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『ビッグバン★セオリー』シーズン7第17話「The Friendship Turbulence」は、車が故障して仕事もオーディションの機会も失いかけたペニーと、彼女を助けたいレナードのすれ違いを軸にした回です。並行して、ラージの新しい出会いや、ハワードに誘われてヒューストンへ向かうシェルドンの飛行機での一幕も描かれます。
この記事では、ペニーの車のトラブルを表す threw a rod や、レナードの気遣いに関わる put down、lighten the mood など、人間関係の距離感がにじむ表現を中心に解説します。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン7第17話では、ペニーの車が故障し、修理費も新しい車を買う余裕もない状況に追い込まれます。狙っていた出演の話も流れてしまい、生活の立て直しに苦労するペニーの姿が描かれます。
レナードは何とか力になろうとしますが、ペニーは同情されることに抵抗を感じ、二人の間にぎこちない空気が流れます。一方でラージはエイミー経由で知り合った女性とぎこちないデートを重ね、ハワードに誘われたシェルドンはNASAでの講演のためヒューストンへ向かう機上で思わぬ一面を見せます。
助けを申し出る側と、それを素直に受け取れない側のすれ違いが、この回のさまざまな場面で繰り返されるのが特徴です。
結末の核心には触れず、The Friendship Turbulenceで描かれる人間関係の揺れと、そこで交わされる英語表現に絞って整理します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. in my book
意見
Leonard: I mean, it’s been a little tough, but Penny’s following her dreams, and in my book, that is not depressing.
(たしかに大変な時期だけど、ペニーは自分の夢を追いかけてる。僕に言わせれば、それは全然みじめなことじゃないよ)
in my book は「僕に言わせれば、僕の考えでは」という意味の口語表現です。ラージがペニーの女優としての苦境を話題にしたのに対し、レナードはこの表現を使ってペニーの生き方を擁護しています。
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2. lighten the mood
その場の雰囲気・気分
Leonard: I’m just, I’m trying to lighten the mood.
(ただ、場の空気を軽くしようとしてるだけなんだ)
lighten the mood は「場の空気を軽くする」という意味の表現です。ペニーが古巣のウェイトレスの仕事に戻る車中で、レナードは冗談を挟んで気まずい空気を和らげようとしますが、かえってペニーを傷つけてしまいます。
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3. put a pin in something
印(ピン)をつけて
Raj: Let’s put a pin in that and just focus on the passive thing.
(それはいったん置いといて、受け身な性格の話に集中しよう)
put a pin in something は、話題をいったん保留にして先送りするという意味の表現です。エミリーから「a weird guy with no boundaries」と手厳しい指摘を受けたラージは、その話には深入りせず、話題を自分に都合のよい受け身な性格の方向へそらそうとしています。
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4. put down
下に置く
Bernadette: Why do you constantly feel the need to put down my husband?
(どうしていつも、うちの旦那をけなさずにいられないの?)
put down は、人を見下す発言をする、けなすという意味の表現です。バーナデットは、シェルドンがハワードをからかう発言を繰り返すことに対して、率直に不満をぶつけています。
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5. threw a rod
エンジンが壊れる、故障する
Penny: My car threw a rod and it’s totaled.
(車のエンジンが壊れて、もう廃車なの)
threw a rod は、エンジン内部の部品が破損して動かなくなることを表す、車の故障を指す口語表現です。ペニーはこの一言で、修理では済まない致命的な故障だったことをレナードに伝えています。
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6. end up
結局〜になる
Penny: They just try to clone me from my corpse, but my DNA gets mixed with the ape’s DNA and I end up running around with giant gorilla hands and feet.
(私の死体からクローンを作ろうとするけど、DNAが猿のと混ざって、結局ゴリラみたいな手足で走り回ることになるの)
end up は「結局〜になることになる」という意味の表現です。ペニーは、出演を断った映画の役どころを自嘲気味に説明しながら、その滑稽な結末をこの表現で締めくくっています。
7. talk about
〜について話す
Raj: Can we please talk about something other than my depressing love life?
(僕のみじめな恋愛以外の話をしてもらえないかな?)
talk about は「〜について話す」という意味の基本表現です。恋愛話を持ち出されたラージは、その話題を避けたい気持ちをこの一言で表し、話をそらそうとしています。
8. give up
あきらめる
Amy: Before I met Sheldon, I was ready to give up, too.
(シェルドンに出会う前は、私もあきらめかけてたのよ)
give up は「あきらめる」という意味の基本表現です。ラージの恋愛相談に対し、エイミーは自分がシェルドンに出会う前の状況を打ち明け、あきらめかけていた過去を共有することで励まそうとしています。産婦人科に立ち寄ってまで人との触れ合いを求めていたという打ち明け話からは、エイミーなりの孤独と、それを乗り越えた実感がにじみます。
9. point out
指摘する
Sheldon: Remember the old days when I used to point out that your check engine light was on?
