「That sounds like a yes.」に見る、気乗りしない気持ちが押し切られていく場面の英語表現|『ビッグバン★セオリー』S08E08で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「That sounds like a yes.」に見る、気乗りしない気持ちが押し切られていく場面の英語表現|『ビッグバン★セオリー』S08E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

気が進まない気持ちを、はっきりした返事をしないまま伝える場面は、英語の会話でもよく出てきます。『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第8話では、プロムのやり直し企画をめぐって、乗り気ではなかった二人が、少しずつ「賛成」の方向へ流されていく会話が描かれます。

気持ちの揺れをどう言葉にするか、そして曖昧な返事がどう「賛成」と解釈されるのか、順番に見ていきましょう。

目次

気持ちが行ったり来たりする、「bandwagon」と「roller coaster」の比喩

ラージは、観た映画によってプロムへの気持ちが変わってしまったことを、面白おかしく振り返ります。

Raj: Oh, yeah, I got that Evite. Ever since I saw Pretty in Pink, I’ve wanted to go to an American prom. But then I saw Carrie, and I did not want to go to an American prom. But then I saw Never Been Kissed, and I’m back on the prom bandwagon. This prom thing’s been a real roller coaster.
(ああ、そのEviteは受け取ったよ。Pretty in Pinkを観てからずっと、アメリカのプロムに憧れていたんだ。でもCarrieを観てからは、行きたくなくなってしまってね。でもNever Been Kissedを観たら、またプロムに乗り気に戻ったんだよ。このプロムの話は、まさにジェットコースターだったよ。)

TBBT Season8 Episode8 (The Prom Equivalency)

be back on the 〜 bandwagonは、一度離れていた意見や流行に「再び乗る」ことを表す言い回しです。bandwagonはもともとパレードの先頭を走る楽隊車を指し、そこに乗ることが「大勢に加わる」ことの比喩として定着しました。a real roller coasterは、気持ちが激しく上下する様子をジェットコースターに例えた言い方で、感情の変化を短く伝えたいときに使えます。

「Let me guess」で相手の本音を先回りする言い方

レナードは、乗り気でない様子のペニーに軽く探りを入れます。

Leonard: Let me guess, you think the whole idea is lame?
(当ててみようか、このプロムなんてダサいと思ってるんだろ?)

TBBT Season8 Episode8 (The Prom Equivalency)

Let me guess, 〜は、相手の考えを先回りして言い当てようとするときの決まり文句です。lameは「ダサい・つまらない」という意味の口語表現で、退屈なものや説得力に欠けるものを軽く評するときによく使われます。ペニーに本音を尋ねられたレナードは、次のように答えます。

Leonard: Hmm, to be honest, it’s kind of a dream come true to go to even a fake prom with a woman as beautiful as you.
(うーん、正直に言うと、君みたいに綺麗な人と、たとえ偽物のプロムでも一緒に行けるなんて、ちょっとした夢が叶うようなものだよ。)

TBBT Season8 Episode8 (The Prom Equivalency)

a dream come trueは「夢が叶うこと」を表す定番のフレーズです。kind ofを添えることで、断定を避けながら控えめに気持ちを伝えるニュアンスが加わっています。

曖昧な返事が「賛成」に変わる瞬間、「That sounds like a yes.」

レナードの言葉を受けたペニーは、渋々ながら態度を変えます。

Penny: Well, now I can’t blow this thing off without being a bitch.
(感じの悪い女みたいに思われずに、もうこの話を無視できなくなっちゃったじゃない。)

Raj: That sounds like a yes.
(それって、賛成ってことだよね。)

TBBT Season8 Episode8 (The Prom Equivalency)

blow off 〜は、気が進まない予定や誘いを「すっぽかす・軽く扱う」ことを表す句動詞です。はっきり「行く」とは言っていないペニーの発言を、ラージはThat sounds like a yes.(それは賛成ということだね)と受け止めます。soundを使ったこの言い方は、相手の発言そのものではなく、そこから感じ取れる印象を根拠に判断を示す型として機能しています。

まとめ|曖昧な気持ちが「賛成」に変わっていく英語表現

back on the bandwagon、a real roller coaster、Let me guess、a dream come true、blow off、That sounds like a yes.と、気持ちの揺れから「賛成」への変化までを一続きの会話でたどりました。はっきりしない返事を相手がどう解釈するかという視点は、英語の会話ならではの間の取り方として観察できます。

気乗りしない気持ちが少しずつ形を変えていく会話のテンポは、『ビッグバン★セオリー』らしい掛け合いの中に息づいています。

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