海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『ホワイトカラー』シーズン6 第4話の後半では、妻エヴァから助けを求める電話を受けたモジーが、彼女は自分を裏切らないと言い張ります。そこで繰り返されるのが would never です。「あの人なら決してしない」という確信を、英語は助動詞ひとつで表します。
相手への確信を語る would never から、主語を自分や相手に変えた使い方まで、順番に見ていきます。
「would never」で、相手の人柄への確信を言い切る
エヴァに呼び出されたモジーを、ニールとピーターが引き留めます。二人は、エヴァとジャックがモジーに盗みの罪を着せようとしているという読みを、筋書きを演じながら説明します。聞き終えたモジーの答えはこうです。
Mozzie: Eva would never do this to me.
(エヴァが私にそんなことをするはずがない。)White Collar Season6 Episode4 (All is Fair)
エヴァは信用できない詐欺師だと二人に訴えていたのはモジーのほうだ、と指摘されても、モジーは引きません。
Mozzie: Yeah, and she’s a really good con with a code. She would never send me to prison. That is the ultimate betrayal.
(そうだ、そして彼女は掟を持った一流の詐欺師なのだ。私を刑務所に送るようなことは決してしない。それは究極の裏切りなのだ。)White Collar Season6 Episode4 (All is Fair)
would never は will never の would 版で、「(その人の性格や立場からして)決して〜しないはずだ」という強い確信を表します。will never が「これから〜しない」という予告に近いのに対し、would never は「あの人ならそういうことはしない」と、相手の人柄を根拠に語る響きになります。do this to me の do ~ to someone は「人に〜な仕打ちをする」という意味で、this が指すのは、二人が説明した筋書きです。
モジーが添えた a code は「掟」「守るべき決まり」で、詐欺師であることは認めつつ、越えない一線がある人物だと確信の根拠を示しています。the ultimate betrayal は「究極の裏切り」で、刑務所に送ることがその一線に当たるという理屈です。このあとモジーは、二人とも間違っていると証明すると告げます。
主語を変えた would never:自分の流儀と、相手の習性
would never は、主語を変えると別の働きを見せます。同じ説明の途中、モジー役の台詞として「君のためなら何でもする」という言葉が演じられると、モジー本人が抗議しています。
Mozzie: Such bourgeois sentiment would never fall past my lips.
(そんな俗っぽい感傷が、私の口からこぼれることは決してない。)White Collar Season6 Episode4 (All is Fair)
主語は bourgeois sentiment(俗っぽい感傷)ですが、言っている中身は「自分ならそんなことは言わない」という自分の流儀です。fall past my lips は「唇からこぼれ出る」という言い回しで、芝居がかった語彙を好むモジーらしい選び方と言えます。
ガラの会場でエヴァと向き合ったときには、主語が相手に変わります。
Eva: I’m glad you’re here. I wasn’t sure that you’d show up.
(来てくれてうれしいわ。来てくれるか分からなかったの。)
Mozzie: You would never ask a question you didn’t know the answer to. You knew I’d come.
(君は答えの分からない質問は決してしない。私が来ると分かっていたのだ。)White Collar Season6 Episode4 (All is Fair)
ここでの would never は、相手の習性を言い当てる使い方です。エヴァの you’d show up とモジーの I’d come の ‘d も would の短縮形で、どちらも「来るかどうか」を would で語っています。「来るか分からなかった」というエヴァの言葉を、本心ではないだろうと打ち返しています。人柄への確信が、相手を見抜く言葉にも、相手をかばう言葉にもなるのが、この表現の幅と言えます。
まとめ|would never が伝える確信の強さ
相手をかばう Eva would never、自分の流儀を語る would never fall past my lips、相手の習性を突く You would never を見てきました。主語を入れ替えるだけで、確信の向きが変わることが分かります。
この確信がどこへ向かうのか、『ホワイトカラー』の本編で確かめながら英語を味わってみましょう。
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