好きだけど我慢したい誘惑について話すときの英語|『ビッグバン★セオリー』S11E19で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 好きだけど我慢したい誘惑について話すときの英語|『ビッグバン★セオリー』S11E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第19話から、好きなものの誘惑と、それを我慢したい気持ちを話すときの英語を取り上げます。きっかけは、建物の前に来ているフードトラックのパストラミサンドの匂いです。

食べたいのに食べないと決めている。そんな揺れる気持ちは、日常の雑談でも話題になりやすいものです。匂いに悩まされるシェルドンと、それに応じる周りの言葉を順に見ていきます。

目次

「I can smell ~」で誘惑が向こうからやってくる

金曜の夜、ペニーがフードトラックのサンドイッチを持ってきます。シェルドンは、今夜は決まった献立の日だと言い出します。

Sheldon: No, that means it’s Chinese food night.
(違う、中華料理の夜だということだ。)

Penny: Yeah, and you have Chinese food. So eat it.
(そうね、で、あなたには中華があるでしょ。だからそれを食べて。)

Sheldon: But I can smell your pastrami.
(だが、君のパストラミの匂いがするのだ。)

Howard: And we can all hear your complaining, so no one’s happy.
(で、俺たちはみんなお前の文句が聞こえてる。だから誰も幸せじゃない。)

TBBT Season11 Episode19

I can smell ~ は「〜の匂いがする」という言い方で、smell は can と組み合わせて「匂いが分かる」状態を表すことが多い動詞です。ここでは、自分は中華を食べているのに、隣の匂いが気になって仕方がないという不満になっています。ハワードはシェルドンの smell に hear を重ねて、文句が聞こえるほうも困っていると返しています。

別の場面では、シェルドンとエイミーの二人きりの会話で、同じ匂いが話題になります。

Sheldon: I can smell that food truck from up here.
(ここからでもあのフードトラックの匂いがする。)

Amy: Just close the window if you don’t like the smell.
(匂いが嫌なら窓を閉めればいいじゃない。)

Sheldon: Of course I like the smell. It’s salt and fat.
(もちろん匂いは好きだ。塩と脂だからな。)

TBBT Season11 Episode19

from up here は「ここ(上)からでも」と、離れた場所まで届いていることを強める言い方です。エイミーは嫌いだから困っているのだと受け取りますが、シェルドンは Of course I like ~. と強く否定します。嫌いなのではなく、好きだからこそ困るという構図が、この返事で見えてきます。

「give in to every urge」で我慢する理由を語る

シェルドンの返事を受けて、エイミーはその気持ちを短くまとめます。

Amy: So, there’s something you like, but it’s also driving you crazy. Been there, doing it now.
(つまり、好きなものがあるのに、それに振り回されてるのね。経験あるわ、今まさにそう。)

TBBT Season11 Episode19

drive someone crazy は「〜をいらいらさせる」「〜の頭をおかしくさせる」という意味で、好きと困るを but でつなぐと、揺れる気持ちを一文で言い表せます。Been there は「自分も経験がある」という共感の返しで、Been there, done that. という言い方がよく知られています。エイミーは done that を doing it now に変えて、今まさに自分もその最中だと返しているのが面白いところです。

このあと、シェルドンは仕事に集中できないとこぼし、エイミーがあっさり提案します。

Amy: So, go get one.
(じゃあ、買いに行けば。)

Sheldon: I can’t just give in to every urge I have when I have it. That’s why I have a rigid schedule. It’s bad enough I had to give in to my urge to create a rigid schedule.
(衝動が湧くたびに、そのつど屈するわけにはいかない。だから厳格なスケジュールがあるのだ。厳格なスケジュールを作りたいという衝動に屈しなければならなかっただけでも、十分ひどい話だ。)

TBBT Season11 Episode19

go get ~ は「〜を取って(買って)くる」という口語の言い方で、go and get の and が落ちた形です。give in to ~ は「〜に負ける」「〜に屈する」、urge は「衝動」「強い欲求」を指します。I can’t just give in to every urge. は、欲しいたびに手を伸ばすわけにはいかないと、我慢する理由を伝えるのに使える形です。最後の一文は、スケジュールを作ったこと自体も衝動に負けた結果だという自虐のオチになっています。

表現 働き
I can smell ~ 誘惑が五感から入ってくる
Of course I like ~. 好きだからこそ困ると伝える
It’s driving me crazy. 振り回されている気持ち
Been there. 自分も同じだと共感する
give in to every urge 衝動に負けないと決める

まとめ|誘惑と我慢を言葉にする

今回は、匂いで誘惑を語る I can smell ~、好きだからこそ困る Of course I like ~、共感の Been there、我慢の理由を語る give in to every urge を見てきました。気持ちの揺れを言葉にできると、食べ物の話題も一段と弾みます。

パストラミサンドをめぐるやり取りを観ながら、誘惑の英語を味わえる回です。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事に目を通すと、サンドイッチから始まる一連の騒動の英語もつながって見えてきます。

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