「waste no time」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S06E06で学ぶ英会話

「waste no time」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誘われてすぐに駆けつけたり、チャンスが来た瞬間に迷わず動いたりして、周りから「ずいぶん早いね」と軽くからかわれた経験はないでしょうか。

そんな行動の早さにぴったりの「waste no time」を、『ホワイトカラー』シーズン6第6話の終盤、赤ちゃんを囲んだバーク家の団らんでピーターがモジーの来訪の早さを指摘するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「waste no time」の意味とニュアンス

waste no time
意味:少しも時間を無駄にしない、すぐに行動する

waste は「浪費する」という意味の動詞で、no time を組み合わせることで「まったく時間をかけずに」というスピード感を強調する表現になります。良い意味でも皮肉めいた意味でも、間を置かずすぐに行動したことを表すときに使われます。

waste no time in doing something や didn’t waste any time のように、動詞の後ろに具体的な行動を続ける形でよく使われます。ためらいなく行動を起こしたという事実を、シンプルに際立たせられる言い回しです。

誰かがチャンスや依頼にすぐ反応して行動したことを説明する場面で使われることが多く、褒め言葉としても、少し茶化すニュアンスとしても使える柔軟さを持っています。

【ここがポイント!】

  • 「waste no time」の核は、間を置かずすぐに行動したというスピード感の強調
  • 褒め言葉にも、軽く茶化す一言にもなる柔軟なニュアンスを持つ表現
  • didn’t waste any time のように過去形で使うと、行動の早さを振り返る言い方になる

『ホワイトカラー』S06E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

バーク家に赤ちゃんへの贈り物を届けにきたモジーを囲んで、和やかなひとときが流れています。エリザベスが礼を伝えたあと、ピーターがモジーの来訪の早さをからかうように指摘し、モジーもすかさず切り返します。

Elizabeth: Aw, that’s sweet. Thanks, moz.
(まあ、優しいのね。ありがとう、モジー。)

Peter: Oh, you didn’t waste any time.
(ああ、少しも時間を無駄にしなかったんだな。)

Mozzie: Well, you told me to come by.
(だって、寄っていいって言ったのはそっちだろ。)

Peter: I did.
(確かに言ったな。)

White Collar Season6 Episode6 (Au Revoir)

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シーン解説と心理考察

モジーが赤ちゃんへの贈り物について説明し、エリザベスが「まあ、優しいのね。ありがとう、モジー」と礼を言う和やかな場面です。続けてピーターが「ああ、少しも時間を無駄にしなかったんだな」とモジーの来訪の早さを軽くからかうと、モジーは「だって、寄っていいって言ったのはそっちだろ」とすかさず切り返し、ピーターも「確かに言ったな」と素直に認めます。

赤ちゃんを囲んだ穏やかなやり取りの中にも、ピーターとモジーらしい軽妙な掛け合いが差し込まれており、深刻な作戦が続く物語の中で家族的な温かさが垣間見える場面です。誘われてすぐに駆けつけたモジーの行動をからかいながらも、その指摘をあっさり撤回するピーターの態度には、2人の間にある気安い信頼関係がにじみます。指摘と即座の切り返しというテンポの良いやり取りそのものが、長年の付き合いの中で育まれた呼吸の合い方を感じさせます。赤ちゃんという新しい家族の存在を挟んで交わされるやり取りだからこそ、普段の軽口にもどこか穏やかな温度が加わっているようにも見えます。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

waste no time を覚えるコツは、合図が鳴った瞬間、一秒も置かずにスタートを切るランナーの姿を思い浮かべることです。ためらう時間をまったく持たずに動き出すイメージを持つと、この表現が表す即座の行動力というニュアンスがつかみやすくなります。

誘われてすぐに駆けつけたモジーの行動も、まさにこの一秒も置かないスタートダッシュのようなものでした。行動そのものの早さと、それをからかい半分で指摘する周囲の反応がセットになっている場面として覚えておくと、褒め言葉としても軽い冗談としても、自然にこの表現が口から出てくるようになります。

