「I’m never washing this hand again.」に見る、あこがれの人に会えた高揚を誇張して伝える英語|『ビッグバン★セオリー』S09E08で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「I'm never washing this hand again.」に見る、あこがれの人に会えた高揚を誇張して伝える英語|『ビッグバン★セオリー』S09E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第8話から、あこがれの人に会えた高揚を誇張して伝える英語を取り上げます。エイミーのデート相手デイヴは、シェルドンの研究を長年追いかけてきた人物。話題があこがれの科学者に及ぶと、熱のこもった表現が次々に飛び出します。

熱意を距離で示す言い方から、握手した手をもう洗わないという宣言まで。高揚がそのまま言葉になっていく様子を、場面ごとに見ていきます。

目次

「I once drove 500 miles to ~」――熱意を行動の大きさで伝える

レストランでの会話です。エイミーの元恋人シェルドンの話題のなかで、デイヴが自分の熱意を打ち明けます。

Dave: You know, I once drove 500 miles to hear him speak at Stanford.
(実はね、彼の講演を聴くために、一度スタンフォードまで500マイル運転したことがあるんです。)

Amy: I have a DVD of that lecture.
(その講演のDVDなら持っているわ。)

Dave: Really? Wasn’t it great?
(本当に?素晴らしかったでしょう?)

Amy: Not as a Valentine’s present, no.
(バレンタインの贈り物としては、そうでもなかったわね。)

TBBT Season9 Episode08

I once + 過去形 は「一度〜したことがある」と経験談を切り出す型です。そこに drove 500 miles to do が続くことで、どれほど聴きたかったのかを移動距離の大きさで示しています。数字を使った熱意の伝え方として、応用の利く言い方です。

デイヴの Wasn’t it great? は否定疑問文で、「素晴らしかったでしょう?」と同意を誘う聞き方になっています。それに対するエイミーの Not as ~, no. は、「〜としては良くなかった」と条件付きで切り返す答え方です。温度差のある応答の対比が読みどころと言えます。

「Pinch me.」と「I’m never washing this hand again.」――信じられない気持ちの誇張

場面は店の外に移ります。デイヴがレナードに気づき、驚きの声を上げるところからです。

Dave: O-M-G. Aren’t you Leonard Hofstadter?
(オー・エム・ジー。あなた、レナード・ホフスタッターさんじゃありませんか?)

Leonard: Yeah.
(ええ。)

Dave: I saw you speak at Stanford with Sheldon Cooper. Amy, can you believe it? It’s Dr. Leonard Hofstadter.
(スタンフォードで、シェルドン・クーパーと一緒に講演されているのを拝見しました。エイミー、信じられるかい?レナード・ホフスタッター博士だよ。)

Amy: No. Pinch me.
(いいえ。つねってみて。)

TBBT Season9 Episode08

Aren’t you ~? は「〜さんじゃありませんか?」と、相手の名前を確かめながら声をかける否定疑問文です。Can you believe it? は驚きをそのまま相手に投げ返す定型で、興奮を分かち合いたいときによく使われます。

エイミーの Pinch me. は直訳すると「私をつねって」。夢ではないか確かめたいほど信じられない、という気持ちを表す定番の言い回しです。ここでは Can you believe it? への No. という答えに続く、そっけない一言として使われているのが笑いどころです。

高揚したデイヴは、さらに踏み込みます。

Dave: It’s an absolute pleasure to meet you. Can I shake your hand?
(お会いできて本当に光栄です。握手していただけますか?)

Leonard: I don’t know if you want to do that, I was just, okay, never mind.
(それはやめておいたほうが…いや、その、うん、何でもない。)

Dave: Amy, I’m never washing this hand again.
(エイミー、僕はもう二度とこの手を洗わないよ。)

Leonard: You really should.
(本当に、洗ったほうがいいよ。)

TBBT Season9 Episode08

It’s a pleasure to meet you. は初対面のあいさつの丁寧形で、absolute を足すと「本当に光栄です」と喜びが一段強まります。続く Can I shake your hand? まで含めて、あこがれの人への声のかけ方がひとそろいになっています。

そして I’m never washing this hand again. です。現在進行形に never を重ねて「この先ずっと〜しない」という宣言にした形で、握手の感激をこれ以上ない大きさに誇張しています。何かを言いかけてやめたレナードが You really should.(本当に、洗ったほうがいいよ)と実務的な助言で返す落差も、この場面の見どころです。

まとめ|高揚は行動の宣言で誇張する

今回は、I once drove 500 miles to ~で熱意を距離で示し、Pinch me.とCan you believe it?で信じられない気持ちを伝え、I’m never washing this hand again.で感激を行動の宣言に変える流れを見てきました。高揚の大きさを具体的な行動に置き換えるのが、英語の誇張の型だと分かります。

あこがれの人に会えた日の一言として、デイヴの一連の表現はそのまま引き出しに加えられます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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