「one’s heart isn’t in it」の意味と使い方|『BONES』S12E10で学ぶ英会話

「one's heart isn't in it」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

やりがいを感じられないまま、ただ決められた作業をこなしているだけの自分に気づいてしまう瞬間はありませんか。

one’s heart isn’t in itは、まさにそんな場面で使われる表現です。『BONES』シーズン12第10話、法医学研究所を舞台に、法医人類学者ブレナンが実習生ウェンデルに、研究に本気になれていないことを静かに指摘する場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「one’s heart isn’t in it」の意味とニュアンス

one’s heart isn’t in it
意味:気持ちが入っていない、本気になれていない

このフレーズは、heart(心・情熱)が in it(その物事の中)にない、という直接的なイメージから、「行動としてはやっているが、本当の意味での熱意や興味が伴っていない」状態を表します。単に「やる気がない」よりも、「本来の自分の情熱がそこにはない」という、やや切ない含みを持つ表現です。

適性や情熱を欠いた仕事・勉強を続けている人を評価するときや、自分自身が本気になれていないことを認めるときに使われます。表面的にはこなせていても、心のどこかがそこにない、という状態を端的に言い表せる便利な言い回しです。

否定文の isn’t がそのまま使われることが多いのも特徴で、肯定形の one’s heart is in it(気持ちが入っている)と対比させると、情熱の有無という一本の軸で状態を捉えていることが分かります。

【ここがポイント!】

  • 核は「体は動いていても心がそこにない」という切ないイメージ
  • やる気の欠如というより、本来の情熱の不在を表す表現
  • 自分自身にも他人にも使える、幅広い場面で活躍する一言

『BONES』S12E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。ブレナンが実習生ウェンデルに、仕事について改まった様子で問いかけます。ウェンデルがどう応じるか、聞いてみましょう。

Wendell: Wait, what are you saying? Are… are you firing me?
(待ってください、それってどういう意味です? もしかして、俺をクビにするってことですか?)

Brennan: No. No, I wouldn’t fire you. But you should know that you are too smart to waste your life doing something that your heart isn’t in.
(いいえ。あなたをクビになんてしないわ。でも、知っておいてほしいの。あなたは、気持ちが入らないことに人生を費やすには賢すぎるということを。)

Wendell: I mean, you’re not wrong. I like my job, but compared with you and the other interns…
(まあ、間違ってはいないです。この仕事は好きですけど、あなたや他の実習生と比べると…)

Brennan: There’s something bigger out there. You need to go after it while you still can.
(もっと大きな何かが、外の世界にはあるはずよ。まだできるうちに、それを追いかけないと。)

BONES Season12 Episode10 (The Radioactive Panthers in the Party)

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シーン解説と心理考察

実習生としてラボに通い続けてきたウェンデルにとって、ブレナンの改まった問いかけは予想外だったのでしょう。戸惑い、クビにされるのかと聞き返します。ブレナンはそれをすぐに否定しつつ、本題を切り出します。ウェンデルは自分の仕事を好きだとしながらも、ブレナンや他の実習生と比べると何かが違うと言いかけ、言葉を濁します。ブレナンはそれを受けて、「もっと大きな何かが外にはある、まだできるうちに追いかけるべきだ」と背中を押します。

one’s heart isn’t in it が使われているのは、ブレナンがウェンデルの将来を思って本音を突きつける瞬間です。非難ではなく、教え子の可能性を見抜いた上での率直な指摘として響きます。ウェンデルの言葉を濁す様子には、自分でも薄々気づいていた本音を、他人の口から言い当てられた戸惑いがにじんでいます。

『BONES』流・覚え方のコツ

体は決められた作業をこなしているのに、心だけがどこか別の場所に置き去りになっている感覚を思い浮かべてみましょう。one’s heart が in it に「ない」という、シンプルだからこそ切実な表現です。

