「be up」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S04E11で学ぶ英会話

「be up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

潜入捜査の緊張感がにわかに高まり、いよいよ動くべき瞬間が近づいてくる、そんな場面がドラマには時々あります。

そんな瞬間にぴったりの「be up」を、『ホワイトカラー』シーズン4第11話の中盤、ウイスキーの試飲イベントに潜入したニールを見守るピーターが、標的の接近を確認したチームに向けて発する一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be up」の意味とニュアンス

be up
意味:出番だ、次は〜の番だ

be upは元々、野球などのスポーツで「打順が回ってきた」ことを表す口語表現です。そこから転じて、日常会話でも「あなたの番だ」「今こそ動くときだ」という意味で幅広く使われるようになりました。you’re upやyou guys are upのように、人を主語にして使われるのが典型的な形です。

it’s your turnよりも簡潔で、まさに今動くべきタイミングを短く鋭く伝える響きを持っています。ゲームや会議での順番案内から、チームでの役割分担の合図まで、場面を選ばず使える手軽さも特徴です。

主語を変えるだけで応用範囲が広がるのも見逃せないポイントです。You’re upなら個人への声かけ、You guys are upなら複数人への号令になり、Who’s up next?のように疑問文にすれば「次は誰の番か」を尋ねる表現にもなります。短い語のわりに、場面に合わせて形を変えられる柔軟さを持った表現です。過去形のyou were upという形も使われ、「あなたの番だったのに」と後から振り返る場面にも対応できます。

【ここがポイント!】

  • 「be up」の核は、順番が今まさに回ってきたという合図
  • スポーツ由来ながら、会議や日常会話にも自然に転用される表現
  • you’re up / you guys are upの形で、人を主語にして使うのが基本パターン

『ホワイトカラー』S04E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。ウイスキーの試飲イベントに出展ブースを構えて潜入したニールが、標的のフリンに接触する作戦の直前を描いた場面です。

— The hangover’s gone, but what about when Neal sees Flynn?
(二日酔いは治ったけど、ニールがフリンと顔を合わせたときはどうなる?)

— Jones is there to step in Neal’s way if he needs help. Plus, Elizabeth is armed with a very disapproving look.
(ニールが助けを必要とすれば、ジョーンズが割って入る手はずになっている。それに、エリザベスはとびきり不服そうな顔つきで待機中だ。)

— I’ve got eyes on Flynn.
(フリンを視界に捉えた。)

Peter: Great. Once he’s near Neal’s booth, you guys are up.
(よし。あいつがニールのブースに近づいたら、君たちの出番だ。)

— All right.
(了解。)

White Collar Season4 Episode11 (Family Business)

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シーン解説と心理考察

前夜の深酒の影響を心配する声や、ジョーンズが必要なら割って入る手はず、エリザベスが不服そうな顔で控えているといった描写から、チーム一丸となってニールの潜入をバックアップしている緊張感が漂います。

「フリンを視界に捉えた」という報告を受けたピーターは、短く「Great(よし)」と応じたあと、「あいつがニールのブースに近づいたら、君たちのbe up(出番)だ」と指示を出します。作戦のタイミングを見極め、チームに動くべき瞬間を的確に告げる、捜査官としてのピーターの姿が浮かび上がる一言です。

短い受け答えの積み重ねから、監視班の集中力の高さがにじみ出ているのも見どころです。二日酔いの心配、援護役の配置、視認報告と、必要な情報だけが手短にやり取りされる会話のテンポには、実戦さながらの張り詰めた空気が漂っています。だからこそ、その締めくくりに置かれた「up」という短い一語が、いっそう合図としての重みを持って響いてきます。無駄な言葉を挟まずに要点だけを伝え合う、チームの息の合った連携ぶりもこの短いやり取りから読み取れます。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

