海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第10話に登場する、レナードたちが亡くなった教授の遺した数字だらけのノートを前に、次々と仮説を立てていく場面の言い回しです。確信のない推測を口にしながら会話を積み重ねていく話法を扱います。
what if・could・might be・I was thinking という、推測の強さや切り出し方が少しずつ違う言い回しを、順番に見ていきます。
what if で確認していない可能性を問いかける
ノートに書かれた数字の意味を考えていたレナードは、こう切り出します。
Leonard: What if, what if this is the thing that would’ve finally let him open that bottle of champagne?
(もしかして、もしかしてこれが、彼がついにあのシャンパンの栓を抜くきっかけになるはずだったものなんじゃないか?)TBBT Season8 Episode10 (The Champagne Reflection)
What if ~? は「もし〜だとしたら?」と、まだ確認していない可能性を問いかける言い方です。断定せずに仮定として提示するため、根拠が薄い段階でもアイデアを口に出しやすくなります。what if を二度重ねる言い方には、思いついたことを確かめながら言葉にしていく様子が表れています。
could で仮説を積み上げていく話法
ノートの正体を探るため、ハワードとレナードは次々と方法を提案していきます。
Howard: We could try multiple regressions with varying physical and experimental constants.
(物理定数や実験の条件をいろいろ変えながら、重回帰分析を試してみるという手もあるな。)Leonard: we could run a pattern-matching algorithm against well-known unsolved physics problems.
(既知の未解決問題に対して、パターンマッチングのアルゴリズムを走らせてみる手もあるよ。)TBBT Season8 Episode10 (The Champagne Reflection)
We could ~. は「〜という方法もありうる」と、選択肢のひとつとして提案する言い方です。must や will のような強い断定ではなく、あくまで可能性の提示にとどめているのが特徴です。同じ型を重ねて次々に案を出していく様子から、確信がないまま仮説を積み上げていく会話のテンポが伝わってきます。
might be と I was thinking で確信のない推測を切り出す
会話はさらに、より具体的な推測へと進んでいきます。
Howard: it might be a substitution cipher. We could start with basic cryptanalysis.
(もしかしたら、これは換字式暗号なのかもな。基本的な暗号解読から始めてみる手もあるぜ。)TBBT Season8 Episode10 (The Champagne Reflection)
might be ~ は「〜かもしれない」と、確信のない推測を述べる言い方です。教授の元同僚を訪ねた場面でも、ラージが同じ型の推測を口にします。
Raj: I was thinking it might be some sort of interstellar coordinate system, maybe an updated version of Hubble’s law.
(僕が思うに、これは何らかの恒星間座標系なんじゃないかな、もしかしたらハッブルの法則の更新版のようなものかもしれない。)TBBT Season8 Episode10 (The Champagne Reflection)
I was thinking ~ は「〜だと思っていたんだけど」と、自分の考えをやわらかく切り出す前置きです。断定を避けたまま話し始められるため、根拠が固まっていない段階の意見でも共有しやすくなります。文中でさらに maybe を重ねている点にも、確信の薄さがそのまま表れています。
まとめ|確信のない推測を重ねていく言い方
What if ~?・We could ~.・might be ~・I was thinking ~ という、根拠の薄い段階でもアイデアを言葉にしていく表現を見てきました。強い断定を避けながら仮説を積み上げていく会話の運び方は、日常の議論やブレインストーミングの場面にもそのまま応用できます。
『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、こうした推測の言い回しをこれからも見ていきます。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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