『ビッグバン★セオリー』シーズン6第22話「The Proton Resurgence」を、英語学習の視点から整理します。少年時代の恩師との再会に戸惑うシェルドンと、預かった犬に逃げられて右往左往するハワードたちの会話を通して、日常で使える英語表現を確認します。
あらすじ(ネタバレなし)
シェルドンが子どもの頃に憧れていたプロトン教授ことアーサーが、思いがけずシェルドンたちの前に姿を現します。かつて教わる側だったシェルドンは、教授を支える側へと立場を変えていきます。同じ頃、ラージは飼い犬の世話をハワードとバーナデットに頼み、思わぬ形で二人を巻き込む騒動が起こります。世代の異なる二組の関係を通して、頼みごとや気遣いの言い方がどう変わるかも見どころです。代役を頼む、相手に同情する、先人の功績をたたえるといった場面で使われる表現を中心に見ていきます。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. blow over
意味:(騒ぎ・トラブルが)おさまる、過ぎ去る。
Howard: When this all blows over, remember that voice.
(訳:この騒ぎが収まったら、その声を覚えておいてくれよ。)
この場面は、預かっていたラージの愛犬シナモンが逃げ出し、バーナデットがラージのインド訛りをまねて名前を呼んでいる最中に、ハワードがその声を気に入って茶化すところです。blow overは嵐や騒動が「吹き過ぎて」おさまることを表す表現で、トラブルが一段落することを指す日常表現です。
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2. feel for someone
意味:〜に同情する、〜の気持ちが分かる。
Howard: I feel for ya.
(訳:その気持ち、わかるよ。)
この場面は、ラージから愛犬シナモンの世話について細かい注意事項を聞かされたハワードが、母親にうるさく世話を焼かれる自分の境遇と重ねて共感するところです。feel for someoneは相手の苦労や気持ちに寄り添うときに使う表現で、feel for yaのようにforの後にyou(ya)を置いた形で会話によく使われます。
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3. fill in for someone
意味:〜の代役を務める、〜の代わりに(一時的に)入る。
Arthur: I was, I was hoping that maybe, you know, maybe you’d fill in for me.
(訳:その、もしかしたら、代わりをお願いできないかと思っていて。)
この場面は、体調が優れないアーサーが、子ども向けのサイエンスショーの代役をシェルドンに頼もうとためらいながら切り出すところです。fill in for someoneは急な事情で人の代わりを一時的に務めるときに使う表現で、この場面のような言いよどみとともに使われると、頼みごとへの遠慮がちな雰囲気が伝わります。
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4. stand on someone’s shoulders
意味:(先人の業績・知見を礎にして)その上に立つ、さらに先へ進む。
Sheldon: A generation of young scientists are standing on your shoulders.
(訳:一世代分の若い科学者たちが、あなたの功績の上に立っているんです。)
この場面は、自分の功績はもう大したことがないと思い込んでいるアーサーに対し、シェルドンが彼の影響力の大きさを伝えようとするところです。stand on someone’s shouldersは、先人の知識や業績を土台にして今の自分たちが成り立っているという意味の比喩表現で、科学の世界で特によく使われます。
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5. use one’s noggin
意味:頭を使う、知恵を働かせる。
Sheldon: As Professor Proton always says, there is no problem you can’t solve if you use your noggin.
(訳:プロトン教授がいつも言うように、頭を使えば解決できない問題なんてないんだ。)
この場面は、幼い頃に見ていたプロトン教授の教えを、シェルドンが自分の言葉で繰り返すところです。use one’s nogginのnogginは頭を指すくだけた語で、深刻な話題を柔らかく表現したいときに使われます。
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6. sound like
意味:〜のように聞こえる。
Bernadette: It turns you on when I sound like Raj?
(訳:私がラージみたいな声を出すと、興奮するの?)
この場面は、ハワードが自分のインド訛りのまねを気に入ったと知ったバーナデットが、驚き半分あきれ半分で聞き返すところです。sound likeは声や話し方が誰かに似ていることを表す表現で、この場面のように相手の反応を確認する疑問文でもよく使われ、褒め言葉なのか冗談なのか判断に迷うニュアンスも伝わります。
7. take care of
意味:世話をする、対処する。
Raj: Any chance you and Bernadette could take care of my dog?
(訳:バーナデットと一緒に、僕の犬の世話をしてもらえないかな?)
この場面は、週末に仕事が入ってしまったラージが、ハワードとバーナデットに愛犬シナモンの世話を頼むところです。take care ofは人やペットの世話をする、あるいは問題に対処するという意味で使われる、日常会話で頻出の表現です。
8. who knows
意味:誰にも分からない。
Sheldon: If it hadn’t been for you, well, who knows what would’ve become of me?
(訳:あなたがいなかったら、僕がどうなっていたか誰にも分からないですよ。)
この場面は、子どもの頃にプロトン教授から受けた影響の大きさを、シェルドンが感謝を込めて振り返るところです。who knowsは「誰にも分からない」という意味で、この場面のように仮定の話をする際、驚きや感慨を込めて使われます。
9. calm down
意味:落ち着く。
Raj: I picked her up, and then we both went for massages to try and calm down.
