「have great taste」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S01E01で学ぶ英会話

「have great taste」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かが選んだ服や持ち物を見て、思わず「センスいいね」と声をかけたくなる。相手の容姿ではなく、選んだ物を褒めたくなる瞬間は、誰にでもあるのではないでしょうか。

そんな褒め言葉にぴったりの「have great taste」を、知能犯罪ドラマ『ホワイトカラー』シーズン1第1話、古着店で出会ったニールとジューンが、亡き夫の遺した服をめぐって言葉を交わす場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「have great taste」の意味とニュアンス

have great taste
意味:センスがいい、趣味がいい

tasteは「味覚」から転じて「好み・審美眼」を表す語で、have great taste in …で「〜のセンスがいい」となります。相手が選んだ物や身につけているものを通じて、相手自身の目の良さを褒める、日常会話で使いやすい表現です。

in以下には服・音楽・インテリア・レストラン選びなど、褒めたい対象を自由に入れられます。in以下を省略して単にYou have great taste!と言うだけでも、その場にある持ち物への褒め言葉として自然に響きます。greatをほかの形容詞に替えれば、賞賛の強さも調整できます。

主語を三人称にしてShe has great taste in interior design.のように使うこともでき、その場にいない人物のセンスを話題にするときにも便利です。相手を主語にしても第三者を主語にしても形が変わらない、扱いやすい表現です。

【ここがポイント!】

  • have great tasteの核は、相手の「選ぶ目」そのものを褒める感覚
  • in + 分野で対象を特定でき、省略すればその場の持ち物全般への褒め言葉になる
  • 相手の容姿ではなく選択を褒める、初対面でも使いやすい距離感の表現

『ホワイトカラー』S01E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

FBIの管理下で仮釈放されたニールが、ピーターに勧められた近所の古着店を訪れます。そこへ、亡き夫バイロンのスーツを寄付しに来た老婦人ジューンが現れ、並んだスーツをきっかけに二人の出会いが始まります。

Neal: Those are fantastic.
(これは素晴らしいですね。)

June: Ooh! They belong to my late husband, Byron. He really had great taste in clothes.
(あら!亡くなった夫のバイロンのものなのよ。彼、本当に服のセンスが良かったの。)

Neal: Oh. May I? This is a Devore.
(へえ。見せてもらっても? これはデヴォアですね。)

June: Yes, he won it from Sy himself.
(ええ、サイ本人から勝ち取ったのよ。)

Neal: Won it?
(勝ち取った?)

June: He beat him at a back door draw.
(バックドア・ドローで彼を負かしたの。)

White Collar Season1 Episode1 (Pilot)

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シーン解説と心理考察

ジューンのHe really had great taste in clothes.には、亡き夫への誇りと愛情がにじみます。服を処分するのではなく、価値の分かる誰かに引き継ぎたいという思いと、その価値を正確に見抜いたニールへの好感が、このひと言から伝わってきます。

ニールが一目で高級仕立てのデヴォアと見抜く様子も見どころです。詐欺師としての観察眼がここでは好意的な形で発揮され、初対面のジューンとの距離を一気に縮めています。back door drawという聞き慣れない賭け事の名前を、ジューンが誇らしげに語る様子には、夫との思い出そのものを大切にしている空気が漂います。

この短いやり取りが、後にニールの住まいを決める信頼関係の始まりになっていきます。物の価値を見抜く力が、単なる特技ではなく、人と人をつなぐ入り口として機能している様子が印象的です。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

tasteの原義は「味覚」です。料理の味を利き分ける舌のように、良い物とそうでない物を見分ける感覚と捉えると、「センス」という意味につながります。

古着店のラックに並んだスーツの中から、ニールが一瞬で最高級の一着に手を伸ばす場面を思い浮かべてみましょう。服の仕立ての美しさを、まるで味わうように確かめるその姿とセットで覚えると、have great taste = 選ぶ物に間違いがない審美眼、というイメージが定着します。

