしい。)

TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)

Apparently は、伝聞や推測に基づく情報を切り出す副詞です。自分自身の評判について語る場面でも、一歩引いた言い方で伝えられているのが分かります。実際に評判を立てたのが誰かには踏み込まず、伝聞の形のまま話を進めているのも特徴です。ここまでの淡々とした状況説明が、この後に訪れる申し出をどう断るかという場面の下地を作っています。

厚意を認めつつ、理由を添えて断る言い方

沈黙する教室を見かねたハワードが、代わりに受講を申し出ます。

Howard: Hey, what if I took your class?
(なあ、俺がお前の授業を受けたらどうだ?)

TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)

What if I + 過去形 は、相手を助けるための提案を、押し付けがましくない形で切り出す構文です。仮定の形を借りることで、相手に判断の余地を残す言い回しになっています。

友人たちが戸惑う中、ハワードは自分の申し出の理由を説明します。しばらくのやり取りを挟んで、シェルドンの返事が続きます。

Sheldon: I appreciate the gesture, but this is a graduate-level physics class. I don’t think you’d understand a single thing I was talking about.
(その厚意はありがたいが、これは大学院レベルの物理学の授業だ。僕が話すことなど、一言も理解できないと思うがね。)

TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)

I appreciate the gesture, but ~ は、相手の申し出そのものは認めながら、その先を理由づきで断る構文です。gestureは「厚意ある行い」を指す語で、断りの理由の前に置くことで、相手への配慮を先に示す形になっています。butの後に続く理由も、感情ではなく授業の水準という客観的な条件で説明されている点が、シェルドンらしい断り方だと言えます。

まとめ|厚意への配慮を保ちながら断る言葉選び

There is no class、No one signed up、Apparently、What if I ~、I appreciate the gesture, but ~と、状況を淡々と伝える言い方から、相手の厚意を認めつつ断る言い方までを見てきました。申し出への感謝を先に置いてから理由を添える進め方は、断りにくい場面でも相手との関係を保つ助けになります。

次回の『ビッグバン★セオリー』でも、二人の言葉のやり取りから英語表現を拾っていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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