「it’s been a long time」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S05E07で学ぶ英会話

「it’s been a long time」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

賑わう店内でふと視線を感じ、振り返った先に思いがけない相手が立っている、そんな場面がドラマにはよく描かれます。

そんな再会の瞬間にぴったりの「it’s been a long time」を、『ホワイトカラー』シーズン5第7話の前半、記念日ディナーの最中にピーターが元恋人と再会するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「it’s been a long time」の意味とニュアンス

it’s been a long time
意味:久しぶりだ

it’s been a long timeは、It has been a long time since we last met.のような現在完了の文が口語で省略され、再会の第一声として定着した表現です。sinceの後ろの内容を省いても意味が伝わるほど、日常会話で使い古された定番のフレーズだといえます。

時間の長さそのものを説明するというより、「間が空いていた」という感覚をひとことで伝える役割を持っています。久しぶりに会った相手への第一声として、フォーマルな場でもカジュアルな場でも自然に使える柔軟さがあります。

sinceの後ろに具体的な内容を続けることもでき、It’s been a long time since we last spoke.のように、何が久しぶりなのかを補足することも可能です。何も続けずに単独で使えば、それだけで再会の喜びや驚きを端的に伝える挨拶として成立します。

【ここがポイント!】

  • it’s been a long timeの核は、現在完了で表す「今に続く長さ」の感覚
  • フォーマルにもカジュアルにも使える、汎用性の高い再会の挨拶
  • sinceの後ろを省略した口語表現だと知っておくと、理解がぐっと早まる

『ホワイトカラー』S05E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

エリザベスとの記念日ディナーの最中、ピーターは同じ店内に見覚えのある女性がいることに気づきます。クアンティコ時代の元交際相手だと分かった直後、相手の方から声をかけられ、20年ぶりの再会が静かに始まる場面に注目です。落ち着いた店内の空気が、その一言をきっかけに少しずつ張り詰めていきます。

Jill: Peter.
(ピーター。)

Peter: Yes.
(ああ。)

Jill: It’s been a long time.
(久しぶりね。)

Peter: 20 years long.
(20年ぶりだな。)

White Collar Season5 Episode7 (Quantico Closure)

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シーン解説と心理考察

名前を呼ばれて振り返ったピーターの短い「ああ」という返事には、思いがけない再会への戸惑いがにじんでいます。それに対してジルが静かに切り出す「久しぶりね」という一言は、20年という時間の重みを感じさせながらも、落ち着き払った態度で場を進めていきます。

「20年ぶりだな」と数字を添えて返すピーターの反応からは、動揺を抑えながらも過去を正確に記憶している律儀さが読み取れます。短い呼びかけと相槌だけのやり取りに、かつての関係の名残と、それぞれが積み重ねてきた時間の隔たりが同時に表れている場面です。

エリザベスと食事中の場に元交際相手が現れるという状況そのものが、この後の会話に漂う緊張感を静かに予感させます。多くを語らないやり取りだからこそ、二人が共有していた過去の重みが、かえって際立って伝わってくる場面といえます。落ち着いた口調の裏側にある感情の揺れが、余白の多い会話からにじみ出ています。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

it’s been a long timeは、long(長い)とtime(時間)という誰もが知る単語がそのまま組み合わさった表現です。二人の間に流れた時間の長さを、飾らずにそのまま言葉にしているとイメージすると、現在完了形が持つ「今に続く長さ」の感覚がつかみやすくなります。

ジルが放った落ち着いた一言も、20年という長い年月を短いひとことに凝縮したものでした。時間の重みを飾らずに伝える、そんなシンプルさごと覚えておくと、再会の場面でとっさに口から出てくるはずです。難しい単語を一つも使わずに、これほどの年月の重さを伝えられる点も、このフレーズの持つ力の大きさを物語っています。

例文で覚える「it’s been a long time」

旧友との再会から日常の小さな久しぶりまで、it’s been a long timeを、3つの例文で確認していきましょう。

It’s been a long time since we last talked.
(最後に話してから、ずいぶん経つね。)
旧友との再会を語るカジュアルな場面です。sinceの後ろに具体的な内容を添えると、何が久しぶりなのかが明確になります。

It’s been a long time since I visited my hometown.
(故郷を訪れるのは久しぶりだ。)
帰省について語る日常会話の場面です。人との再会だけでなく、場所や行為が主語になっても自然に使える柔軟さがあります。

A: It’s been a long time!
B: I know, how have you been?
(A:久しぶりだね!)
(B:本当に、元気だった?)
偶然の再会で交わされるカジュアルな会話です。How have you been?と続けることで、自然な会話の流れが生まれます。

あわせて覚えたい関連表現

Long time no see
(久しぶり)
it’s been a long timeよりもさらに口語的でくだけた定型表現です。文法的には崩れた形ですが、友人同士の気軽な再会で非常によく使われます。

It’s been ages
(ずいぶん経つ)
agesという語を使うことで、it’s been a long timeよりも誇張された「とても長い時間」というニュアンスが加わります。少し大げさに再会の喜びを表したいときに向いています。

How have you been?
(元気だった?)
it’s been a long timeとセットで使われることが多い表現ですが、こちらは時間の長さではなく相手の近況を尋ねる役割を持ちます。挨拶の後に自然に続けると会話が弾みやすくなります。

Note|たった一文が挨拶になるまで

it’s been a long timeという一文は、もとをたどればIt has been a long time since I saw you last.のような、sinceを伴う現在完了の完全な文です。日常会話の中で繰り返し使われるうちに、sinceの後ろの具体的な内容が省略され、It’s been a long time.という短い形だけで「久しぶり」という意味が通じるようになりました。

現在完了形は「過去のある時点から現在まで続いている状態」を表す文法ですが、この表現ではその文法的な役割が、再会の場面における決まり文句としての役割へと変化しています。文法として理解するだけでなく、挨拶の定型句として丸ごと覚えてしまう方が、実際の会話ではむしろ自然に使いこなせます。似たような省略の道をたどった表現には、Long time no see(直訳が破格の文法のまま定着した表現)もあり、英語の口語表現には、文法的な完全さよりも使い勝手の良さが優先されて定着したフレーズが少なくありません。定型句として繰り返し使われることで、本来の文法的な複雑さが意識されなくなるという現象は、挨拶表現に共通して見られる傾向でもあります。

ジルがピーターに向けて放った短い一言も、まさにこの省略済みの定型句でした。文法的な由来を知っておくと、It’s been a long time.という短い一文の背後に、もともと語られるはずだった「あなたに最後に会ってから」という具体的な時間の重みがあったことが見えてきます。

省略が進むほど、言葉は日常の道具として磨かれていきます。文法の完全さを手放す代わりに、誰もが瞬時に使える便利さを手に入れた、そんな進化の跡がこのフレーズには刻まれています。

短い一言の中に、省略された時間の分だけの重みが凝縮されているのです。

まとめ|20年という時間を凝縮したひとこと

it’s been a long timeは、現在完了形の文が口語で省略され、再会の第一声として定着した表現です。時間の長さを説明するというより、「間が空いていた」という感覚をシンプルに伝える役割を持っています。

久しぶりに会う相手への第一声に迷ったとき、この一言があれば飾らずに再会の喜びや戸惑いを伝えられます。フォーマルな場でもカジュアルな場でも柔軟に使える点も、覚えておく価値のある強みです。sinceの後ろを補うだけで、状況に合わせて表現の幅を広げることもできます。

20年という年月をたった一文に凝縮したジルの静かな一言に、積み重ねてきた時間の分だけの重みが宿っていた場面でした。

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