「When I was asked to throw the first pitch, a little voice in my head said I couldn’t do it.」に見る、内なる不安の声を語る言い方|『ビッグバン★セオリー』S08E03で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「When I was asked to throw the first pitch, a little voice in my head said I couldn’t do it.」に見る、内なる不安の声を語る言い方|『ビッグバン★セオリー』S08E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第3話に登場する、内なる不安の声を語る言い方です。エンジェルスタジアムでの始球式を前に、バーナデットに励まされたハワードが、観客に向けてスピーチをし、投球後にも一言を残す場面が描かれています。

不安をたとえる言い方と、それでも動じずに返す言い方を、順番に見ていきます。

目次

相手の言葉をそのまま自分にも返す言い方

始球式の直前、バーナデットがハワードに声をかけます。

Bernadette: Howie, I am so proud of you.
(ハウィー、あなたのこと本当に誇りに思うわ。)

Howard: Thanks. I’m proud of me, too.
(ありがとう。俺も、自分を誇りに思うよ。)

TBBT Season8 Episode3 (The Motivation Demonstration)

I am so proud of you.は、相手の頑張りを誇りに思う気持ちを伝える定番の言い方です。ハワードのI’m proud of me, too.は、同じproud ofという言葉をそのまま自分にも当てはめて返す言い方です。褒め言葉を受け取りながら、少し軽い調子で切り返す一言になっています。

不安を「頭の中の声」にたとえてから話をすり替える言い方

観客の前に立ったハワードは、こうスピーチを始めます。

Howard: I have a message for the young people here today. When I was asked to throw the first pitch, a little voice in my head said I couldn’t do it. So, I practiced and practiced, and you know what? That little voice was right, but then I remembered that I’m not an athlete. I’m a scientist. So, today’s first pitch will be delivered to home plate by science. Ladies and gentlemen, boys and girls, I present to you a working prototype of the Mars Rover. And here’s the wind-up, and the pitch.
(今日ここにいる若い人たちに伝えたいことがあります。始球式を頼まれたとき、頭の中の小さな声が「お前にはできない」と言いました。それでも練習を重ねましたが、結局その声は正しかったんです。でも、そこで思い出しました。俺はアスリートじゃない。科学者なんです。だから今日の始球式は、科学の手でホームベースに届けます。皆さん、これがマーズ・ローバーの試作機です。それでは、振りかぶって、投球です。)

TBBT Season8 Episode3 (The Motivation Demonstration)

a little voice in my head said I couldn’t do itは、不安や自信のなさを「頭の中の小さな声」にたとえて語る言い方です。声の存在をいったん認めた上で、I remembered that I’m not an athlete. I’m a scientist.と、苦手分野から自分の得意分野へ話を切り替えているところが見どころです。

不安をごまかすのではなく、いったん受け止めてから話の土台を変える組み立てになっている点が興味深いところです。a little voice in my headという言い回し自体は、不安や迷いを説明したいときに応用が利く型と言えます。

失敗を認めながらも動じずに返す言い方

ロボットの投球が予想以上に遅く進む中、ハワードは軽い調子で返します。

Howard: ‘Cause I’m an idiot who didn’t think this through.
(だって俺が、よく考えずにやっちまった間抜けだからさ。)

TBBT Season8 Episode3 (The Motivation Demonstration)

I’m an idiot who didn’t think this through.は、「よく考えずに行動してしまった間抜けだ」と、自分の失敗を短く認める言い方です。深刻に落ち込む響きではなく、その場を軽く収める一言として機能しています。

観客からブーイングが飛んでも、ハワードは次のように応じます。

Howard: Okay, booing isn’t gonna make it go any faster.
(ブーイングしたって、これが速くなるわけじゃないぞ。)

TBBT Season8 Episode3 (The Motivation Demonstration)

booing isn’t gonna make it go any fasterは、「ブーイングしても状況は変わらない」と、非難に動じず事実を淡々と述べる言い方です。isn’t gonna make it go any fasterという言い回しは、何かを急かそうとする行動が無意味だと伝えたいときに応用できます。

まとめ|不安を語りながら切り返す言い方

a little voice in my headのように不安を声にたとえる言い方、I’m an idiotのような軽い自虐、booing isn’t gonna make it go any fasterのように動じずに返す言い方を見てきました。不安を認めながら切り返す言い回しが、会話表現の引き出しに加わります。

始球式という一つの場面から、不安との向き合い方が見えてきます。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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