劇中でブレナンがウェンデルに「気持ちが入らないことに人生を費やすには賢すぎる」と語りかけたように、体はそこにあっても心が伴っていない状態をイメージに重ねると、記憶に残りやすいフレーズです。心の在り処を確かめる作業は、案外このくらいシンプルな問いかけから始まるのかもしれません。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「one’s heart isn’t in it」

情熱が伴っていない状態を表すこのフレーズを、3つの場面で確認してみましょう。

He’s been going through law school, but everyone can tell his heart isn’t in it.
(彼はロースクールに通い続けているけれど、本気になれていないことは誰の目にも明らかだった。)
進路に迷う人を周囲が心配する場面で使えます。劇中と同じ、学業への本気度を語る用法です。

You can finish the project if you want to, but it’s obvious your heart isn’t in it.
(やりたければプロジェクトを終わらせることはできるだろうけど、気持ちが入っていないのは明らかだ。)
同僚のモチベーション低下を指摘するビジネスの場面で使われます。

A: Are you still going to piano lessons?
B: I go, but honestly, my heart hasn’t been in it since I switched teachers.
(A:ピアノのレッスンにはまだ通ってるの?)
(B:通ってはいるけど、正直、先生が変わってから気持ちが入らなくなったの。)
趣味への熱意の変化を語るカジュアルな会話で使えます。現在完了形での自然な使い方です。

あわせて覚えたい関連表現

go through the motions
((気持ちが入らないまま)決まった手順をこなす)
「形だけ行動している」という動作面に焦点があるのに対し、one’s heart isn’t in it は「情熱・気持ち」という内面の欠如そのものを直接表します。

lose interest in ~
(〜への興味を失う)
興味という認知的な側面に焦点があるのに対し、今回のフレーズは情熱・熱意というより感情的な側面を強調します。

put one’s heart into ~
(〜に心を込める、本気で取り組む)
今回のフレーズの対義的な表現で、情熱を注いでいる肯定的な状態を表します。同じ heart を使った表裏の関係にある表現です。

Note|one’s heart isn’t in it と lose interest in の違い

似ているようで焦点が異なる2つの表現を比べてみると、「感情面」と「認知面」という切り口の違いが見えてきます。

lose interest in は、対象への関心・好奇心が薄れていく過程を表す表現で、どちらかというと頭で考える「興味」という認知的な側面に焦点があります。一方 one’s heart isn’t in it は、興味の有無というより、そこに情熱や本気度が伴っているかという、より感情的で内面的な部分を指します。興味は残っていても情熱が伴わない、というケースも起こり得るため、二つは重なる部分もありながら完全には一致しません。「I haven’t lost interest in music, but lately my heart just isn’t in practicing every day」のように、興味は失っていなくても情熱が続かない状況を、両方の表現を使い分けて説明することもできます。

劇中でブレナンがウェンデルに向けた one’s heart isn’t in it も、単に「研究に興味がない」という指摘ではありません。仕事は好きだと言うウェンデル自身の言葉からも分かるように、興味そのものは残っていながら、本来注がれるべき情熱がそこには向いていないという、より深い部分を見抜いた指摘だったといえます。

興味の有無と情熱の有無、二つを分けて考えるだけで、自分自身の状態も、周りの人の様子も、少し見えやすくなるはずです。

まとめ|心が伴っているかを見つめ直す

one’s heart isn’t in it は、行動としては続けていても、本来の情熱がそこに向いていない状態を表す表現です。

好きだと思っていることでも、いつの間にか心が離れてしまう瞬間は誰にでもあります。そんなときにこのフレーズを知っていれば、自分の状態を的確に言い表し、次の一歩を考えるきっかけにできます。無理に情熱を装う必要はなく、まずは心の在り処を認めるところから始めても構わないのです。

ブレナンがウェンデルの背中を押したように、心が向かう先を見つめ直すタイミングは、キャリアのどの段階にも、そして仕事以外の場面にも訪れるものです。表現の引き出しに加えてみてください。

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