『ビッグバン★セオリー』シーズン6第7話「The Habitation Configuration」を、英語学習の視点から整理します。エイミーとシェルドンのウェブ番組にウィル・ウィートンが出演し、エイミーへの態度をめぐって関係がこじれていく一方、ハワードはバーナデットとの同居をなかなか実行に移せずにいます。相手を擁護する場面と、言い訳でその場をやり過ごす場面が入り混じる回なので、誰が誰の味方をしているかに注目しながら表現を見ていきます。
あらすじ(ネタバレなし)
エイミーとシェルドンが配信している「Fun with Flags」にウィル・ウィートンがゲスト出演しますが、エイミーの演出に不満を漏らすウィルの態度がきっかけで、エイミーは気まずい思いをします。シェルドンはその場で味方をせず、しかもウィルと二人で食事に出かけてしまい、あとになってレナードやペニーに指摘されて、ようやく自分の対応のまずさに気づいていきます。並行して、ハワードは母の家からバーナデットの家に引っ越す約束を、あれこれ理由をつけて先延ばしにしています。バーナデットが冷静に矛盾を指摘するたびに、ハワードの言い訳は少しずつ苦しくなっていきます。誰の味方をするか、いつ本音を伝えるかが会話の焦点になる回です。ネタバレを避けつつ、擁護や言い訳をめぐる会話でよく出てくる言い回しを取り上げます。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. come to think of it
意味:そう言えば、考えてみれば。
Sheldon: Come to think of it, I would!
(訳:そう言えば、そうしたいな!)
シェルドンがウィルと食事に出かけたことを知ったエイミーが、「私よりウィルと夕食に行きたいんでしょう」と皮肉で尋ねたのに対し、シェルドンが皮肉に気づかず本気で同意してしまう場面です。ふと思い出したように話を切り出す言い方が、ここでは空気を読めない返事として使われています。
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2. end of story
意味:話はこれでおしまい、以上、それで決まり。
Amy: End of story.
(訳:それで話は終わり。)
レナードに促されてしぶしぶスカイプでエイミーに連絡したシェルドンが、空腹のせいで怒っているだけだという的外れな慰めを言ってごまかそうとしたことで、エイミーがこれ以上議論の余地はないときっぱり突き放す場面です。感情的な言い合いを打ち切って会話を終わらせるときの言い方です。
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3. head out
意味:出かける、出発する、繰り出す。
Sheldon: She got huffy and left, then Wil and I headed out to dinner.
(訳:彼女はムッとして帰って、それでウィルと僕は夕食に繰り出したんだ。)
夜遅くに帰宅したシェルドンにレナードが理由を尋ね、ウィルがエイミーを侮辱したせいで気まずくなった経緯を、他人事のような口調で説明している場面です。エイミーが気分を害して先に帰ったあと、シェルドンはためらいなくウィルと食事に出かけてしまったことが分かります。
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4. stand up for
意味:擁護する、味方する、(人のために)立ち上がる。
Penny: I thought you Texas guys stood up for your womenfolk.
(訳:テキサスの男は女を守るものだと思ってたけど。)
職場のチーズケーキ・ファクトリーで、ウィルに侮辱されたエイミーをその場で庇わなかったシェルドンを、ペニーが呆れながら問い詰める場面です。テキサス出身という出身地のイメージを引き合いに出しながら、恋人を守るべきだったと指摘しています。
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5. take it personally
意味:真に受ける、悪く取る、自分への当てつけと受け止める。
Howard: Don’t take it personally.
(訳:そんなに気にしなくていいよ。)
ハワードの母の家に食事に行くたびに、皿洗いを手伝わせてもらえないとバーナデットが愚痴をこぼした場面での、ハワードの返答です。相手の態度を悪く受け取らなくていいと、深読みしないよう促す言い方です。
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6. as long as
意味:〜する限り。
Howard: Basically, as long as you got your schmekel clipped and don’t wear a cross, you’re good.
(訳:要するに、そこが処理済みで十字架さえ身につけていなければ大丈夫ってことさ。)
安息日には荷物を運べないという言い訳を持ち出したのに、口ではベーコンチーズバーガーを頬張っているハワードが、バーナデットに引っ越しの約束を問い詰められて、宗教上の理由をこじつけて話をはぐらかそうとしている場面です。真剣な話し合いを茶化して先延ばしにするときの言い方です。
7. i don’t care
意味:気にしない、どうでもいい。
Amy: I don’t care for your friend, he’s being rude to me.
(訳:あなたの友達は好きになれない、失礼な態度を取るから。)
撮影の合間に、ウィルの態度に腹を立てたエイミーが、シェルドンを別室に呼んで二人きりで訴える場面です。「気に入らない」という意味の「care for」は否定文でよく使われ、遠回しに不満を伝える言い方になります。
8. on the other hand
意味:その一方で。
Sheldon: On the other hand, that low-down polecat done wronged my woman.