舌で味を確かめるように、目で物の良し悪しを確かめる。この置き換えができれば、taste という単語が持つ二つの顔を一度に覚えられます。

例文で覚える「have great taste」

have great tasteは、相手の持ち物やセンスを褒めたいときに使える、汎用性の高い表現です。3つの例文で使い方を見ていきましょう。

You have great taste in music. This playlist is amazing.
(音楽のセンスがいいね。このプレイリスト、最高だよ。)
in + 分野の、もっとも定番の使い方です。友人のプレイリストを聴かせてもらったときなど、日常のちょっとした場面で自然に使えます。

I love your scarf. You have great taste!
(そのスカーフ素敵。センスいいね!)
in以下を省略した形で、相手の持ち物をその場で褒めるときに自然に使える言い方です。会話のきっかけとしても重宝します。

A: What do you think of this restaurant?
B: I love it. You always have great taste in restaurants.
(A:このレストランどう思う?)
(B:すごくいいね。あなたはいつもお店選びのセンスがいいよね。)
食事の幹事を任せたい相手への褒め言葉として使える会話例です。alwaysを添えると、一度きりでなく日頃からの信頼を伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

have good taste
(趣味がいい、センスがいい)
greatをgoodに変えた控えめな形です。greatの方が賞賛の度合いが強く、感嘆を込めて褒めるならgreat、落ち着いた評価を伝えたいならgoodが合います。

have an eye for …
(〜を見る目がある、目利きである)
have great tasteが「好みの良さ」全般を指すのに対し、have an eye for …は「価値や品質を見抜く観察眼」に焦点があります。an eye for detail(細部を見る目)のように、能力寄りの褒め方です。劇中でニールがデヴォアを見抜いた場面はまさにこちらに近い状況です。

tasteful
(趣味のいい、上品な)
人ではなく物・装飾・言動を形容する形容詞です。a tasteful outfit(上品な装い)のように使い、人を主語に褒めるならhave great tasteの形を使います。品詞の違いを意識すると、うっかりした誤用を防げます。

Note|相手の「選んだ物」を褒めるアメリカの褒め文化

You have great taste.という褒め言葉には、相手の容姿ではなく「選んだ物」を評価するという、アメリカの日常会話に根づいた褒め方の型が表れています。

初対面の相手でも、身につけているものや持ち物なら、抵抗なく褒めることができます。容姿への言及は距離感を間違えると失礼になりかねませんが、「あなたが選んだこの物」を褒めるのであれば、相手を尊重しながら好意を伝えられます。店員が客の選んだ商品にGreat choice!と声をかける場面も、同じ発想の延長線上にあります。

この褒め方の利点は、褒められた側の負担が軽い点にもあります。容姿を褒められると照れくさく感じる人でも、「選んだ物」への評価であれば、素直に受け止めやすいものです。相手自身ではなく、相手の判断力や好みという一歩引いた対象を褒めることで、会話のきっかけとしても使いやすくなっています。

ニールがジューンの古着店で見せた振る舞いも、まさにこの型を体現しています。彼はジューンの容姿でも人柄でもなく、亡き夫が選んだ服そのものを見抜いて評価しました。その結果、ジューン自身への敬意までもが自然と伝わる会話になっています。物を通じて人を立てる、この褒め方の効き目を体感できる場面です。

まとめ|選ぶ目のよさを、まっすぐ伝える言葉

have great taste は、相手が選んだ物や持ち物を通じて、相手自身のセンスを褒める表現です。in + 分野で対象を特定でき、省略すればその場の持ち物全般への褒め言葉として使えます。

古着店で亡き夫の服を見せたジューンと、その価値を一目で見抜いたニール。二人の出会いは、選ぶ目のよさが人と人をつなぐきっかけになることを、静かに物語っています。容姿ではなく選択を褒めるという型は、初対面の相手との距離を縮める手がかりにもなります。

誰かの持ち物にセンスの良さを感じたら、使ってみたい場面を思い浮かべてみてください。

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