(訳:迎えに行って、それから二人でマッサージを受けて落ち着こうとしたんだ。)
この場面は、愛犬シナモンが無事だと知りながら連絡せず、二人を何時間も心配させ続けたラージが、自分と犬を落ち着かせるためにマッサージへ行っていたと言い訳するところです。calm downは気持ちや興奮を落ち着かせるという意味で、人にもペットにも使える表現です。
10. go ahead
意味:どうぞ、先に進む。
Raj: Oh, and if she’s hungry, go ahead and feed her.
(訳:あと、お腹を空かせているなら、遠慮なく食べさせてあげて。)
この場面は、逃げ出した愛犬シナモンを見知らぬ人が保護してくれたという電話を受けたラージが、相手に世話の許可を伝えるところです。go aheadは相手に許可や促しを与える表現で、この場面のように「遠慮せずにどうぞ」という意味で使われます。
このエピソードの英語学習ポイント
この回で扱う表現の多くは、プロトン教授ことアーサーをめぐる師弟のやり取りと、逃げ出した愛犬シナモンを追うラージたちの騒動という、二つのストーリーに分かれています。fill in for someoneやstand on someone’s shouldersのように、世代や役割の引き継ぎを表す表現は、前半の教授とのやり取りに集中しています。
一方、feel for someoneやtake care of、calm downのように、日常の頼み事や気遣いを表す表現は、ハワードたちが犬の世話に振り回される場面にまとまっています。同じ「世話をする」という行為でも、教授への敬意を込めた丁寧な言い回しと、友人同士の気安いやり取りとでは、選ばれる語彙の温度感がはっきり異なります。sound likeやgo aheadのような短い表現も、慌ただしい日常会話の中でとっさに出てくる言葉として押さえておくと実用的です。
アーサーの言いよどみがちな話し方には、体調への不安や遠慮がにじんでおり、fill in for someoneのようなお願いの表現ほど、直前の間や言い直しを意識して読むと、実際の会話でのニュアンスがつかみやすくなります。憧れの人物を支える側に回るシェルドンの変化と、ペットをめぐる仲間内の騒動が同居する回だからこそ、フォーマルな表現とカジュアルな表現の両方を一度に確認できます。
また、who knowsやuse one’s nogginのように、シェルドンが幼少期の思い出を語る場面の表現は、単なる知識の紹介ではなく、恩師への感謝という感情を伴って発せられている点にも注目してください。同じ単語でも、誰に向けたどんな気持ちの表現なのかを合わせて覚えると、実際の会話で使う際の手がかりになります。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|憧れの科学者を支える側に回る
Sheldon: A generation of young scientists are standing on your shoulders.
シェルドンは、子どもの頃に憧れたプロトン教授ことアーサーの体調を気遣い、これまで教わる側だった関係を逆転させて支える側に回ります。use one’s nogginのような教授の口癖を懐かしそうに引用する場面には、少年時代の記憶がそのまま今の自分を形づくっているという実感がにじみます。stand on someone’s shouldersのような敬意のこもった表現を使いながら、教授の功績がいかに大きかったかを伝えようとする姿には、シェルドンらしい不器用な思いやりがにじみます。
プロトン教授|体調を気遣いながら代役を頼む恩師
Arthur: I was, I was hoping that maybe, you know, maybe you’d fill in for me.
プロトン教授は、かつて子ども向けサイエンス番組の司会として一世代の科学者を育てましたが、体調への不安から仕事を続けることに迷いを抱えています。ジャガイモで時計を動かす実験など昔ながらの持ちネタを披露しつつも、自分の科学がもう真剣に受け止められていないという寂しさもにじませます。fill in for someoneを切り出すときの言いよどみに、頼みごとへの遠慮と自分の衰えへの戸惑いが同時に表れています。
レナード|恩人への敬意を言葉で伝える
Leonard: I bet there are important discoveries being made every day because you inspired millions of kids to pursue science.
レナードは、アーサーの功績が科学界に与えた影響の大きさを、シェルドンと一緒に丁寧な言葉で伝えようとします。エレベーターの故障でアーサーを長時間待たせてしまったことをすぐに謝るなど、細やかな気配りを見せる場面もあります。子ども時代の憧れの人物に素直に感謝を示す姿は、皮肉屋になりがちなシェルドンとの対比としても際立ちます。
ハワード|犬の世話に振り回される相棒
Howard: When this all blows over, remember that voice.
ハワードは、ラージの愛犬シナモンを預かった直後に逃げられてしまい、バーナデットと一緒に慌てて捜し回ります。トラブルの最中でもバーナデットの物まねを面白がる軽口には、緊張した状況を茶化して和らげようとするハワードらしさが表れています。事情を知ったラージに責められると素直に謝る姿は、軽口の裏にある責任感の表れでもあります。
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