海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン1 第1話に登場する、頼みごとを切り出すときの言い方と、それをきっぱりと断る一言です。向かいの部屋に引っ越してきたペニーと、レナードたちのやりとりには、遠慮がちにお願いする表現と、にべもなく拒む表現が対照的に描かれています。
「Would it be totally weird if I used it?」のような切り出し方から見ていきます。
「変じゃないかな」と確認しながら頼む言い方
引っ越し初日で散らかった部屋、動かないシャワー。愚痴をこぼすペニーに、レナードが自分たちのシャワーを使ってもいいと申し出る場面です。
Leonard: Our shower works.
(うちのシャワーなら使えるよ。)Penny: Really? Would it be totally weird if I used it?
(ほんとに? 私が使っても変じゃないかな?)TBBT Season1 Episode1 (Pilot)
Would it be totally weird if I …? は、「〜したら、さすがに変かな?」と確認しながら申し出を受け取る言い方です。厚意に甘えていいものか迷う気持ちを、いきなり「使わせて」と踏み込むのではなく、一度 weird かどうかを尋ねる形でクッションに変えています。totally を添えることで、遠慮の度合いがそのまま伝わってくる一言です。
初対面同士で好意に甘えるときや、相手の負担になっていないか確かめたいときに応用できる型と言えます。
頼みごとの型と、素っ気ない断り文句の対比
この日の少しあと、ペニーは元カレのもとに残してきたテレビを引き取ってほしいと、レナードに頼みごとを切り出します。
Penny: Um, okay. Can I ask you a favor.
(ねえ、いい? お願いしたいことがあるんだけど。)Leonard: A favor? Sure, you can ask me a favor, I would do you a favor for you.
(お願い? もちろん聞くよ。僕にできることなら、何でもするから。)Penny: It’s okay if you say no.
(断ってくれてもいいから。)Leonard: Oh, I’ll probably say yes.
(いや、たぶん「いいよ」って言うと思うよ。)TBBT Season1 Episode1 (Pilot)
Can I ask you a favor. は「お願いがあるんだけど」と切り出す定番の言い方です。ペニーはこれに続けて It’s okay if you say no. と、相手が断ってもかまわないという逃げ道を先に用意しています。頼む側が「断られても構わない」と一言添えることで、相手にプレッシャーをかけずに頼みごとを切り出せる型です。
対するレナードは、内容を聞く前から I would do you a favor for you.、I’ll probably say yes. と快諾する姿勢を重ねて示します。丁寧に道を用意してから頼むペニーと、間髪入れずに引き受けるレナードの温度差が、この場面の見どころです。
一方、テレビを取りに向かった先で、レナードたちを待っていたのはまったく違う返事でした。
Voice: Get lost.
(帰れ。)TBBT Season1 Episode1 (Pilot)
婉曲な前置きも理由の説明もない、Get lost. の一言です。ここまで見てきた気遣いに満ちた頼み方と並べると、断る側の言葉がどれだけそっけなく響くかが際立ちます。
まとめ|頼み方にも、断り方にも型がある
Would it be totally weird if I …?、Can I ask you a favor.、It’s okay if you say no.。相手に配慮しながら頼みごとを切り出す表現が積み重なる一方で、Get lost. のようにひと言で拒む表現もまた、英語らしい率直さを伝えています。頼み方と断り方、その両方の型を押さえておくと、会話の引き出しが広がります。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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