(訳:かと思えば、あの卑劣な男は俺の女を傷つけたんだ。)
ペニーに指摘されて急にテキサス訛りの荒っぽい話し方になったシェルドンが、「もう素朴な田舎育ちの域は超えた」と言った直前の発言と正反対のことを言い出す場面です。話の方向を切り替えるときに使われる表現で、数秒前まで冷静を装っていたシェルドンの態度が揺れ動いている様子がよく分かります。
9. feel like
意味:〜したい気がする、〜のように感じる。
Sheldon: Now does someone feel like checking her emotional math?
(訳:誰かさん、自分の感情の計算を見直したい気分じゃないか?)
ウィルに何もしなかったことをレナードに指摘されても開き直るシェルドンが、レナードの前で堂々とエイミーに向かって皮肉っぽく問いかける場面です。相手の感じ方をやんわり疑うときに使われる言い方で、まったく反省していない態度が表れています。
10. no offense
意味:悪気はないけれど。
Wil: No offense, but I’ve been acting since I was a kid.
(訳:悪気はないけど、僕は子どものころから演技をしてきたんだ。)
「Fun with Flags」の収録中、エイミーの演出にたびたびダメ出しされたウィルが、苛立ちを抑えながら自分の役者としての経験を持ち出して反論する場面です。相手を否定する前置きとして使われる、やわらげのクッション表現です。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の英語表現は、味方をする場面と、言い訳でごまかす場面という、方向の違う2つの態度から生まれています。「stand up for」や「on the other hand」は、ペニーに指摘されたシェルドンが急に威勢よく味方するふりを始める場面に集中していて、態度の切り替えの唐突さが表現にも表れています。一方でハワードの「as long as」は、真剣な話をはぐらかすための言い訳として使われていて、深刻な話題を軽く扱おうとする姿勢が読み取れます。
エイミーが使う「end of story」や「i don’t care for」は、感情を抑えて一方的に会話を打ち切る言い方です。同じ「気にしない」に近い響きでも、ハワードが自分の言い訳として使う場面と、エイミーが相手との会話を終わらせるために使う場面とでは、込められた強さがまったく異なります。前者は真剣な話題を軽く受け流すために使われ、後者は真剣な話題にこれ以上付き合わないという意思表示として使われている点に注目すると、単語の選び方の違いが見えてきます。声のトーンや間の取り方まで想像しながら読むと、それぞれの言葉の重みがより実感できます。
ウィルの「no offense」のように、相手を否定する前に一言添えるクッション表現も、この回では繰り返し登場します。撮影現場でのやり取りだけでなく、ハワードとバーナデットの日常会話にも同じような気配りの言い回しが顔を出していて、はっきり言い切る場面とやわらげて伝える場面の落差が、このエピソードの会話をおもしろくしています。シェルドンが土壇場になって大げさに味方を宣言する言い方と、ハワードがのらりくらりと話をかわす言い方を比べてみると、同じ「相手との距離の取り方」でも、英語の選び方がまるで違うことがよく分かる回です。両方に共通しているのは、本音をすぐには言葉にしないという点です。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|この回での話し方
Sheldon: I think I’ve evolved beyond my simple rustic upbringing.
(訳:僕は素朴な田舎育ちの域はもう超えたと思うよ。)
ペニーに「テキサスの男らしく味方をするべき」と指摘されたシェルドンが、いったんは自分をたしなめるように返す場面です。すぐそのあとで正反対の発言に転じるところに、思いつきで態度を変えるシェルドンらしさが表れています。
エイミー|この回での話し方
Amy: I’m not hungry.
(訳:お腹が空いてるんじゃないの。)
怒っているのは空腹のせいだと、女性は空腹を怒りと勘違いしやすいものだとシェルドンに茶化されたエイミーが、まっすぐに否定し返す場面です。相手のはぐらかしに乗らず、感情の理由を取り違えられることをきっぱり拒む言い方です。
ペニー|この回での話し方
Penny: You might want to pace yourself.
(訳:少しペースを落とした方がいいかもよ。)
アルコール入りかもしれないお茶を何杯もおかわりして、妙にハイテンションになっているシェルドンを見て、ペニーが控えめに忠告する場面です。相手を強く止めるのではなく、やんわりと気づかせる言い方です。
バーナデット|この回での話し方
Bernadette: That might be a little more convincing if you didn’t have a mouthful of bacon cheeseburger.
(訳:ベーコンチーズバーガーを頬張ってなければ、もう少し説得力があったのに。)
安息日には荷物を運んだり運転したりしてはいけないというユダヤ教の決まりを引っ越し先延ばしの理由に持ち出したハワードに対し、その場でベーコンチーズバーガーを頬張っている矛盾を指摘してやり込める場面です。相手の言い訳の穴を、皮肉を交えて的確に突く言い方です。
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