海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン4 第10話の後半から、パネルへの登壇を前にしたニールとピーターの相談を取り上げます。中止の申し出を断る返事、相手の案を退ける返し、そして痛いところを突かれて引き下がる一言が、短い往復の中に並んでいます。
前半にあるエリザベスとピーターのボウリングをめぐる会話も添えて、押されて折れるときの返事の変化を見ていきます。
「No. Let’s do it.」と「I am.」、申し出を断って念押しに答える
組み直されたパネルが今日の午後に予定されていると分かり、ピーターは中止を申し出ます。
Peter: I’ll cancel.
(キャンセルするよ。)
Neal: No. Let’s do it.
(いや、やろう。)White Collar Season4 Episode10 (Vested Interest)
I’ll cancel. の will は、その場で決めたことを申し出る用法です。ニールは No. で申し出を断り、Let’s do it. で「やろう」と逆の提案を返しています。ピーターに聞き返されたニールは、引き受ける理由を続けます。
Neal: I could use the distraction, and it’ll take organized crime all afternoon to pull the intel anyway.
(気がまぎれるのはありがたいし、どうせ組織犯罪の担当が情報を集めるのに午後いっぱいかかるからね。)
Peter: You sure?
(本当にいいのか?)
Neal: I am.
(いいんだ。)White Collar Season4 Episode10 (Vested Interest)
could use ~ は「〜があるとありがたい」という意味の決まった言い方です。You sure? は Are you sure? の Are が落ちた形で、ニールは I am. と、sure を省いて be 動詞だけで言い切っています。
「Loan scandal.」で退け、「Point taken.」で引き下がる
続いてニールが登壇で何を話したいかを尋ね、ピーターが一つ案を出します。
Neal: So, what do you want to talk about up there?
(で、上で何の話をしたい?)
Peter: Mortenson loan scandal?
(モーテンソンのローン不正事件は?)
Neal: Loan scandal. Peter, we found a Nazi submarine dredged up by an infamous Ponzi schemer. That’s a story.
(ローン不正事件、か。ピーター、僕たちは悪名高い出資詐欺師が引き揚げたナチスの潜水艦を見つけたんだよ。あれこそ話になる。)
Peter: Want to talk about what happened to the contents of that sub?
(その潜水艦の積み荷がどうなったかも話したいのか?)
Neal: Point taken.
(一理あるね。)White Collar Season4 Episode10 (Vested Interest)
ニールの Loan scandal. は、ピーターの案から一部を繰り返しただけの返事です。言葉を足さずに繰り返すことで、乗り気でないことが伝わります。ピーターは積み荷のその後を持ち出して問い返し、ニールは Point taken. と引き下がります。Your point is taken.(言いたいことは受け取った)を短くした形で、相手の指摘を認めて話を収める一言です。
「Eh, maybe.」から「Yes.」へ、押されて折れていく返事
前半には、誘いに押されて折れていく返事が段階的に表れる場面があります。エリザベスがゴードンという人の誕生日のボウリング・パーティーにピーターを誘います。
Elizabeth: Come on. It’ll be fun.
(ねえ、楽しいわよ。)
Peter: Eh, maybe.
(うーん、どうかな。)White Collar Season4 Episode10 (Vested Interest)
Eh, maybe. は、はっきり断らずに返事を濁す言い方です。会話の終わりに、エリザベスはピーターが別の話題で口にした want to hear を借りて言い切ります。
Elizabeth: You didn’t want to hear about the bowling party, but we are going. And we are gonna bring home that trophy again, right?
(ボウリング・パーティーの話も聞きたくなかったでしょうけど、行くのよ。それに、またあのトロフィーを持って帰るの。そうでしょう?)
Peter: Mm-hmm.
(うん。)
Elizabeth: Right?
(そうでしょう?)
Peter: Yes.
(はい。)White Collar Season4 Episode10 (Vested Interest)
Mm-hmm. の生返事が、念を押されて Yes. に変わるところで、ピーターが折れたことが分かります。
まとめ|引き下がる返事の幅
No. Let’s do it. で申し出を断り、I am. で念押しに答え、Point taken. で相手の指摘を認める返事を見てきました。Eh, maybe. から Yes. への変化からも、短い返事が引き下がり方を表すことが読み取れます。
これからも『ホワイトカラー』を観ながら、短い返事に込められた気持ちを拾っていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


コメント