「Who’s got shotgun?」に見る、はぐらかしと悪ふざけのジェーン語|『メンタリスト』S01E03で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「Who's got shotgun?」に見る、はぐらかしと悪ふざけのジェーン語|『メンタリスト』S01E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、メンタリスト シーズン1 第3話で、ジェーンが同僚をからかいながら核心をはぐらかしたり、企みを仄めかしたりするときに使う、軽妙な言い回しの数々です。

CBIのオフィスでは鍵探しゲームに勝った直後の軽口が飛び出し、ビーチでは種明かしを渋る作り話が続き、取調室の観察エリアでは次の一手を仄めかす一言だけが返ってきます。それぞれの場面に共通するのは、はっきり答えを言わずに相手をはぐらかすジェーン特有の話しぶりです。

助手席の取り合いから捜査の企みまで、飄々としたジェーンらしい話し方を追っていきましょう。

目次

「Who’s got shotgun?」と「It’s the law」ではぐらかす

CBIのオフィスで、ジェーンはヴァン・ペルトが隠した車のキーを鍵探しゲームで見事に探し当てます。部屋を出て植木鉢の下を探り、鍵を見つけて笑いながら真っ先に口にするのが、次の一言です。

Jane: Who’s got shotgun?
(助手席は誰の?)

The Mentalist Season1 Episode3 (Red Tide)

Who’s got shotgun?は「助手席は誰が座る?」という意味の決まり文句です。アメリカには、複数人で車に乗るときに真っ先に助手席を主張するcall shotgunという習慣があり、ゲームに勝った直後にこの台詞を放つのは、いかにも人を食ったようなジェーンらしい振る舞いだと言えます。馬車の護衛が御者の隣に座って散弾銃(shotgun)を構えていたことに由来すると説明されることが多い言い方で、今では単なる「助手席に座る権利」を指すカジュアルな表現として定着しています。

場面はビーチに移り、種明かしをすれば暗殺者に消されると煙に巻くジェーンに、チョウがどうやってキーを見つけたのか重ねて問い詰めると、もっともらしい作り話が返ってきます。

Jane: The magic circle will send a team of assassins to kill us all. It’s the law.
(マジシャンの結社が暗殺者を送り込んで俺たちを皆殺しにする。決まりなんだよ。)

The Mentalist Season1 Episode3 (Red Tide)

the magic circleは「魔法円」ではなく、奇術師の結社を指したジェーンのジョークと解するのが自然です。種明かしを固く戒めるという体の脅し文句をわざと大仰に持ち出すところに、はぐらかし上手なジェーンらしさが表れています。It’s the lawは本来「それが法律だ」という意味ですが、ここではありもしない作り話の締めくくりとして使われています。存在しないルールを、さも当然の決まりごとであるかのように押し通す言い方は、質問をはぐらかすときのジェーン特有のテクニックです。

企みを匂わせる「cunning plan」

取調室の観察エリアで、カーティックが自白する気配がないと分かると、ジェーンはデヴォン・ポイントへ戻ろうと言い出します。理由を尋ねるリズボンに、ジェーンはこう答えるだけです。

Jane: So I can put the second half of my cunning plan into effect.
(俺の一計の後半を実行に移すためだよ。)

The Mentalist Season1 Episode3 (Red Tide)

cunning planは「一計」「悪知恵の利いた計画」という意味の言い回しで、いたずらっぽさを含みながら「策略がある」ことを示す定番フレーズです。何をするつもりなのか説明しないまま、リズボンの質問をはぐらかしてこの言葉だけ口にする様子には、種明かしを楽しみにしているようなジェーンらしさが表れています。

表現 使われ方
Who’s got shotgun? 助手席の取り合いを茶化す軽口
It’s the law 作り話をもっともらしく押し通す
cunning plan 策略の中身を明かさず匂わせる

Who’s got shotgun?で場を茶化し、It’s the lawでもっともらしく煙に巻き、cunning planで企みだけをちらつかせる——核心を明かさずに相手を引っ張っていく話し方が、3つの場面を通して見えてきます。

まとめ|核心を明かさないジェーン流のはぐらかし英語

Who’s got shotgun?、It’s the law、cunning planという3つの言い回しは、いずれも核心をはぐらかしながら場を和ませるジェーン特有の話し方を映し出しています。おどけた調子の裏で着実に捜査を進めていく様子は、このキャラクターの魅力そのものだと言えます。

次回も『メンタリスト』のジェーンの言い回しから、遊び心のある英語表現を追いかけていきましょう。

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