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今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン1第9話に登場する、物理学カンファレンス会場の場面です。学会に到着したハワードが客入りを確認し、その人数にレナードが独特の感想を漏らすやりとりから、専門分野に特化した学会という場の雰囲気を見ていきます。
華やかな学会のイメージとは少し違う、内輪の集まりに近い規模感を、劇中のジョークを通して見ていきます。
客席20人でも「ウッドストック」と言われる規模感
会場に到着した一行は、客入りの状況を確認します。ハワードが会場の中を見てきた結果を報告すると、レナードは驚いた様子を見せます。
Howard: I just checked the house, there’s probably twenty, twenty-five people in there.
(今、会場を確認してきたけど、中には20人か25人くらいしかいないな。)Leonard: You’re kidding.
(冗談だろ。)Penny: Is that all?
(それだけなの?)Leonard: All? In particle physics, twenty five is Woodstock.
(それだけ、だって?素粒子物理学では、25人なんてウッドストックだよ。)TBBT Season1 Episode9 (The Cooper-Hofstadter Polarization)
Woodstock(ウッドストック)は1969年に開催された大規模な野外音楽フェスティバルの名称で、数十万人規模の観客が集まったことで知られるイベントです。レナードはこの故事を引き合いに出し、客席20〜25人という少人数を「大盛況」と誇張して表現しています。研究テーマを細かく絞った専門分野別のカンファレンスでは、聴衆がごく少人数になること自体は珍しくないとされており、レナードの一言は、その内輪の空気感を物語る、劇中ならではのユーモアとして描かれています。
実は招待状を受け取った当初、ハワードはシェルドンに向けて、このボウズ=アインシュタイン凝縮体の専門分野別カンファレンスについて「パーティーが伝説的なんだ」と話していました。発表そのものより先に、併設される交流イベントの評判が話題になるという場面で、専門分野の学会には研究発表だけでなく、参加者同士が交流するパーティーも付き物であることがうかがえます。少人数だからこそ、参加者同士の距離が近い、内輪の集まりになりやすいとも読み取れます。
発表前の緊張と、「ジョークで始める」という助言
聴衆の少なさを知ったレナードは、少し弱気な発言をこぼします。それに対してハワードは、こう助言します。
Leonard: I wasn’t expecting such a crowd, I’m a little nervous.
(こんなに人が来るとは思ってなかった。ちょっと緊張してきたよ。)Howard: It’s okay, just open with a joke, you’ll be fine.
(大丈夫、ジョークで始めればうまくいくさ。)TBBT Season1 Episode9 (The Cooper-Hofstadter Polarization)
open with a joke(ジョークで始める)という助言のとおり、この後レナードは実際に、鶏と物理学者を題材にしたジョークで発表を切り出します。研究発表の冒頭を軽い笑いで和ませてから本題に入るという進め方は、堅くなりがちな専門的な話題に聴衆を引き込むための工夫として語られる場面です。少人数の内輪の空気だからこそ、こうした崩した導入がより効果的に働くとも考えられます。学会の規模や進行のしきたりは分野や開催時期によってさまざまで、断定はできませんが、劇中で描かれるこの雰囲気は、専門分野のカンファレンスがどんな場なのかを知る手がかりになります。
まとめ|専門学会は、思うより小さな集まりかもしれない
twenty five is Woodstock という誇張と、open with a joke という助言。この二つのやりとりからは、細分化された専門分野の学会が、華やかな式典というより内輪の集まりに近い規模感で開かれている様子が読み取れます。分野や開催時期によって規模はさまざまですが、劇中で描かれるこの空気感は、学会という場のイメージを少し柔らかくしてくれます。
『ビッグバン★セオリー』の世界をこれからも一緒に見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。
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