海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第12話に登場する、恋愛の悩みを打ち明けて助言をもらうやりとりです。夜遅くのアパートで、様子のおかしいシェルドンが遠回しに切り出した末に、ようやくレナードへ悩みを打ち明け、ぶっきらぼうな助言とお返しの申し出を交わすまでの一連の会話が描かれています。
前置きの言い方から、助言のやり取りまで見ていきます。
「信じ難いだろうが」と前置きして弱みを認める言い方
夜遅く、様子のおかしいシェルドンにレナードが声をかけると、シェルドンはようやく切り出します。
Sheldon: Hard as this may be to believe, it’s possible that I’m not boyfriend material.
(信じ難いことかもしれないが、僕がボーイフレンドとして向いていない可能性がある。)Leonard: Glad I was sitting down for that. Did you and Amy get in a fight?
(それを聞いて座っておいてよかったよ。エイミーと喧嘩したのか?)TBBT Season5 Episode12 (The Shiny Trinket Maneuver)
Hard as this may be to believe, … は、これから話す内容が意外に思われるだろうと前置きしてから、弱みを認める言い方です。おおげさな前置きのわりに中身は控えめな告白、というギャップも含んだ表現と言えます。レナードの Glad I was sitting down for that. は、身構えていた分、拍子抜けした様子を茶化して返す相槌です。
助言する側が自分の限界を先に断り、恩着せがましさを指摘し返す言い方
シェルドンから事情を聞いたレナードは、苦笑いしつつ助言役を引き受けます。
Leonard: No, I can’t. I’m playing Grand Theft Auto later. Look, I’m no expert in women.
(いや、無理だ。あとでグランド・セフト・オートをやる予定なんだ。まあ、僕は女性の専門家じゃないけど。)Sheldon: I’ll say.
(だろうね。)Leonard: That’s not necessary when someone’s trying to help you.
(助けようとしてる相手に、それは言わなくていいことだよ。)TBBT Season5 Episode12 (The Shiny Trinket Maneuver)
I’m no expert in women. は、助言する前に自分の限界をあらかじめ断っておく前置きです。過度な期待を防ぎつつ、それでも力になろうとする姿勢を示す言い方と言えます。シェルドンの I’ll say.(だろうね)という素っ気ない同意に対し、レナードは That’s not necessary when someone’s trying to help you. と、助けてもらう側の態度をやんわりたしなめ返しています。
ぶっきらぼうな助言と、お返しを申し出る社交辞令
レナードの助言は、次第に具体的な提案に移っていきます。
Leonard: I don’t know what to tell you. Buy her something.
(何て言えばいいか分からないな。何か買ってやれよ。)Sheldon: How does that work?
(それはどういう仕組みなんだ?)Leonard: Well, you skip over any attempt to repair your emotional connection and you win back her affection with an empty financial gesture.
(そうだな、感情的なつながりを修復しようとする努力はすっ飛ばして、中身のない金銭的な行動で彼女の愛情を買い戻すんだよ。)TBBT Season5 Episode12 (The Shiny Trinket Maneuver)
Buy her something. は、深く考えず差し出す、ぶっきらぼうな助言の型です。シェルドンの How does that work? という素直な問い返しに対し、レナードは皮肉交じりに仕組みを説明していますが、これはこのアドバイスの本質を的確に言い当てた説明でもあります。最後に、シェルドンはレナードへの感謝と、いつもの調子でお返しの申し出を口にします。
Sheldon: It’s appreciated. And if you ever manage to find a woman again, I’ll be glad to return the favor.
(感謝するよ。それと、もし君がまた女性を見つけることがあれば、僕は喜んでお返しをするつもりだ。)TBBT Season5 Episode12 (The Shiny Trinket Maneuver)
I’ll be glad to return the favor. は、助けてもらったお返しを申し出る社交辞令の言い方です。ここでは軽口混じりの返しになっていますが、型そのものは日常のちょっとした頼み事のあとにも使えます。
まとめ|渋々の告白から、ぶっきらぼうな助言まで
Hard as this may be to believe、I’m no expert in women、Buy her something、I’ll be glad to return the favor。信じ難いと前置きして弱みを認める言い方から、限界を断ってから助言する言い方、そしてお返しを申し出る社交辞令まで、一連のやり取りを見てきました。気の置けない相手に悩みを打ち明ける時のちょっとした前置きは、日常の会話にも取り入れやすい型と言えます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


コメント