「That’s not what I meant」と「I didn’t mean to」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S10E02で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「That's not what I meant」と「I didn't mean to」はどう違う?|『ビッグバン★セオリー』S10E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン10 第2話から、動詞 mean の使い分けを取り上げます。助言の受け取り方をめぐる言い合いと、ペニーがバーナデットの妊娠を職場で漏らしてしまう騒動の中に、mean が形を変えて登場します。

「そういう意味じゃない」と「わざとじゃない」。日本語では別々の言葉になる2つが、英語ではどちらも mean で言い表せます。場面ごとに順番に見ていきます。

目次

「That’s not what I meant」は言葉と中身のずれを正す一言

ハワードの工房で、ハワードたちは空軍との会合を前に、税務弁護士をしているハワードのいとこ、マーティにSkype越しで助言を求めます。マーティは、相手の話を聞き、情報はなるべく出さず、何にも署名しないようにと助言します。

これを聞いたシェルドンは、会合中に油絵を仕上げてもサインを入れるなという意味か、と問い返します。そこから次のやり取りが続きます。

Marty: That’s not what I meant.
(そういう意味じゃない。)

Sheldon: That’s what you said.
(だが、君はそう言った。)

Marty: That’s not what I meant.
(そういう意味じゃない。)

Sheldon: This must be how you practice law in Boca Raton, by saying things you don’t mean and meaning things you don’t say.
(ボカラトンではこうやって法律の仕事をするのだろう。本気でないことを言い、口に出さないことを意図するというやり方で。)

TBBT Season10 Episode02

That’s not what I meant. の meant は mean の過去形で、what I meant は「私が言おうとした中身」を指します。相手が自分の言葉を取り違えたときに、字面ではなく意図のほうを指して訂正する言い方です。

対するシェルドンの That’s what you said. は、意図ではなく字面を根拠にする切り返しです。meant と said が並ぶことで、「言ったこと」と「言おうとしたこと」のずれがそのまま会話の争点になっているのが分かります。

最後の台詞では、mean が2通りに使われています。things you don’t mean は「本気で言っていないこと」、meaning things you don’t say は「口に出さずに意図すること」で、同じ動詞を逆向きに並べた対句になっています。

実際に誤解を解くときは、否定するだけで終わらせず、That’s not what I meant. のあとに What I meant was ~ と続けて言い直すと、相手に伝わりやすくなります。

「I didn’t mean to」と accident・on purpose で意図の有無を伝える

別の場面、ペニーの部屋では、上司が妊娠を知っているか確かめに行くと言うバーナデットを送り出した直後、ペニーが自分が漏らした張本人だと気づきます。続けてエイミーに向けて言うのが、次の一言です。

Penny: I didn’t mean to.
(わざとじゃないの。)

TBBT Season10 Episode02

ここでの mean to は「〜するつもりだ」という意味で、後ろに続く動詞が省かれています。意味の訂正ではなく、行動に意図がなかったことを伝えるのが That’s not what I meant. との大きな違いです。動詞を残して I didn’t mean to hurt you.(傷つけるつもりはなかった)のように言えば、何がわざとではなかったのかまで具体的に伝えられます。

その後、バーナデットの職場を訪ねたペニーは、自分が原因だったと打ち明けます。

Bernadette: Why did you do that?
(どうしてそんなことしたの?)

Penny: Well, it was an accident.
(その、うっかりだったの。)

TBBT Season10 Episode02

さらに後の場面、ペニーの部屋を訪ねたバーナデットは、こう切り出します。

Bernadette: I just wanted to apologize. I know what you did was an accident.
(謝りたかったの。あなたがしたことは、わざとじゃなかったって分かってる。)

Penny: Oh, thank you, and I’m sorry I lied about it.
(ああ、ありがとう。それと、そのことで嘘をついてごめんね。)

TBBT Season10 Episode02

意図の有無を表す言い方は、次のように整理できます。

表現 伝えること
I didn’t mean to. わざとじゃない(つもりがなかった)
It was an accident. うっかり起きたことだった
I did it on purpose. わざとやった

この対比を逆手に取るのがシェルドンです。会合で話さない約束を破ったシェルドンは、別の場面でペニーから事情を聞くと、こう返します。

Sheldon: See, that’s exactly what happened to me, except that I said it on purpose, and I have no regrets.
(ほら、僕に起きたこともまさにそれだ。ただし、僕はわざと言ったし、後悔もしていない。)

TBBT Season10 Episode02

同じ「口に出した」出来事でも、accident か on purpose かで意味が正反対になることが、この返しから読み取れます。

まとめ|「意味」と「つもり」を mean で言い分ける

That’s not what I meant. は言葉の取り違えを正し、I didn’t mean to. は行動に意図がなかったことを伝える言い方でした。accident と on purpose をあわせて押さえておくと、誤解を解く場面でも謝る場面でも、意図の有無をはっきり言い分けられます。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話から、使える英語を一緒に拾っていきましょう。

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