「grow accustomed to」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S04E02で学ぶ英会話

「grow accustomed to」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

新しい職場、引っ越した先の街、変わったばかりの生活リズム——最初は戸惑っても、時間が経つうちにいつのまにか馴染んでいた、という経験はありませんか。その「少しずつ慣れていく」プロセスを、英語には少し改まった響きで表すフレーズがあります。

今日の表現は「grow accustomed to」。「〜に(次第に)慣れる」という意味のフレーズです。『ビッグバン★セオリー』シーズン4第2話、画面付きの移動ロボットになって登場したシェルドンが、戸惑う仲間に向かって少し得意げに語る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「grow accustomed to」の意味とニュアンス

grow accustomed to
意味:〜に(次第に)慣れる

「grow accustomed to」は、新しい環境・習慣・人などに、時間をかけて少しずつ順応していく、という意味のフレーズです。おなじみの get used to とほぼ同じ意味ですが、grow を使うことで「徐々に・だんだんと」という変化のプロセスが強調され、全体に少しフォーマルで落ち着いた響きが加わります。

文の作りで注意したいのは、to が前置詞だという点です。そのため後ろには名詞か動名詞(-ing)が続きます(to + 動詞の原形ではありません)。会話でも書き言葉でも使えますが、どちらかといえば改まった場面や、しみじみと変化を語る文脈になじみます。

【ここがポイント!】

  • get used to とほぼ同義だが、grow が「徐々に・だんだん」という変化の過程を強調する
  • 全体に少しフォーマルで落ち着いた響き——改まった場面や回想的な語りになじむ
  • to は前置詞なので、後ろは名詞か動名詞(-ing)を置くのが鉄則

『ビッグバン★セオリー』S04E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。事故で命を落とすことを極端に恐れたシェルドンは、画面に自分の顔を映した移動式ロボット(通称シェルドン・ボット)を通じて世界と関わると宣言し、仲間の前に登場します。

Sheldon-bot: This may seem a little odd at first, but over time you’ll grow accustomed to dealing with me in this configuration.
(最初は少し奇妙に思えるかもしれないが、時間が経てば、この形態の僕と接することに慣れるよ)

Penny: Yeah, to be honest, I don’t see much difference.
(まあ正直、あんまり違いがわかんないけど)

Sheldon-bot: Thank you. That’s what I was going for.
(ありがとう。まさにそれを狙っていた)

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シーン解説と心理考察

シェルドンは「最初は奇妙でも、そのうち慣れる」と、いつもどおり上から目線で仲間に語りかけます。ところがペニーに「あんまり違いがわからない」とあっさり返され、自分が普段からどれだけロボットじみているかを、皮肉にも肯定されてしまいます。シェルドンが「狙いどおりだ」と受け流すあたりに、彼のずれた自己認識が表れていて見どころです。

注目したいのは、シェルドンが日常会話で「grow accustomed to」というやや硬い言い回しを選んでいる点です。普通なら get used to で済ませる場面で、わざわざ改まった表現を使う——この語彙選択そのものが、彼の堅苦しく学者然とした人物像を物語っています。何気ないひと言にもキャラクターがにじむのが、このドラマの面白さだと言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

accustomed という単語の中には、custom(習慣)が隠れています。「新しい何かが、grow(育って)→ やがて custom(自分の習慣)になる」と分解して捉えてみてください。種をまいて少しずつ芽が伸び、いつのまにか当たり前の風景になる——そんな成長のイメージが、このフレーズにはぴったりです。

シェルドン・ボットという「奇妙な種」が、仲間の日常に少しずつ根を張り、やがて違和感なく受け入れられていく。その時間の流れを思い描くと、「徐々に慣れる」という grow ならではのニュアンスごと記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「grow accustomed to」

新しい環境や習慣に少しずつ順応していく場面で使えます。to の後ろは名詞か動名詞(-ing)になります。

It took a while, but I’ve grown accustomed to working from home.
(少し時間はかかったけど、在宅勤務にすっかり慣れた)
働き方の変化を語る場面です。to のあとに動名詞(working)を置く、典型的な形です。

She gradually grew accustomed to life in a big city.
(彼女は次第に大都市での暮らしに慣れていった)
引っ越しや移住の文脈で使えます。gradually(次第に)を添えると、grow が持つ「徐々に」の含みがより際立ちます。

A: How are you settling into the new department?
B: Honestly, it was tough at first, but I’ve grown accustomed to the pace.
(A:新しい部署にはなじめた?)
(B:正直、最初はきつかったけど、ペースには慣れてきたよ)
会話の中で「だんだん慣れてきた」と変化を伝える形です。やや改まった響きが、落ち着いた近況報告になじみます。

あわせて覚えたい関連表現

get used to
(〜に慣れる)
最も日常的でカジュアルな言い方です。grow accustomed to はこれよりフォーマルで、「徐々に」の含みが強くなります。意味はほぼ同じなので、場面で使い分けるとよいでしょう。

become accustomed to
(〜に慣れる)
こちらも「慣れる」を表しますが、become は「慣れた状態になる」という結果寄り、grow は「慣れていく過程」寄りのニュアンスです。ほぼ言い換え可能です。

adapt to
(〜に適応する)
自分から積極的に「合わせていく」能動性が強い表現です。grow accustomed to が自然に「馴染んでいく」受け身の変化を表すのとは、姿勢の向きが違います。

Note|get used to / grow accustomed to / become accustomed to の違い

「慣れる」と訳せる英語表現はいくつもあり、どれを使っても大きくは間違いません。ただ、シェルドンがあえて「grow accustomed to」を選んだことには、響きの違いという理由が隠れています。

3つを並べてみると、グラデーションが見えてきます。まず get used to は、最も日常的でカジュアルな言い方です。友人同士の会話でも気軽に使え、特別な含みはありません。次に become accustomed to は、ややフォーマルで、「慣れていない状態」から「慣れた状態」へと変化した結果に軸足があります。そして grow accustomed to は、become とよく似ていますが、grow(育つ・伸びる)という動詞のおかげで「時間をかけて、だんだんと」という過程の感覚がいっそう前に出ます。3つに共通するのは、accustomed to の to が前置詞なので、後ろが名詞か動名詞(-ing)になる点です(get used to -ing と同じ作り)。

普段づかいなら get used to で十分なこの場面で、シェルドンが grow accustomed to を持ち出すのは、彼の堅苦しい語彙選択そのものです。同じ意味の表現でも、選ぶ一語で話し手の人物像までにじむ——それが英語の面白さだと言えます。

似た表現の差を知ると、キャラクターの語り口まで見えてきます。

まとめ|「だんだん慣れる」を少し上品に

「grow accustomed to」は、新しい環境や習慣に時間をかけて少しずつ順応していく、というプロセスを表すフレーズだと言えます。get used to とほぼ同じ意味ながら、grow が加える「徐々に」の含みと、少しフォーマルな響きが持ち味です。

この一語を知っておくと、ただ「慣れた」と言うだけでなく、「少しずつ馴染んでいった」という時間の流れまで表現できるようになります。改まった近況報告や、しみじみと変化を振り返る場面で活躍してくれるはずです。慣れていった経験を思い返しながら、表現の幅を広げてみてください。

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