海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第2話に登場する、相手の発言の撤回を求める言い方です。授業を受けることになったハワードに対し、シェルドンが専門的な質問を次々と浴びせ、実力を試そうとする場面から見ていきます。問答の末に、両者の言葉のやり取りが強まっていきます。
知識を試す問いかけから、発言の撤回を求める一言までの流れを、二人の言葉に沿って確認していきます。
調べずに答えられるかを試す問いかけ
授業が始まると、シェルドンは早速ハワードに専門的な質問を投げかけます。
Sheldon: How would you determine the ground state of a quantum system with no exact solution?
(厳密解のない量子系の基底状態を、どうやって求める?)TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)
How would you determine ~ は、相手の理解度を確かめるために手順そのものを尋ねる構文です。答えの正誤ではなく、考え方の道筋を問う言い方になっています。
ハワードが淀みなく答えると、シェルドンは条件を一つ付け加えた質問を重ねます。
Sheldon: Do you know how to integrate X squared times E to the minus X, without looking it up?
(調べずに、Xの二乗かけるEのマイナスX乗を積分する方法は分かるか?)TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)
without looking it up は、「調べずに」という条件を文末に添えて、知識が本物かどうかを試す言い方です。Do you know how to ~という基本の構文に、この一句が加わるだけで、試験のような響きが強まります。
相手の評価を迫り、発言の撤回を求める言い方
いくつかの問答をこなしたハワードは、ここで自分への評価を尋ねます。
Howard: Now do you think I’m smart enough?
(これで、俺が十分賢いって認めるか?)TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)
do you think I’m ~ enough? は、一連のやり取りを踏まえたうえで、相手に評価そのものを迫る言い回しです。単なる感想ではなく、直前までの受け答えを根拠にして評価を求めているのが分かります。
シェルドンが「No.」と答えると、ハワードは相手の経歴を認めつつ、自分の専門への反論を切り出します。
Howard: You might’ve gone to school for a couple more years than me, but guess what, engineers are just as smart as physicists.
(お前の方が学校に何年か長くいたかもしれないが、聞いて驚け、エンジニアだって物理学者と同じくらい賢いんだぜ。)TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)
guess what は、相手の予想を裏切る発言の前に置かれる前置きです。You might’ve ~, but ~という譲歩の構文と組み合わさることで、相手の優位性を一度認めたうえで反論する流れが作られています。
これを受けて、シェルドンは短く強い一言を返します。
Sheldon: You take that back.
(その言葉を撤回しろ。)TBBT Season8 Episode2 (The Junior Professor Solution)
take that back は、直前の発言そのものを撤回するよう求める構文です。理由を説明する間もなく、命令形で短く言い切る形が、シェルドンの動揺をそのまま映し出しています。
まとめ|知識の応酬から撤回を求める一言までの流れ
How would you determine ~、without looking it up、do you think I’m ~ enough?、guess what、take that backと、専門知識を試す問いかけから、評価を迫り発言の撤回を求める一言までの流れを見てきました。相手の実力を認めたくないときほど、短い命令形に本音がにじみ出るのが分かります。
次回の『ビッグバン★セオリー』でも、二人の言葉のやり取りから英語表現を拾っていきましょう。
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