「in my book」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E17で学ぶ英会話

「in my book」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かが冷やかされているのを見て、思わず「私に言わせれば、それは全然おかしなことじゃないよ」と庇いたくなった経験はありませんか。

そんなときに使える「in my book」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第17話の冒頭、仲間にからかわれたペニーを、恋人のレナードがさりげなくフォローするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「in my book」の意味とニュアンス

in my book
意味:私に言わせれば、私の考えでは

直訳すると「私の本では」ですが、ここでの book は「帳簿」や「記録」のように、自分の中にある価値判断の基準を指す言い回しです。つまり「自分の判断基準に照らせば」というニュアンスで、何かを評価したり擁護したりするときの前置きとして使われます。

似た意味の in my opinion がやや中立的に「意見」を述べるのに対して、in my book は善し悪しの「評価・判定」が前面に出るのが特徴です。「客観的にどうかは別として、自分の物差しで測ればこうだ」という主観マーカーとして働き、強い意見をやわらげる効果も持ちます。日常会話で頻繁に登場する、口語寄りの表現です。

【ここがポイント!】

  • 直訳は「私の本では」だが、book は「自分の中の判断基準」を指す言い回し
  • in my opinion より評価・善し悪しの判定が前に出る、主観強めの表現
  • 人や物事を擁護・評価するときの前置きとして使うのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S07E17のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

仲間が集まって、それぞれの冴えない近況をネタに笑い合う冒頭。シェルドンがペニーの伸び悩む役者業をいじると、恋人のレナードがすかさず割って入ります。彼が彼女を庇うために選んだのが、この一言でした。

Sheldon: How about Penny’s depressing acting career?
(ペニーの惨めな役者キャリアはどうだい?)

Leonard: Hey. I mean, it’s been a little tough, but Penny’s following her dreams, and in my book, that is not depressing.
(おい。確かにちょっと厳しいけど、ペニーは夢を追ってるんだ。僕に言わせれば、それは惨めなんかじゃないよ。)

Penny: Aw, thank you.
(まあ、ありがとう。)

The Big Bang Theory Season7 Episode17(The Friendship Turbulence)

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シーン解説と心理考察

シェルドンの遠慮ない物言いに対して、レナードが「確かに厳しいけれど」と一度認めたうえで、in my book と前置きして反論する流れに、彼の不器用な優しさがにじむ場面です。客観的な事実を言い争うのではなく、「自分の基準で言えば」とあくまで主観の領域に持ち込むことで、角を立てずにペニーを擁護しています。

理屈っぽい仲間内では、まっすぐな庇い文句ほど揚げ足を取られやすいもの。レナードが in my book という一歩引いた言い回しを選んだ背景には、それでも恋人を守りたいという思いと、場の空気を読む慎重さの両方が重なっています。続くペニーの短い「ありがとう」が、その気持ちがちゃんと届いたことを静かに表しています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

自分の頭の中に、自分専用の「評価の本」が一冊あると想像してみてください。何かを判断するとき、その本をめくって「このページの基準に照らすと……」とチェックしている。in my book は、まさにその本を開く動作そのものです。

レナードが仲間の前でペニーを庇うとき、心の中の「レナードの正義の本」をめくり、「これは惨めには分類されない」と判定している――そんな映像を思い浮かべると、in my book =「自分の判断基準では」という核心が、すっと記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「in my book」

in my book は、人や物事を評価・擁護する場面で力を発揮します。3つの例文で、使いどころの幅を体感してみましょう。

In my book, honesty is more important than being polite.
(私に言わせれば、礼儀正しさより正直さのほうが大事だ。)
自分の価値観をはっきり示したいときの言い方です。「世間一般はともかく、自分の基準ではこうだ」と、主観であることを前置きしながら主張できます。

He apologized right away. In my book, that takes real character.
(彼はすぐに謝った。私に言わせれば、それは立派な人柄の証だよ。)
相手の行動を肯定的に評価する場面です。短い2文に分けて使うことで、評価の言葉がぐっと引き立ちます。

A: She turned down a huge offer to stay with her small team.
B: In my book, that kind of loyalty is worth more than money.
(A:彼女、大きなオファーを断って小さなチームに残ったんだって。)
(B:私に言わせれば、ああいう忠誠心はお金より価値があるよ。)
誰かの選択について語り合う会話です。相手の話を受けて「自分の物差しではこう評価する」と返す、in my book の典型的な使い方が見えます。

あわせて覚えたい関連表現

if you ask me
(私に言わせれば)
in my book とほぼ同じ意味で使えますが、こちらは単に「個人的な意見を差し出す」ニュアンス。in my book のような「評価基準に照らす」という含みは薄めです。

as far as I’m concerned
(私に関する限り、私としては)
「自分にとっては(他人は知らないが)」と立場を限定する響きが強い表現です。in my book より、やや突き放した印象になることがあります。

the way I see it
(私の見方では)
状況の「解釈・見え方」を示すのが中心で、in my book の「善し悪しの評価」とは少し角度が違います。物事をどう捉えているかを述べたいときに向いています。

Note|in my book と in my opinion ― 「評価」と「意見」のニュアンス差

「私の意見では」と訳せる英語表現はいくつもありますが、in my book と in my opinion は、似ているようで温度がはっきり違います。

in my opinion は比較的フォーマルで中立的な響きを持ち、ビジネス文書やプレゼンでも違和感なく使えます。事実や見解を「意見として」差し出すニュアンスで、善し悪しの判断とは限りません。一方の in my book は、もっと口語的で、善悪・優劣といった「評価」が前面に出ます。「自分の物差しで測れば、これは良い/悪い」という判定の響きがあるため、誰かを擁護したり、行動を褒めたり批判したりする場面でしっくりきます。レナードがペニーを庇うときに in my opinion ではなく in my book を選んだのも、ただ意見を述べるのではなく「自分の基準では惨めじゃない」と評価を下したかったからだと読み取れます。

つまり、客観的な意見を丁寧に述べたいなら in my opinion、自分の価値観で善し悪しを言い切りたいなら in my book。この使い分けを意識すると、同じ「私の考えでは」でも、ぐっと表情のある英語になります。

評価の言葉には、その人の価値観がそっと透けて見えるものです。

まとめ|レナードの一言に見る、庇うことの優しさ

in my book は、「自分の判断基準に照らせば」という主観を前置きして、人や物事を評価・擁護するときの口語表現です。in my opinion よりも善し悪しの判定が前に出る、温度のある言い回しと言えます。

このフレーズを使えるようになると、「自分はこう思う」をやわらかく、それでいてはっきりと伝えられるようになります。誰かを庇いたいとき、ある選択を評価したいとき、in my book の一言が会話に芯を通してくれます。

仲間に冷やかされた恋人を、角を立てずに守ったレナードのように、自分の価値観をそっと言葉にする表現として、会話のレパートリーに加えてみてください。

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