海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン1第9話は、検疫隔離のためラボでクリスマスを迎えることになったチームが、Secret Santa(匿名のギフト交換)を通じて過ごす様子を描くエピソードです。今回は、劇中で繰り返し登場するSecret Santaという職場行事を起点に、アメリカのギフト交換文化を見ていきます。
画面の向こうで当たり前のように行われているこの行事の背景を見ていきます。
Secret Santa とは何か
物語の冒頭、アンジェラはクリスマスパーティーへ気乗りしないブレナンを誘う理由の一つとして、次のように切り出します。
ANGELA: Hey, there’s a Secret Santa.
(ねえ、Secret Santa があるのよ。)
BONES Season1 Episode9 (The Man in the Fallout Shelter)
Secret Santa は、グループ内で誰が誰に贈り物をするかをくじなどで決め、贈り主を明かさないまま匿名でギフトを渡し合う年中行事です。アメリカに限らず、職場や学校、地域のコミュニティなど幅広い場で行われていますが、実施するかどうかや運用の細かさは、職場や地域、家庭ごとに幅があります。
隔離が始まり全員がラボに足止めされると、アンジェラは改めてこの行事を提案します。
ANGELA: Alright, we need a way to choose our Secret Santas.
(よし、Secret Santa を選ぶ方法が必要ね。)
BONES Season1 Episode9 (The Man in the Fallout Shelter)
強制的に足止めされた状況でも、チームがこの行事を続けようとする様子から、Secret Santa が単なる形式的な行事ではなく、職場の仲間意識を保つための手段としても機能していることが伝わってきます。
選び方と手作りギフトのルール
Secret Santa の運用方法はグループによって異なりますが、劇中のラボでは、それぞれが独自のやり方を提案し合った末に、ブースのシンプルな方法に落ち着きます。
BOOTH: Pick a name, and if you get your own, put it back in.
(名前を一枚引いて、それが自分の名前だったら戻すんだ。)
BONES Season1 Episode9 (The Man in the Fallout Shelter)
紙に書いた名前をくじのように引き、自分の名前が出たら引き直すという方法は、一般的なSecret Santaでもよく使われるやり方の一つです。加えてこのエピソードでは、あらかじめ手作りの品を贈り合うというルールも決められており、既製品ではなく時間や手間をかけた贈り物を用意する点が、このラボならではの取り決めとして描かれています。ただし、手作り限定にするか予算を決めるかといった細かいルールは、グループごとの合意で自由に決められる部分であり、必ずしも共通の決まりがあるわけではありません。
贈り物が映し出すもの
ブレナンは、Secret Santaという行事そのものに懐疑的な立場を崩しません。名前を引いた相手に何を贈るべきか悩むブースに対し、人類学者らしい視点から次のように語ります。
BRENNAN: Anthropologically speaking, gifts are a way of asserting dominance in a group. Now imagine an entire holiday devoted to self-promotion, especially in this materialistic culture.
(人類学的に言えば、贈り物は集団の中で優位性を示す手段なの。まして、それだけのために存在する休日を想像してみて。しかもこんな物質主義の文化のなかでね。)
BONES Season1 Episode9 (The Man in the Fallout Shelter)
贈り物を「集団内の力関係を示す手段」として捉えるこの見方は、あくまでブレナンという人類学者キャラクターの分析であり、Secret Santaという行事全体に対する一般的な評価ではありません。ただ、ギフト交換という行為には、単なる親切心以上の社会的な意味合いが伴い得るという視点として興味深いところです。
物語の終盤、ブレナンが被害者の家族に思いがけない形で贈り物をしたことを知ったブースは、冒頭のSecret Santaという言葉を別の意味で呼び戻します。
BOOTH: You just gave somebody the best Christmas gift they could every get. Who’s the Secret Santa now?
(お前は誰かに、最高のクリスマスプレゼントをあげたんだ。今度は誰がSecret Santaだ?)
BONES Season1 Episode9 (The Man in the Fallout Shelter)
冒頭では気乗りしない行事として語られたSecret Santaという言葉が、物語の結末では匿名の善意という本来の意味を取り戻して使われている点が、このエピソードの構成の見どころです。
まとめ|ギフト交換に映る職場の文化
Secret Santa という行事の選び方やルールは、職場や地域、家庭によって幅がありますが、匿名で贈り物を交わすという仕組み自体は、アメリカの年中行事のひとつとして親しまれています。ラボの隔離生活を通して、その運用の一例と、贈り物に込められる意味の重なりが見えてきます。
『BONES』のクリスマス回を観ながら、アメリカの生活文化にも触れる機会が広がっていきます。
同じエピソードの他の記事と合わせて読むと、クリスマス回の英語と文化がより立体的に見えてきます。
[dde_episode_columns id=”BONES_US_S01E09″]


コメント