海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第4話に登場する、値切り交渉のノリで仲間を迎え入れるやりとりです。ハワードの帰還を待つアパートで、レナード、シェルドン、ラージの三人が、代役のように過ごしてきたスチュアートを今後も仲間に残すかどうかを話し合う場面が描かれています。
票を数えて決を採る言い方から、コミックの割引率を使った値切り交渉の言葉遊びまで、順番に見ていきます。
票を数えて決を採る言い方
ハワードの宇宙滞在中、スチュアートは代役のように三人の輪に加わって過ごしてきました。ラージはすっかり打ち解けた様子を見せますが、シェルドンはまだ迷っている素振りで、票を数えて結論を出そうと切り出します。
Sheldon: Okay, one vote for, one vote against. Leonard, you’re the tiebreaker.
(よし、賛成1票、反対1票だ。レナード、君が決定票だぞ。)Leonard: I don’t have a problem with Stuart. Besides, he gives us a twenty percent discount at his comic book store.
(僕はスチュアートに何の問題もないよ。それに、彼のコミックストアで20パーセント割引してもらえるし。)TBBT Season6 Episode4 (The Re-Entry Minimization)
one vote for, one vote against は、賛成と反対の票数をそのまま並べて伝える言い方です。続く you’re the tiebreaker は、同数で並んだ票の行方を決める人を指す言い方で、レナードに最終判断が委ねられている様子が伝わってきます。tiebreaker はスポーツの決着戦にも使われる単語で、友人の去就まで勝負事のように扱うところに、このやりとりらしいノリの軽さが表れています。
レナードが理由として挙げる he gives us a twenty percent discount at… は、相手を残しておきたい理由を割引率という具体的な条件で説明する言い方です。感情論ではなく数字を根拠にする語り口が、コミック好きらしい実利的な判断として伝わってきます。
値切り交渉のノリで仲間を迎え入れる言葉遊び
レナードの理由を聞いたシェルドンは、割引率を巡って冗談交じりの値切り交渉を始めます。
Sheldon: Well, I don’t sell my friendship that cheaply.
(ふむ、僕の友情はそんなに安売りしないぞ。)Stuart: I can go thirty.
(30パーセントまでなら出せるよ。)Sheldon: Welcome aboard, old chum.
(よし、仲間に加わってくれ、我が友よ。)TBBT Season6 Episode4 (The Re-Entry Minimization)
I don’t sell my friendship that cheaply. は、友情を商品に見立てて安売りしないと突っぱねる、冗談交じりの言い方です。sell 〜 cheaply という値付けの語彙を、目に見えない人間関係にそのまま当てはめるところに、このやりとりらしいユーモアがあります。それに応じたスチュアートの I can go thirty. は、値切り交渉さながらに条件を上乗せする一言で、まるで商談のような掛け合いが見どころです。数字だけで会話が成立してしまうところに、双方が乗り気でこの茶番を楽しんでいる様子がうかがえます。
最後の Welcome aboard, old chum. は、新しく仲間に加わった相手を迎え入れる決まり文句です。aboard はもともと船や乗り物に乗り込む場面で使われる単語で、チームや仲間に加わる相手を歓迎する場面にも自然に転用されます。old chum という古風な呼びかけが、値切り交渉のノリをそのまま引きずった歓迎の言葉になっている点も、このやりとりらしい仕上がりです。
まとめ|値切り交渉のノリが、そのまま仲間の歓迎に変わる
票を数えて決を採る言い方、友情を安売りしないと突っぱねる言葉遊び、そして値切り交渉さながらの条件のやり取りまで見てきました。相手を残しておきたい理由を具体的な条件で語る言い方は、日常の話し合いの場面にも応用できそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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