「get along」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S08E08で学ぶ英会話

「get along」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

苦手な相手だけれど、同じ場にいる以上は表立って揉めるわけにもいかない——そんな「とりあえず仲良くやらなきゃ」という気持ちを抱えた経験はありませんか。

今回は、他人と摩擦なくうまくやっていく「get along」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン8第8話の中盤、プロムの招待客を確認しながら、バーナデットが不機嫌なハワードをたしなめるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get along」の意味とニュアンス

get along
意味:(人と)仲良くやる、うまくやっていく

get(進む)と along(~に沿って)が組み合わさった句動詞です。along の「道に沿って一緒に前へ進む」というイメージから、「人間関係が滞りなくスムーズに進んでいく」という意味が生まれます。

「親友になる」というほど深い関係ではなく、「衝突せずにうまくやれている」という、もう少し穏やかで実用的な関係性を表すのが特徴です。職場の同僚、家族、隣人、たまたま同じ場に居合わせた相手——日常のあらゆる人間関係について「うまくいっているかどうか」を語るときに重宝します。

よく使われるのは get along with ~ の形で、「~と仲良くする」という意味になります。また「How are you getting along?」のように、人間関係だけでなく「(物事や生活が)うまく進んでいるか」を尋ねる使い方もあり、意味の幅が広い表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は along(~に沿って一緒に進む)で「摩擦なくうまくいく」イメージ
  • 「親友」ほど深くない、衝突しない程度の穏やかな関係を表す
  • get along with ~ で「~と仲良くする」、生活が「うまくいく」意味でも使える

『ビッグバン★セオリー』S08E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

偽プロムの招待客リストを確認していたバーナデットとハワードの場面です。スチュアートがデート相手を連れてくると知ったハワードは、それが自分の母親だと思い込んで不機嫌になります。なぜスチュアートを招いたのかと責めるハワードを、バーナデットが諭します。

Howard: He’s gonna bring my mom. Why did you even invite him?
(彼は母さんを連れてくるんだ。なんで彼を招待したんだよ?)

Bernadette: Because he’s our friend, and you two need to get along.
(だって彼は私たちの友達だし、あなたたち二人は仲良くしなきゃ。)

The Big Bang Theory Season8 Episode8(The Prom Equivalency)

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シーン解説と心理考察

ハワードは、母親とスチュアートの関係に強い不快感を抱えています。その感情が、招待客の確認という何気ない場面で噴き出してしまう様子が描かれています。

そこへバーナデットが差し込むのが you two need to get along という一言です。この get along には、「親友になれ」とまでは言わないけれど、「友達なんだから、せめて衝突せずにうまくやって」という現実的な落としどころが込められています。感情的になるハワードに対し、関係を壊さないよう穏やかに促すバーナデットの大人びた立ち位置が、この表現選びによく表れています。

深い和解ではなく、まずは表面的にでも摩擦をなくす——get along が持つ「ほどよい距離でうまくやる」という核心が、こじれた人間関係をなだめる文脈でくっきりと見えてくる場面です。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

along は「道に沿って一緒に進む」イメージです。二人が同じ道を肩を並べて、ぶつからずにすたすた歩いていく——その様子を思い浮かべると get along(仲良くやる)の感覚がつかめます。逆に、途中でぶつかったり立ち止まったりすると don’t get along です。

このシーンのバーナデットは、いがみ合うハワードとスチュアートに「同じ道を並んで進んで(=仲良くやって)」と促していました。並んで歩く二人の絵を思い描くと、「人と摩擦なく前へ進む」核心が掴めます。with をつけて「誰と並んで歩くか」を足せば、get along with ~ の形も自然に覚えられます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get along」

人間関係が「うまくいっているか」を語る場面で活躍する表現です。3つの例文で使い方の幅を見ていきましょう。

Do you get along with your coworkers?
(同僚とはうまくやってる?)
get along with ~ の最も基本的な形です。職場の人間関係を尋ねる、日常的でよく使われる言い回しです。

My brother and I didn’t get along when we were kids.
(兄とは子供の頃、仲が良くなかった。)
否定形・過去形での使い方です。「衝突していた・うまくいっていなかった」という関係を表しています。

A: I’m worried about sharing an office with him.
B: Don’t worry, you just need to get along for a few months.
(A:彼と同じオフィスになるの、不安だな。)
(B:大丈夫、数ヶ月うまくやればいいだけだよ。)
気まずい相手と一時的に協調する場面の会話です。劇中のハワードの状況にも近い、「とりあえずうまくやる」というニュアンスが出ています。

あわせて覚えたい関連表現

get on (with)
((主にイギリス英語で)仲良くやる)
イギリス英語では get on with ~ が get along with ~ とほぼ同じ意味で使われます。アメリカ英語では get along のほうが一般的です。

hit it off
(意気投合する)
hit it off は「出会ってすぐに仲良くなる」という、関係が始まる瞬間を表します。get along が「継続的にうまくやっている状態」を指すのに対し、こちらは初対面の相性の良さに焦点があります。

see eye to eye
(意見が一致する)
see eye to eye は「考えや意見が合う」という意味です。get along は意見が違っても「関係としてはうまくやる」点まで含むので、より広く使えます。

Note|get along に見るアメリカ英語とイギリス英語の分かれ道

get along は、英語圏のどこで話すかによって言い方が変わる、地域差のはっきりした表現です。

アメリカ英語では「人と仲良くやる」を get along with ~ で表すのが一般的ですが、イギリス英語圏では同じ意味で get on with ~ がよく使われます。「Do you get along with your boss?(上司とうまくやってる?)」はアメリカ的、「Do you get on with your boss?」はイギリス的、というわけです。どちらも along や on という「進行・継続」を示す語を使っている点は共通していて、「関係が滞りなく続いている」というイメージは両者に通じています。さらに get along には「How are you getting along?(調子はどう?/うまくいってる?)」のように、人間関係だけでなく仕事や生活の進み具合を尋ねる用法もあり、これはイギリス英語の get on にも同じようにあります。つまり両表現は、地域は違えど「沿って進む(along / on)」という同じ発想から、人間関係と物事の進行という二つの意味を並行して発達させてきたのです。海外ドラマや映画を見るとき、登場人物が get along を使うか get on を使うかに耳を澄ませると、その作品がどちらの英語圏のものかを推し量る小さな手がかりにもなります。

バーナデットがアメリカのシットコムらしく get along を選んだのも、こうした地域ごとの言葉の癖が自然に表れた一例といえます。

同じ意味でも、土地が変われば言い方が変わるのが言葉の面白さです。

まとめ|バーナデットの仲裁から学ぶこと

get along は、他人と摩擦なく「うまくやっていく」ことを表す句動詞です。get(進む)と along(~に沿って)という二つの要素が、「一緒に滞りなく前へ進む」というイメージを作っています。

この表現が使えると、同僚・家族・隣人との関係について「うまくいっている・いない」を自然に言い表せるようになります。get along with ~ の形を押さえておけば、人間関係を語る場面でいつでも引き出せる便利な一言です。

同じ道を並んで歩く二人の絵と、バーナデットの落ち着いた仲裁の手つきとセットで、表現の引き出しに加えてみてください。

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