順番待ちの列で、自分の番号が上へ上へと近づいてくる感覚をイメージしてみましょう。be upは、その「自分の番が来た」という合図そのものです。

劇中のピーターも、チームが動くべきタイミングを見極めて「up」の一言で号令をかけています。順番の列が自分のところまで上がってくるイメージを持っておけば、ゲームでも会議でも、とっさにこのフレーズが口から出てくるようになります。

号令をかける側になったときは、相手が一人ならYou’re up、複数ならYou guys are upと使い分けるのがコツです。列の先頭が近づいてくる緊張感を思い出しながら使ってみると、口をついて出やすくなります。

例文で覚える「be up」

順番待ちの合図から会議の指示まで、be upを、3つの例文で確認していきましょう。

Okay, you’re up. Show them what you’ve got.
(よし、君の番だ。実力を見せてやれ。)
順番待ちの相手を送り出す場面です。Show them what you’ve gotと続けることで、背中を押すニュアンスが強まります。

Once the client arrives, you guys are up for the presentation.
(クライアントが到着したら、君たちのプレゼンの出番だ。)
会議やプレゼンの順番を指示するビジネスの場面です。onceを使うことで、タイミングの合図としての機能がはっきりします。

A: Who’s up next? B: I think we’re up after this song.
(A:次は誰の番? B:この曲のあとが僕たちの番だと思う。)
カラオケやライブなど順番待ちの場面での会話です。afterを添えると、具体的な順番の目安が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

it’s your turn
(あなたの番です)
be upよりもやや丁寧で説明的な言い方です。子ども向けの説明や、初対面の相手にも使いやすい表現です。

be next
(次の番だ)
be upが今まさに動くべきタイミングを強調するのに対し、be nextは単に順番が次であることを淡々と伝えるニュアンスです。

go ahead
(どうぞ、始めてください)
be upが相手に番だと告げる表現であるのに対し、go aheadは相手に行動の許可・きっかけを与える表現です。

Note|野球から日常へ、be upが辿った道のり

be upのように、もともとスポーツの用語だった表現が、日常会話やビジネスシーンに転用されている例は少なくありません。

野球では、打者が打席に立つ順番のことをbeing upやbatting order(打順)と呼びます。この「順番が回ってくる」という感覚が、そのまま日常会話に転用され、会議の発言順やゲームの順番待ちにも使われるようになりました。同じようにスポーツ由来で日常語化した表現には、step up to the plate(責任を持って取り組む、打席に立つイメージから)や、the ball is in your court(判断はあなた次第だ、テニスのコートのイメージから)などがあります。スポーツという身体的な動作のイメージが、抽象的な「順番」や「責任」の概念を分かりやすく伝える橋渡しになっているのが特徴です。

be upも、まさにこの流れの中にある表現です。打席に向かう選手のイメージを思い浮かべると、「今、自分が動く番だ」という緊張感が、言葉の響きからも伝わってきます。動作を表す身体的な語がそのまま比喩として定着し、スポーツに詳しくない人同士の会話にも自然に溶け込んでいるところに、スポーツ由来イディオムのしぶとさが表れています。

野球に馴染みがなくても、順番待ちの緊張感という感覚そのものは誰にでも共通しているからこそ、この転用がここまで自然に広まったとも考えられます。

スポーツの動きが、言葉の中で今も生き続けているのですね。

まとめ|今、動くべき瞬間を告げる一言

be upは、スポーツの打順が回ってくる感覚から生まれ、日常会話でも「あなたの番だ」「今こそ動くときだ」という意味で使われる表現です。you’re upやyou guys are upの形を覚えておけば、順番やタイミングを的確に伝えられます。

ゲームや会議で発言・行動の順番を伝えるときも、チームの役割分担のタイミングを指示するときも、この一言があれば簡潔に場を動かせます。

標的の接近を見極めてチームに号令をかけたピーターの一言のように、動くべき瞬間を短く鋭く告げる、そんな一言です。長い指示より、短く言い切る一語のほうがかえって場を素早く動かせることも、このフレーズの実用性から見えてきます。

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