(君のチェックエンジンランプが点いてるって、僕がよく指摘してた昔を覚えてる?)
point out は「指摘する」という意味の基本表現です。シェルドンは、ペニーの車を送迎する道中で、以前もこうして車の不調を指摘していたことを持ち出し、皮肉と親しみが入り混じった軽口を叩いています。
10. turn down
断る、拒む
Leonard: I don’t know anything about show business, so if you think it’s reasonable to turn down paid work and just burn through your savings, I’m sure you know what you’re doing.
(芸能界のことは僕にはわからないけど、報酬のある仕事を断って貯金を使い果たすのが妥当だと思うなら、君には君の考えがあるんだろうね)
turn down は「断る」という意味の基本表現です。レナードは、ペニーが役を断ったことに納得がいかず、皮肉めいた口調でその判断に疑問を投げかけています。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の学習ポイントは、threw a rod のように状況を説明する表現と、in my book や put down のように相手への気持ちが表れる表現が、同じ会話の中に混ざっている点です。ペニーが車の故障を淡々と説明する場面と、レナードがペニーをかばう場面とでは、同じ「話す」行為でも言葉に込められた温度がまったく違います。
give up や turn down のように似た形の句動詞でも、エイミーが自分の過去を打ち明けるときの give up と、レナードがペニーの選択に皮肉を言うときの turn down とでは、話者が相手にどう働きかけたいかが正反対である点に注目すると、それぞれの使われ方の違いが見えてきます。
lighten the mood は、レナードが気まずい空気を和らげようとして使う表現ですが、かえってペニーを傷つけてしまう場面で使われています。良かれと思って発した言葉が相手にどう届くかという視点を持つと、この回のせりふのニュアンスがつかみやすくなります。
point out や put a pin in something のように、直接の対立を避けながら話題を切り替える表現も、この回にはいくつか登場します。シェルドンやラージが使うこうした表現からは、正面から向き合うのを避けたい気持ちが読み取れます。
機内の場面では、着陸後にハワードが「Should we stop holding hands now?」と尋ね、シェルドンが「In a minute」と答えるやり取りもあります。恐怖心を素直に認め合ったあとの照れくささが、シンプルな一言に表れている場面です。バーナデットを庇う「Why do you constantly feel the need to put down my husband?」というバーナデットの発言と合わせて聞くと、ハワードが友人からもパートナーからも大切にされていることが、せりふの端々から伝わってきます。
記事を読み終えたら、同じ場面を音声で聞き直し、ペニーとレナード、エイミーとラージ、そしてシェルドンとハワードそれぞれの会話でフレーズがどのタイミングで使われているかを確認すると、The Friendship Turbulenceの英語表現がより記憶に残ります。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|遠回しな軽口で場を和ませる
シェルドンは、ペニーの車の不調を運転中に指摘する場面で、「Remember the old days when I used to point out that your check engine light was on?」と過去の思い出話を持ち出します。深刻な話題を直接扱う代わりに、共通の記憶をなぞることで場の空気を和らげようとする話し方が特徴です。
ボードゲームの場面では「Leonard, would you wrap it up? We’re waiting on you.」と割り込み、ペニーの落ち込んだ様子よりゲームの進行を優先する発言をします。感情の機微より状況の効率を優先するシェルドンらしい反応です。
ヒューストン行きの機内では、揺れを怖がるハワードに「No, turbulence is just the equalization of diurnal temperature variations in the atmosphere. I’m not scared at all」と得意げに解説しますが、直後に「I take it back. I’m scared of turbulence!」と前言を撤回します。理屈で武装した強がりがあっさり崩れる様子は、この回の英題「The Friendship Turbulence」とも重なる場面です。
レナード|心配を行動で示しながら言葉を選びきれない
レナードは、車を失ったペニーを気遣い、「Come on, I can drive you wherever you need to go」と申し出ますが、ペニーからは「Unlike me, you have a job」と切り返され、善意が素直に届かない場面が続きます。
ウェイトレスの仕事に戻る車中では「I’m just, I’m trying to lighten the mood」と本音を漏らし、冗談で気まずさを紛らわそうとする一方で失敗を重ねます。最終的には車を買ってペニーを驚かせる行動に出ますが、そこに至るまでの言葉選びのぎこちなさが、この回のレナードの人物像をよく表しています。「Don’t say anything」と照れ隠しに言葉を制する一言にも、素直に気持ちを伝えきれないレナードらしさが表れています。
ペニー|同情されることへの抵抗を率直に口にする
ペニーは、車の故障と仕事を失ったことを「My car threw a rod and it’s totaled」と淡々と説明しますが、その後のレナードの申し出に対しては「Unlike me, you have a job」と、助けを素直に受け取れない気持ちをはっきり口にします。
ウェイトレスとして古巣に戻る場面では「It’s just so humiliating」と胸の内を明かし、慰めの言葉すら重荷に感じてしまう様子を見せます。強がりと本音が入れ替わりながら出てくる点が、この回のペニーの発話の特徴です。
その後、レナードが密かに用意した車を前にすると、ペニーは「I don’t know what to say」と言葉を失います。それまで人の好意を素直に受け取れなかったペニーが、行動で示された気遣いには「Oh, my God」と驚きと感謝をにじませる様子から、言葉での励ましと行動での支えの違いが感じ取れます。
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