例文で覚える「waste no time」

仕事の場面から友人とのやり取りまで、waste no time を、3つの例文で確認していきましょう。

She wasted no time in accepting the job offer.
(彼女はすぐにその仕事のオファーを受け入れた。)
即断即決の行動を語る場面です。in accepting のように動名詞を続けることで、何をすぐに行ったのかが具体的に伝わります。

The new manager wasted no time making changes to the schedule.
(新しいマネージャーは、すぐにスケジュールの変更に着手した。)
新任者の行動の早さを語るビジネスの場面です。着任してすぐに動き出した様子を、簡潔に表現できます。

A: Did he call you back?
B: Yes, and he didn’t waste any time — he called within five minutes.
(A:彼から折り返しあった?)
(B:うん、しかもすぐだったよ、5分以内にかけてきた。)
相手の反応の早さを話す気軽な会話です。didn’t waste any time のあとに具体的な時間を添えると、早さの実感がより伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

lose no time
(一刻も無駄にしない)
waste no time とほぼ同義の表現ですが、lose no time の方がややフォーマル・文語的な響きを持ちます。書き言葉や少し改まった場面では、こちらが選ばれることもあります。

hit the ground running
(即座に全力で動き出す)
waste no time が「遅れず行動する」ことに焦点があるのに対し、hit the ground running は「最初から高い勢いで取り組む」ニュアンスが強い表現です。着手した後の勢いまで含めて描写したいときに向いています。

not miss a beat
(間を置かずに、スムーズに行動する)
waste no time が「速さ」に重点を置くのに対し、not miss a beat は「よどみなさ・スムーズさ」に重点がある表現です。リズムを崩さず対応する様子を描きたいときに使われます。

Note|waste no time / lose no time / hit the ground runningの使い分け

「即座の行動」を表す英語表現はいくつかありますが、焦点の置き方にそれぞれ違いがあります。waste no time は、時間を無駄にしないという点をシンプルに強調する、もっとも汎用性の高い言い回しです。良い意味でも軽い冗談としても使える柔軟さがあり、日常会話からビジネスの場面まで幅広く登場します。

lose no time は waste no time とほぼ同じ意味を持ちながら、やや文語的でフォーマルな響きを持つ表現です。ニュースの見出しや書き言葉ではこちらが好まれる傾向があり、口語の waste no time との使い分けを意識しておくと、場面に応じた自然な選択ができるようになります。

hit the ground running は、単に「早く動く」だけでなく、「最初から高いパフォーマンスで取り組む」という勢いのニュアンスを含む表現です。新しい仕事や役割に就いたばかりの人が、準備期間を挟まずいきなり本領を発揮する様子を描くときによく使われます。waste no time が着手のタイミングに焦点を当てるのに対し、こちらは着手後の勢いまで含めて描写する点が異なります。

3つの表現を比べてみると、waste no time は「速さ」そのもの、lose no time は「速さ+フォーマルさ」、hit the ground running は「速さ+勢い」というように、それぞれ少しずつ異なる重心を持っていることが見えてきます。日常会話ではまず waste no time を押さえておき、書き言葉や勢いを描写したい場面で残り2つを使い分けられれば、表現の幅は十分に広がります。

まとめ|迷いのない一歩を言葉にする

waste no time は、間を置かずすぐに行動したというスピード感を、シンプルな言葉で伝える表現です。褒め言葉としても、軽い冗談としても使える柔軟さが、この言い回しの実用性を支えています。

チャンスにすぐ反応する場面から、誘われてすぐ駆けつける場面まで、日常のさまざまな行動の早さを描写できる懐の深さも、覚えておく価値を後押しします。

誘われてすぐに駆けつけたモジーをからかうように指摘したピーターの一言には、深刻な作戦が続く物語の中にも家族的な温かさが息づいていることが表れていました。ためらわずに動いた誰かの行動を、この表現で軽やかに言葉にしてみてください。

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