「be under the gun」の意味と使い方|『メンタリスト』S04E11で学ぶ英会話

「be under the gun」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

締切が迫っているのに、正規の手順を踏んでいては到底間に合わない。そんな板挟みに立たされた経験はありませんか。

その切迫を短く伝える「be under the gun」を、犯罪捜査ドラマ『メンタリスト』シーズン4第11話から、リズボンとジェーンが市警を訪ねて資料の閲覧を頼み込むシーンを通して、一緒に見ていきましょう。

目次

「be under the gun」の意味とニュアンス

be under the gun
意味:期限や圧力に追われている / 切迫した状況に置かれている

銃を突きつけられている状態が、そのまま比喩になった言い方です。動けないわけではないものの、好きなように動くことはできず、時間の使い方も相手に握られている。その逃げ場のなさが核にあります。

busy との違いは、単に忙しいのか、追い込まれているのかという点です。under the gun には外から圧力がかかっている前提があり、自分の都合で先延ばしにできない状況を示します。

圧力の中身は時間が最も多いものの、それだけではありません。成果への要求、上層部からの追及、監査や検査の期間中など、逃げ場が塞がれている状況全般に使われます。物騒な絵柄とは裏腹に、職場では日常的に登場する表現です。

【ここがポイント!】

  • 核にあるのは、動けるが好きには動けないという逃げ場のなさ
  • busy と違い、外から圧力がかかっている前提を含む一言
  • 圧力の中身は with や to で足せるので、そこまで含めて覚えるのがコツ

『メンタリスト』S04E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

リズボンとジェーンが、サンフランシスコ市警に古い知人のボビー・ウィルソンを訪ねます。目的は、管轄外の事件ファイルを見せてもらうこと。ウィルソンは断りこそしないものの、正式な請求書式を出すように求めてきます。そこから先が交渉になる場面です。

Jane: Anyway, what do you say, Bobby? Could you show us your, uh, file on the Panzer case?
(それはそうと、どうだろう、ボビー。パンザー事件のファイルを見せてもらえないかな)

Wilson: Uh, yeah, sure. Just have CBI file a request. Form 29.
(ああ、いいとも。CBIから正式に請求を出してくれ。書式29だ)

Jane: We were hoping that maybe we could, uh… expedite the process, you know, talk to you. We’re under the gun with time.
(できれば手続きを早められないかと思ってね。こうして直接あなたに聞ければと。時間に追われているんだ)

Lisbon: He’s okay, Bobby.
(彼は大丈夫よ、ボビー)

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シーン解説と心理考察

ジェーンの言い方には、明かさない部分があります。なぜ管轄外の事件を急いで追う必要があるのか、その理由には触れないまま、時間に追われているという状態だけを差し出しています。事情を説明せずに例外を求める方法として、この一言が選ばれているのが分かります。

ウィルソンの側も、規則そのものを盾にしているわけではありません。書式29と番号まで挙げて答えるところに、手続きを踏めば通せるという含みが表れています。断りではなく、正規の道を示すという返し方です。

そこへリズボンが、古いつきあいを根拠に一言だけ挟みます。制度の壁を、人間関係の側から迂回しようとする動きです。三者三様の立ち位置が、短いやり取りの中で会話の温度を少しずつ変えています。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

背中に何かを突きつけられたまま、前を向いて歩いている姿を思い浮かべてください。歩けます。手も動きます。ただし、立ち止まる自由と、道を選ぶ自由だけがありません。

この「動けるのに、選べない」という身体の感覚が、締切に追われている状態と重なっています。忙しさは自分の中の問題ですが、under the gun は外から向けられた圧力の話です。

正式な手続きを求められたその場で、ジェーンがこの一言を返した場面を思い出してみてください。書式を出せば数日かかると分かっていて、それが待てないと言っている。その待てなさが、この表現の中身そのものです。

例文で覚える「be under the gun」

締切や要求に押されている状況を、短く共有したいときに便利な表現です。3つの例文で使いどころを見ていきましょう。

We’re under the gun to ship this before the holidays.
(休暇前に出荷しなければならず、時間に追われています)
繁忙期の状況を社外に説明する場面です。to 不定詞を続けると、何のために追われているのかを一文で示せます。

The whole team has been under the gun since the audit started.
(監査が始まってから、チーム全体が圧力にさらされています)
時間ではなく圧力そのものを指す用法です。since と組み合わせると、その状態がいつから続いているかが伝わります。

A: Can you look at my draft today?
B: Sorry, I’m a bit under the gun with the quarterly report.
(A:今日、私の原稿を見てもらえますか?)
(B:ごめん、四半期報告で少し手いっぱいなんだ)
社内で依頼を断る場面です。a bit を添えると角が取れ、with のあとに圧力の中身を置けます。

あわせて覚えたい関連表現

be under pressure
(圧力を受けている)
最も汎用的で中立な言い方で、文書にも使えます。under the gun は口語寄りで、切迫の度合いがひとつ強く出ます。

be up against the clock
(時間との勝負になっている)
圧力の中身が時間だと最初から示されている表現です。under the gun は時間以外の圧力にも使えるぶん、守備範囲が広くなります。

have a gun to one’s head
(選択の余地なく強いられている)
同じ銃の比喩でも、こちらは強制の含みが強く、本意ではないという抗議のニュアンスが出ます。under the gun にその棘はありません。

Note|under のあとに置かれる一語が決めるもの

英語には、under で始まる短い言い回しが数多くあります。under the gun もそのひとつですが、並べてみると共通の設計が見えてきます。

under the radar は、レーダーの探知範囲の下ということから、気づかれずに事を進める状態を指します。under fire は砲火の下、つまり批判や攻撃にさらされている状態。under the weather は体調がすぐれないこと、under the table は表に出さないやり取り、under wraps は公表前の秘密。いずれも under が「〜の影響下にある」という関係を担い、後ろの名詞がその影響の種類を決めています。

この構造が便利なのは、初めて見る組み合わせでも見当がつく点です。under の後ろに置かれた名詞が何を象徴しているかを考えれば、全体の意味に手が届きます。銃なら切迫、砲火なら攻撃、レーダーなら監視。名詞が持つ場面が、そのまま比喩の中身になっています。

under the gun を単独で暗記するよりも、この一群の一員として置き直すほうが記憶に残ります。同時に、他の under 表現に出会ったときの読み方まで手に入ります。

前置詞が関係を決め、名詞が中身を決める。短い句ほど、この分担がはっきり見えます。

まとめ|逃げ場が塞がれている、と伝える一言

be under the gun は、外から圧力がかかって身動きが取りにくい状態を表す表現です。忙しいという自分側の事情ではなく、締切や要求といった外からの力を前提にしている点が、この言い方の輪郭をつくっています。

圧力の中身は with や to で足せるので、何に追われているのかまで一文で伝わります。社内のメールでも会議でも自然に使える一方、公式な文書では中立的な言い方に置き換わることが多い表現です。

事情を全部説明しなくても、いま急いでいるという一点だけを相手に届けられる、そんな一言です。

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